Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

春の花の実

2013-06-19 | Weblog






ささやかに雨が降り出した水曜日

庭に出て
雨や強風に備えていた母の隣りで
桔梗や睡蓮、桃の実
夏の小さな風景を眺めた

僕の母親はしょっちゅう庭や畑で土まみれ
そんな作業が好きなとこ
受け継いだかな

今年の春も桃の花は庭の主らしく輝いていた
暗い夜の中でも
窓から桃の花の方を見ると
桃の花色に夜を照らしているようだった
どんなに暗くても、そこだけは発光しているみたいで

光を放つ君のよう
その中にあるもの
強く輝くもの

仄かに輝き出すその光を見上げる時

僕は幸せの中にいて
降り出す粒子を眺めるのだ
もっと放つように染まるように
幸せが言う














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STARDUST

2013-06-16 | Weblog






何もかも父にそっくりだったら
もしかしたら今頃
お酒を酌み交わしていたのかも

お父さん、おとうさん
何度言っても足りないくらい

『STARDUST』はまた今度
下手だなぁと、
また怒りながら聴いてください

君のお父さんは
愛情豊かな、素敵な人なのじゃないかな
だって
僕の好きな君を育てたのだもの

きっと、世界中のお父さんは僕の父のように
少し恥ずかしがりながら
家族を想っているのだ
日曜日には、窓を開けた車を走らせて

よく似ているねと言われた父にもらったもの
大事にしていこうと思ったのは、
いつ頃からだったか
まだ最近のこと


おとうさん、おとうさん
何度言っても足りないな
お父さん











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音色

2013-06-15 | Weblog






温度をしたため
漆黒のような光の中で
呼吸を繰り返す僕らの住み処

海から空へ
空から故郷へ
故郷から山へ
山から川へ
川から海へ

旅路の途中の風景は色とりどりで
時々
懐かしい音色も聴こえてくる

昇り渡り還り
降り流れ削り洗練され深くなる

優しい温度をしたためた肌は
漆黒のような真白な眼差しで
廻る、ほら一緒に手を結んで

耳を澄ますと聴こえてくる
時々、すぐ隣に居るような
僕の好きなあの音楽と
















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calendar

2013-06-13 | Weblog







物音がして目覚める
点けたままのパソコン
暑い部屋
寝落ちした跡
でもまだ眠い、太陽は高いのに

眠る前、僕は何をしたのだったっけ?
詩になりそこなった日記を見る
意味の分からない言葉に
謝りたくなってしまう寝起きの部屋

どうしても昨日のうちに綴りたかったのは
『恋人の日』
カレンダーの文字を見つけて
だから急いで家に帰ったのだった
日は跨いでしまったけど

『そばにいてね』
簡単なそれが言えないような僕には、
これがせいいっぱいの背伸びの願いごと

点けたままのパソコン
点滅する夜景を見おろす流れ星
寝起きの部屋に甦る
僕一人だけの恋人の日の記憶

昨日も今日もぼくは、
相変わらずこんな僕なのだなぁ
でも、今日もゆっくりゆらゆらと
一日の始まり














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或る一日

2013-06-12 | Weblog





6月12日水曜日

0時に近い夜の中
家路はもちろん、いつもの僕だけのホットスポット
畑の間を、誰もいない町を走る

日付変更線を渡ってしまう前に
詩を書きたかったから急いで帰ろうと思ったけど
景色を見ていたら、
0時直前

数行書いたところで日付変更線を跨ぎ
ソファで寛いでいるうちに居眠り
気付けば、たった今
誕生日の時刻(数字)となってた

6月13日木曜日

カーテンを開けるとひっそりと水色の町
穏やかに静かな窓からの風景


僕ら、同じ世界の物語の中で
6月の僕のこんなしがない一日にだって
遠い地に続く1ページ
日付変更線は、神様がめくる仕草の一瞬

君よ今日も咲いていて

日記になってしまった
6月の或る一日より















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