『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「PROMISE」 赤と黒と白(+黄)のエクスタシー

2006年02月24日 | 映画
アン・リー監督が「グリーン・ディステニー」を作ってアカデミー賞にノミネート(4部門で受賞)されるほどの評価を得て以来、名のある中国(台湾、香港含む)の監督は、こぞって武侠映画(中華チャンバラ)を撮りたがってます。
みんな、キン・フー監督が好きなんだなぁ~。

この映画「PROMISE」は、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ベルリン映画祭、ヴェネチア映画祭(後に武侠映画特集で上映された事が判明)に出品、なんたって「さらば、わが愛 覇王別姫」の監督様の作品であり(角川映画「始皇帝暗殺」の監督でもあるのだが・・・)、いやが上にも期待は高まります。

しかし、見始めてすぐ、合戦中の死体が、都合のいいことにむきだしの饅頭を持って死んでいたり、
腹を空かせた少女がやっと手に入れた饅頭を池に落とし、水の中から出てきた女神が「あなたの落とした饅頭は、金の饅頭ですか?銀の饅頭ですか?」と聞いてくれるのかと思ったら、事もあろうに、「愛を放棄するなら、望むものは全て手にいれることができる」という一生の大問題を、こんな状況で、まだ愛のなんたるかをわかるはずもない少女に答えさすなんてトンデモ女神やん!
荒川静香選手が、ショートプログラムで、3回転ー3回転のコンビネーションジャンプを、空中で回転が足りないから3回転ー2回転のジャンプに咄嗟に切り替えたのと同様、この映画をバカ映画として見る事に即断しました。
そしてそれは、牛(+「TVチャンピォン」ハイハイ選手権)のスタンピードシーンで確証に変わりました。
続く合戦シーンは、もうほとんどゲーム「真・三国無双」シリーズ最新作。
おおげさなカブトに、ゴージャスな鎧。
接近戦では不利そうな金玉振り回し攻撃が一瞬で敵をやっつけるなんて、Aボタン、Bボタン、→、←の必殺技に他ならない!
世界一キレイな胴上げシーンは、落っことされた阪神岡田監督、今年のために見習ってください。


宅八郎のマジックハンドのような武器&「空飛ぶギロチン」殺人扇子を持つ男前。
人形浄瑠璃の黒子みたいな変態。
バカ丸出しの「王様」。
ストリップダンサーのように服を脱ぐ王妃。
その誘惑に負ける軍人意識のない兵隊ども。
「スーパーマン」並みの走力を誇る熱血バカの女凧揚げ。
「スター・ウォーズ」の後の「フラッシュ・ゴードン」みたいに、愛すべきシーンが満載!
あわよくば、ずっとこんな調子でやってほしかったが、途中まじめになったりです・・・。

オチの解釈は、「スーパーマン」同様、地球の自転の逆方向に高速疾走したんだと思ってます。
それにしても、ニコ・ツェー、こんな些細な事がトラウマになってたなんて、つくづく小人物。
香港ディズニーランドが不調だと聞いてますが、「チャン・ドンゴンの背中」みたいな絶叫アトラクションなんかあれば、起爆剤になるはず!
あっ、これワーナー映画でしたね。


★★1/2


「轟轟戦隊ボウケンジャー」 今年中に「インディ・ジョーンズ4」できるかな?

2006年02月20日 | TV

スーパー戦隊シリーズ30作記念となる、「轟轟戦隊 ボウケンジャー」が始まりました。
前の「魔法戦隊 マジレンジャー」は、後半失速したものの、かなり熱を入れて見ていたので、注視していましたが、どうでしょう。
なんか、昔の戦隊モノっぽくなかった?

5人のヒーロー&ヒロインが。
特に、ボウケンイエローの女子。
一応、役割はドジッ娘&不思議ちゃん。
前のマジピンクとはうってかわって、セーラームーン系のヘアースタイル。
ボウケンレッドもスポーツマンさわやかリーダー、歯がピカリ!
あっ、ボウケンブラック君は、ガタガタでしたね。
やっぱり芸能人は歯が命です。

それから、おもちゃの売上主導の香りがしてしかたない。
これは、「仮面ライダー カブト」も同じ気がしたけど、前回の「マジレンジャー」と「ヒビキ」って、そんなによくなかったのかね~?
スポンサーのおかげで、番組が見れてるんだからしかたないけど。
原点回帰、王道復帰と言えば、そのとうりなんだが、この辺は大人も楽しめるように、脚本工夫してね。
「マジ」の作家陣とは一新されてるかもしれませんが、ことごとく面白かった横手美智子と、後半見所のあった大和屋暁は、引き続き起用してほしい~。
會川昇(あいかわ しょう)アニキが、メインライターなんですか?
まぁ、なんやかんや言うて、毎回見ていくうちに好きになるに決まってるんだけど。

で、ムスメの反応はどうかというと、「おもしろ~い」。
早速、絵を描いてました。
「マジレンジャー」より格段に描きやすそうです。


一回目の印象はインディ・ジョーンズというより、「魔境伝説 アクロバンチ」でした。
それと、ボウケンジャーのロゴが、営団地下鉄に似てたこと。
名乗りが、次回持ち越しになったこと。
エンディングのダンスがなくなったこと。
コレはいか~ん!!

フェブラリーステークス予想

2006年02月18日 | 競馬
このレースは、岡部か武かペリエ買っとけ!

武:カネヒキリ
ペリエ:シーキングザダイヤ
1,2番人気になる馬ですね。
おもしろくない・・・。

トリノオリンピックは私の馬券作戦には無視できないイベントなので、
イタリア人ダリオ・バルジューが騎乗してる馬、リミットレスビッド。
馬連で1000円つく?
おもしろくない・・・。

大穴で、ニホンピロサート。
英文字表記でNIHON PILLOW CERT
TORINOの文字が入った唯一の馬です。
これしかない!
ただ、トリノでニホンなら惨敗の暗号かもね。
落馬とか、出遅れとか。
最下位人気が予想されてますよ。

「メゾン・ド・ヒミコ」 「小学五年生」三月号の表紙はHG

2006年02月17日 | 映画
実際にゲイのための老人ホームがある(フィリピンで)ことより、大学にゲイのサークルがあることに大いに驚かされました。
私が大学生の時にも、私が知らないだけで、あったのかな~と思いながら、
帰りに立ち寄った本屋で学年誌「小学五年生」の今月号表紙がHGであることに驚き!
えらい時代やの~。
そういえば、昨日の「うたばん」でHGが、「自分は子供たちにアンパンマンとかウルトラマンのように見られているのでは」と、自己分析していました。
ついでに、石橋貴明が昔やっていた「保毛田保毛男」を大いにリスペクトしている感が。

いまだにゲイとホモとニューハーフとオカマの違いがわからない私には、この映画のよさがダイレクトに伝わらなかったのが残念です。
でも、ラストの落書きに、「ほら、これだから中坊は!あいつら人の親切につけあがって。二回目だから殺していいよオダギリジョー。いや、別の中坊か?」と思った私には、いいシーンでした。
だって一番感情移入できたのは、小栗旬&妻婦木似の野球部中坊だったんだもん。
ノンケを二人ゲイの世界に引きずり込んだオダジョー、「殺すぞ!」の一言以降、ちょっと踏み込んだ野球部中坊のその後が気になります。

全く好きなタイプではない、むしろ苦手な柴咲コウの二度にわたるラブシーンには、ドキドキさせられました。
話題になってなかったから、脱いでないとはわかっているものの、実力派女優と言われる彼女のことだから現場のノリで下着姿は当たり前、ひょっとしたらチラリ、ポロリはあるかもと思いました。
でも、スッピン&目を合わすのはエロい!
脱ぐのは、次の犬童作品ということで。
村石千春が地味な事務員に負けるとこは、「ジョゼ虎」で上野樹里が池脇千鶴に負けるとこを彷彿。
まぁ、監督の好みでんなぁ~。
次の「愛と死をみつめて」で広末涼子を再生できるか見物です。
広末、二度目の犬童だから脱ぎ頃なんだけど、TV作品だから脱ぎません!

以下、思い出したこと。
卑弥呼(田中泯)・・・「キッチン」の橋爪功
ルビィ(歌澤寅右衛門)・・・「花いちもんめ」の千秋実
チャービー(メゾン・ド・ヒミコの世話係)・・・安田大サーカスのクロちゃん
塗装屋の専務(西島秀俊)・・・「アンフェア」の西島秀俊


★★1/2




「ジャーヘッド」 イメージキャラ山本KID徳郁は、頭の形だけで選んでないか? 

2006年02月15日 | 映画
ラジー賞界において、スタローンの後継者になった感のあるトム・クルーズが、「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」を聞きながら都会でのんきに「カクテル」(ラジー賞作品賞)をふるまっていた頃、「華氏911」で見たように田舎の若者はショッピングセンターで海兵隊の甘い言葉に誘われてました。
トムのその後は、「7月4日に生まれて」(アカデミー賞作品賞ノミネート)で、ベトナム戦争から車椅子で帰ってきましたが、その若者たちは、その後どうなったのか。
「フルメタル・ジャケット」同様のモーレツシゴキ教室を経て、向かう戦地は中東。
でも、結構「シルミド」状態。
起こす反乱は、小さいものだけど、受けたダメージは同じくらいか。
「戦争は、皆同じだ」もんね。


「地獄の黙示録」を見ながら戦意高揚させ、偽りの「ディア・ハンター」を見て厭戦感を持ち故郷に思いを馳せるシーンは、この映画の白眉でした。
「アメリカン・ビューティ」もそうだったのですが、サム・メンデス監督はエロネタをドラマに混ぜるのがホントに上手い!
見てないのですが「ロード・トゥ・パーディション」にもエロネタはあるのでしょうか?
「地獄の黙示録」で、実際の死体を使って撮影したとまことしやかに言われてましたが、この映画でもそうなんじゃないかと思うくらいリアルなエグイ黒コゲ死体がゴロゴロしてました。
「はだしのゲン」を思い出しましたよ。
あっ、やっぱり「戦争は、皆同じ」だ!


★★★



「明日の記憶」の予告編 痴呆のテスト?

2006年02月12日 | 映画
今年に懸けてるのか、ものすごいハードワークな堤幸彦監督の映画「明日の記憶」の予告編を見ました。
主演は堤ファミリーの渡辺謙。

なにかのテストを受けてるもよう。
次にあげる三つの言葉を覚えておいてください。
「さくら」「電車」「猫」
この言葉はあとで、もう一度聞きます。
では、足し算をしてください。
「○○+○○=?」
では、その数字に○○を引いてください。
いくつになりましたか?
最初の三つの言葉を言ってください。
なんかこんな感じで、
すっかり忘れてしまってる謙さんは、若年性痴呆と判定。

ちょ、ちょっと待って!
私も、予告編がはじまってから、テストを受けてる気分で見ていたけど、覚えてなかったよ~三つの言葉。

あんまり悔しかったんで、家に帰ってから、ヨメさんに同様のテストをしてやりました。
こんなんやる時は、なんか裏があると思われまくってるので、怪しさ満点の中やったからか、三つの言葉覚えてやんの。
でも、途中の引き算が間違ってました。
この場合、なんの病気なんでしょうか?
ただのアホウでしょうか?


「単騎、千里を走る。」 時空を超える抱っこ

2006年02月09日 | 映画
「英雄 HERO」「LOVERS」と立て続けにCG&ワイヤーアクションの武侠映画を撮ってきたチャン・イーモウ監督が、憧れのスター高倉健を撮るとスタイリッシュな映像になるんだ~と驚いた海辺に佇む開巻。
で、続くシーンはいつもの日本映画に出てる高倉健と思ったら、日本場面での演出は降旗康男監督でした。
な~んだ。
でも、中国に着くと、田舎に行けば行くほどチャン・イーモウの映画になっていきました。
特に子供が出てからは!

「こんな風に子供を抱いた事がなかった・・・」という健さん扮する剛一さん。
一体どんな親父ぶりだったのかは、勝手に過去のフィルモグラフィーから推測するとして、子供の感触がさぞかし心地よかったのでしょう。
もう一回おねだりします。
一度目の抱っこは、息子健一を重ね合わせて。
二度目の抱っこは、ヤンヤン本人との別れの抱っこ。
寺島しのぶのお腹に忘れ形見の孫が宿っていればと、思わずにはいられません。
高齢出産大丈夫!やんごとなきファミリーのあの人もそうだから。

旅行に行ってもファインダー越しで観光するアホウ(ビデオカメラ)、旅先でも常に日常に帰りたいアホウ(携帯電話)、撮影スポットでいいショットが撮れるまで何度もシャッターをきるアホウ(デジカメ)と、私の嫌いなアイテムが良き使われ方をしています。
健さんが、これらアイテムに精通していないから、必要最小限、原点に帰るような使い方しかしてないからかもしれません。
あ、すいません。
デジカメは好きなアイテムでした。
赤ちゃんは、じっとポーズなんてしてくれないから、ぶれる写真ばっかりだもん。

ところで、健さんとヤンヤンが鬼ごっこ&うんこをする場所(迷った場所)あそこは、雲南省の名所、石林ロケなのでしょうか?
知っている人がいたら教えてください。


★★★

「ミュンヘン」  アメリの恋人その理由は

2006年02月08日 | 映画
普段全く興味ないくせに、この時ばかりはスキーやスケート競技を深夜遅くまで見て(ニッポンが活躍してる時のみ)、思いきっリトリノオリンピックにうかれぽんちな気分に水をさすというスピルバーグの魂胆にハマろうかと思いましたが、実際「プライベート・ライアン」を見た後、「ナバロンの要塞」「大脱走」「大列車作戦」「脱走山脈」といった、戦争アクション映画を楽しく見ていた自分って・・・という気分が「スリーキングス」を見るまで解消されることはなかったので、やめにしてさっさと見てまいりました。
見終わって、前述した懸念はなかったのですが・・・。

テロはテロでやり返しても解決しないというのは、この映画にも出てる「アメリ」の思い人マチュー・カソヴィッツが監督した「憎しみ」で、憎しみはさらなる憎しみを生むだけという同様のメッセージがこめられてましたが、この映画ではさらに、家族人としての苦悩が描かれてました。
本来、育児中のお父さんというのは、赤ちゃんのオッパイくれーの3時間おきの泣き声や、夜泣き、オムツ交換で、夜眠らせてもらえないというもんなのですが、仕手人となった主人公は、自分のしてきたことを同じようにされてるんではないかと脅えて眠れません。昼間は部屋の中でこもりがちな育児に気分転換を求めて、赤ちゃんを抱っこして町に散歩出ても、自分が怪しいと思えば気になって気になって気分転換どころではありません。
自分だけならまだしも、その危害が自分の家族にまで及ぶとなると・・・。
何年か前「人を殺すのはいけないことなんですか?」と筑紫哲也のニュース23で問うた若者がいましたが、人を殺していい世界になると、この人みたいに夜ぐっすり眠れませんよ。散歩にいっても、いらん気をはらなあきませんよ。
当時、明確に答えをだしてくれなかった大人の代わりに、スピルバーグ爺がそんな世界はどういうものかイメージを与えてくれてます。
そして、世界のどこかでは、今もこんな世界なんです。

私はといえば、今日は頼むから夜泣きしないでくれよと願いながら起こされても、赤ちゃんとムスメの寝顔を見て、毎日ぐっすり眠れてます。


★★★

「博士の愛した数式」 天才子役ついに喋る! 

2006年02月05日 | 映画
博士の愛した数式
e^(πi)+1=0 
を解いてみる。

似たもの同士の無理数e(寺尾聰)と、無理数π(浅丘ルリ子)は、惹かれ合いながらも結ばれることなく、事故があってからは一緒に住んでもよさそうなものなのに、遠くから見守るばかり。
目に見えない虚数は、愛。授かりながらも生まれることのなかった子供であり、見えない場所から二人の行く末を案じております。
そこへ、ある日+1(深津絵里)がやってきました。この二人の関係に刺激を与えるものの、最終的には安定調和をもたらします。
0は、ゼロ、零、無。無であるがゆえに無限大の可能性を秘める子供(斎藤隆成)。野球選手にも数学者にも、望んで努力すればどんな未来も描ける0。
eとπと+1の愛を受けて育つ子供。

√(ルート)と呼ばれる子供。
成長した√を演じたのは寝癖まで√の形になる吉岡秀隆でしたが、子供時代を演じた斎藤隆成が、実に素晴らしかった。それまでTVドラマ版「砂の器」と「光とともに・・・」で見てきたけど、彼の声を聞いたのは初めて!だって少年期の和賀の役と自閉症の子の役だもん!
しかも吉岡の子供時代にそっくりで、かつ野球帽の似合う少年でした。
天才子役神木隆之介君のライバルになりそう!

「ドラゴン桜」同様、こういう教え方をしたら、勉強が好きになるなぁ~といった、魅力的な勉強法が随所に描かれます。
子供たちが、勉強する頃に、こういう事を言って、「お父さん、すご~い!」と言わせたいけど、間違いなくその頃になったら、忘れてるやろな~。
8時間以上記憶が持つくせに。
友愛数とか、ふとした時に言って、尊敬のびっくりを勝ち取りたいけど、身についてない勉強なんてとっさにでるわけがない。
とりあえず、タンスの中の服に付箋(前売り特典)しときました。

「半落ち」に続いて、東映映画の正月第2弾は、寺尾聡の“涙モノ”。
第3弾もあるのかな~?


★★★1/2





「ある子供」 高級ベビーカーを買ったけど

2006年02月03日 | 映画
社会人になって、働きにでれば、“大人”になれると思ってました。
親もとから離れて、一人暮らしすれば、“大人”になれると思ってました。
結婚すれば、“大人”になれると思ってました。
なんら変わることなく、こんな“大人”でもいいのかと思いながら、過ごす毎日。
そんな折、赤ちゃんができたことを知り、「今度こそ“大人”に!」の思いをよそに、急速に“大人”になるヨメさん。
体調の変化、大きくなるお腹、時折垣間見られる“大人”発言。
「ヨメさん、“大人”になっていってる~」と、少々のおいてけぼり感がありました。
あまり実感が湧かないまま、ヨメ出産。ムスメ誕生。
ムスメの顔を見た瞬間、「あぁ、なんと自分によく似てるんだろう。確実にDNAを受け継いでるわ。オレの分身。この子を守ってやれるのは、自分たちしかおらんやんか!」と、自分の中の“大人”がやっとこさ、目覚めました。


この映画は、ますだおかだ岡田似のまるでダメな青年が、親になるところからはじまりますが、こいつときたら・・・。
「顔、見て!見て!あなたに似てる!」「う、うん・・・・」
「赤ちゃん、抱っこしてみる?」「え、えぇわ・・・」
「名前どうする?」「なんでも、ええわ・・・」
こいつの唯一の誠意は、その時盗んだ財布がたまたまたっぷり詰まってたであろうから、勢いで買った350ユーロ(約5万円)の悪路でもすいすい走れる高級ベビーカーのみ!
「自分の子供の誕生」というきっかけでも、“大人”になれないこいつ。
そんな、こいつにも、めでたく“大人”になった瞬間が描かれます。
そして“大人”の自覚を持てた年齢は、私よりも10年ほど若い年齢でです。
ステキな未来が描けるなら、腐った過去もアホな思い出として変えられます。
「過去は変えられるんです!with鼻水ダラーッッ」(by金八)


「カンヌで賞が欲しければ、兄弟で監督しろ!」の格言(今、作りました)どうり、タビアニ兄弟、コーエン兄弟に続いて兄弟監督で、賞をいただいたダルデンヌ兄弟。
ウォシャウスキー兄弟やファレリー兄弟が受賞する日は来るのでしょうか?
「ゾンビ映画を撮ってても、サングラスのアクション映画を撮ってても、障害ギャグのコメディを撮ってても、映画を撮りさえしていたら、いつかはカンヌの赤絨毯」。


★★★1/2