荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

神田藪そばの復活

2014年10月05日 | 散文
去年2月のある日の夜、「神田藪そば」が火災を起こしたとのTVニュースを見て驚いた。
従業員施設の漏電が原因だそうである。

暫く経って神田須田町へ行ってみた。
立ち入り禁止の黄色いテープが張られているが、外から見る限り店は大丈夫のようである。


3か月くらい経った頃訪れてみた。
店が無くなっている!
・・・・奥にある隣のビルの壁が煤けている。

あの風情ある店の外観を残せなかったのか?
そんなに被害が酷そうに見えなかったのに・・・。
残念である。


火災後半年くらい経った頃、駐車場になってしまった。

えっ!「藪そば」はどうなるの?
廃業するの?
よく見れば「新店舗建設予定地」とは書かれているが。


そして、すっかり更地になってしまった。

この後どうするのだろう?


年末、建設機材が入って何かしているようである。

何かを建てるみたいだ。
マンションか?


火災後1年経った頃、建物の建設が始まった。
しっかりした鉄骨作りである。

工事の案内板には藪そばを建設する旨を書いてある。
やっと安心した。


建物の一部が表れた。

和風建築である。


店の屋根が表れた。

やっぱり蕎麦屋は瓦屋根でないとね。


今年の猛暑の中、着々と建設が進む。

ん!?
前の建物と全然違うみたいだ。


そして店の外観が表れた。
おぅ!

割烹料理店のようにも見える。


すっかり外観ができ上がって、植栽工事が始まった。

サラリーマンが覗いて通る。
営業再開を楽しみにしている様子だ。


あれ!?
完成しかけていたのに工事が大掛りになった?

よく見ると、店の工事ではなく前面道路の工事だった。


看板に「やぶそば」の文字が見える。

前の看板と同じデザインで、同じ位置にある。


そして昨日の夕方訪れたら店に灯りが入っていた。
電気工事の最終点検か?
雰囲気好いではないか!

もうすぐ神田藪そば1年8か月振りの復活である。
店のHPによると10月20日開店だそう。
年末には恒例の「年越しそば」のニュースに登場するのだろう。
楽しみである反面、古い人間は変化に馴染むのに時間が掛かるし、古いものへの愛着を簡単に捨てられない。



往時の姿を偲ぶ。



この店を知るきっかけになった杉山八郎先生の画集ページをめくりながら・・・。



コメント
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