荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

谷中祭り2014

2014年10月11日 | 散文
谷中祭りである。

そもそもの始まりは、ここ大円寺の「菊まつり」から谷中の町内会に広まったものだと思う。多分。


その菊まつりは実に素朴なもので、業者の屋台など無い。

婦人会や青年団たちが模擬店を出している。


そうそう、菊も売っている。菊まつりだから。

この季節に菊を売る。
ちょっと早いんじゃないかと思うのだが(まだ暑いよ)、毎年この時期にやる。


当然、素朴な菊人形がある。
門前の説明版には「笠森おせん」と書いていたが・・・。

右に居るのは鈴木春信か?
境内に二人の碑がある。


さて、毎年谷中祭りでの東京芸大生の弦楽四重奏を楽しみにしている。
彼女たちは卒後すると即プロになる。
当然である。そういう学校である。

(余談)
友人に言わせると、卒業の名のもとに毎年沢山の無職者を送り出しているそうである。
芸術には「定年」が無い。
厳しい世界である。。。
ちなみに、私の義理の姪もここの卒業生である。

それはさておき、今日は生で演奏が聴ける貴重な日である。
しかもタダで!

なんと今年の彼女たちは、15回目の祭りで初めて(だと思う)浴衣を着ている。
祭りらしくて良いとは思うが、ちょっと大衆に寄って行っていない?


楽しみにしている私と違って、聞き入る人が少ない。
ちょっと気の毒な舞台ではある。
特に子供には受けない。

不思議そうに見ている女の子が居る。


ステージに上がろうとする男の子が現れる。

母親が止めた。


裸で走り回りだした。
毎年同様の光景が展開されている。
そんな事もあってか、芸大生の演目が段々大衆向けになっている。
とうとう今年はクラシックをやらない。
はやりだから「アナ雪」のテーマは良いけど、「ソーラン節」や「青い山脈」は、大衆迎合過ぎない?

演奏後彼女たちが一団で次の舞台へ移動する姿を見つけた。
オヤジの厚かましさで「演奏良かったよー」と声を掛けながらママチャリで追い越したけど、[クラシックもやってよ」と付け加えれば良かったかなあ。
コメント
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