『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「ローズ・イン・タイドランド」 ジョデ嬢IN「悪魔のいけにえ」

2006年07月28日 | 映画
無垢な少女というものは、きっと「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスのお家にお招きされても楽しんじゃうんだろうな~。
(ローズのお家、「悪魔のいけにえ」と同じエド・ゲインを扱った「サイコ」ハウスと似てない?)
レザーフェイス邸には、ミイラ化した爺さんや、露出狂のお母ん、キチ兄弟、剥製人間も家具としておいてあったりするけど、この映画にでてくるもんと、そんなにかわらん。
まぁそういう悪趣味なところ、嫌いじゃないんですが、少女がディキンズっていう野郎と、まさに「禁じられた遊び」をするところからは、少女の見たくない姿がこれでもかと描かれるんで、ムスメもちとしては、イヤ~な気分になりました。
「TVブロス」で爆笑問題と対談したテリー・ギリアム監督は、「彼女がキスするシーン、どう思った?」と聞いて、思ったとうりの答えが返ってくるや嬉々とした様子を見るに、かなり確信犯的に撮っていた気がします。
おむつを脱がせるとおちんをいらってばっかりの我が家の坊やの行動には、同じ男として理解を示すけど、「これが少女というもんや!」と悪趣味な少女のあり様を見せられるのは、ち~とツライ。
ムスメはまだ幼稚園児。
一緒にお風呂も入るし、おやすみのチューもする。
今はまだ心の準備ができてません。

ラストのアナザー「バンデットQ(タイム・バンデッツ)」とでもいうべきシーンもイヤでした。
だって自作自演のド悪人やんか!
モンスターとは知らず育てるであろう後のお母んがこの先、かわいそう!!
少女版「バンデットQ」と思わせといて、むしろ「ラスベガスをやっつけろ」の方に振り幅が大きかったのが残念でなりません。
テリー・ギリアム監督が好きとは、もう言えなくなってきました。


★★

「MBS新世代漫才アワード」 がんばれ!おっさん漫才

2006年07月27日 | TV
今年で4回目の漫才コンクール番組でありながら、すっかり大注目の真夏の祭典!

「M-1」や他の漫才賞レースとの差別化のためにはかられた、参加資格のデビュー10年以内というのをとっぱらい、しかも昨年からは1000人の現役高校生が審査員という画期的な手法は、高校生に審査させたらビジュアル系漫才師とか有名漫才師が実力に関係なく勝って興ざめという不安は、1000人でやるということでならされる統計学に基づいた?か、あるいは全員が漫才師になりたいと一度は思ったことのある関西の高校生なのか、それはもう全くウラのないきっちりしたガチンコ審査でありました。

決勝戦は、12組が抽選により対戦相手を決め、1000人の審査でどっちが面白かったかを即座に決めるので100対900とかあって、芸人にとってはそれはそれは恐ろしいモノ。
大差で負けると半年くらいこたえるらしい。
残る6組が再度この方法で対戦し、ラスト3組でファイナルを決めるので、対戦相手(去年はとろサーモンVS南海キャンディーズがあったりした)のアヤがあったり、ネタを3本揃えないといけないのでイッパツ屋は通用しないシステムが、結局納得のいくチャンピォンを生み出しているんだと思います。
ちなみに会場の空気を掴み取るのは大アリです。

決勝進出者12組を見ましょう。
昨年大旋風を巻き起こし、高校生にウケたことで涙を流すほど大喜びした、漫才歴17年(36歳と35歳)の矢野・兵動は、今年は2次予選1位突破で、引き続き高校生からも抜群にウケ優勝候補筆頭。
矢野・兵動に触発され?参加の漫才歴13年の$10(テンダラー 35歳と32歳)、
2年連続準優勝のNONSTYLE、
20歳なのに漫才歴が10年を超えてしまったりあるキッズらが4強を形成。
安定どころでは、アジアン、とろサーモン、2丁拳銃、1レベル下の安定どころ、青空、にのうらご、ダイアン。
びっくり枠(いわゆる「M-1」でいう麒麟枠)は、「Uooooh~~Yehhhhhhh~~」のアニメ声とドテチン顔が一度見たら忘れられないスマイルと、強力なツカミネタを持っている唯一の松竹芸人にして最小キャリア(2年)のヒカリゴケ。

今度の日曜日は、至福の4時間であります!

ストリーク、千鳥、天津、なすなかにしらは昨年からの進歩が感じられず、納得の2次予選落ち。
COWCOW、OverDriveは、個人的に面白かったけど、高校生にはウケず敗退。
2次予選にも出てこれず敗退していたルート33とせんたくばさみは、一体どうしたんでしょうか?
私の2次予選MVPは、東北弁漫才が斬新で心地よかったU字工事。
「やりすぎ格闘王」でおなじみのバッドボーイズは1次予選で敗退。
方言漫才師の明暗が分かれました。

「ココシリ」 リアル・ヤコペッティ

2006年07月18日 | 映画
「JAWS/ジョーズ」の直後に公開され、こっちはホンモノと吹きまくった映画「グレート・ハンティング」は、後にニセドキュメンタリーだったということが暴露され、ドキュメンタリーな部分までもがニセモノでは?と思わせてしまった印象を残してしまったが、その後懲りもせず「カランバ」でゲリラの惨殺とか鳥葬とか、あと動物の死に様とか見せてくれたが、どうせ嘘映像やろと全く信用できんかった。
まぁ東宝東和の宣伝マジックにひっかかって見るほうも見るほうやけど。

さてこの映画「ココシリ」。
SFX、CGでどんな映像でも作れる今、大自然の脅威を説得力豊かに描くにはまず素人俳優からと、中国映画お得意のプロの俳優を極力排除してドキュメンタリータッチにこだわった映像づくりは、そのかいあってか、冒頭の殺人シーンは、主人公級の人物だと勝手に推測してただけにその突飛さはなかなか衝撃的である。
まぁ、映画やからな。
都会から来た記者に、「お菓子くれ~」と群がるガキども、コレホンモノ。
続く鳥葬シーンは、「カランバ」でのチョーあざとい映像と違って、本当に死体刻んでるんとちゃうの?ハゲタカ寄ってきたで~と、ホンモノを匂わせる演出。
映画やで、映画。
希少種であるチベットカモシカを銃で撃つシーン、大量の死骸、コレは?
いい演技するシカやの~。ん?ホンマに演技??
氷河が溶けてできたという川を渡るシーンは、ホンマやな。
そして極めつけは、蟻地獄みたいな流砂に人が飲み込まれていくシーン、コレは?
少なくとも、砂ん中に人が入っていったわ!
今、地球がゲップって言ったんちゃう?
そして、もう一度殺人シ-ン。
10億オーバーの人口、人1人くらい。
素人俳優に色々無茶させてたで~。
でも、この人“笑い飯”の西田に似てるけどプロの俳優でしょ。
映画のラストクレジットで、いつも目にする「この映画では動物を一切殺していません」っていうの出てたっけ?
シカより安い人間の命。
シカを殺すくらいなら、人間もって、え~嘘でしょ~~。
もう、ドキュメンタリーだかフィクションだかわかんないです。

以上、映画の最初でホーミーみたいな音楽が重なって眠気をもよおしたため、脳内からヘンな物質が出て映画見てました。
でも、これだけは言える。
中国ドキュメンタリータッチ映画の大師匠“チャン・イーモウのお約束”どうり美少女もきちんと発掘しておる!


★★

「カーズ」 イタ公バンザイ!

2006年07月12日 | 映画
宮崎駿の真の子供は、今のところ(「ゲド」見る前なので)、吾朗ではなくジョン・ラセターのようである。

ピクサー大好き!
ディズニーが女の子とそのお母さんを対象にしたアニメ作りをしているのに対して、この会社は男の子とそのお父さんをターゲットにしてる感じがするから。
ちなみにジブリは、男の子、女の子両対応してると思います。
「トイ・ストーリー」では、男の子とおもちゃ。
「バグズライフ」では、ムシの世界。
「モンスターズ・インク」では、怪獣。
なんとなく男の子の好きなもんばっかでしょ。
そして、ついに「ファインディング・ニモ」では、父親と子供についての素晴らしい映画が完成し(ラストで、ニモがわざわざ戻ってきてお父さんに言うセリフに泣かない父親はいない!)、
続く「Mr.インクレディブル」では、父親を中心とした家族の絆が描かれ、
とにかく、我々男親を喜ばせ続けてきたピクサー社の次なる作品は、やっぱり男の子の大好きなクルマ!
機関車に顔を描いたら、「機関車トーマス」(私の世代では「きかんしゃやえもん」なんですが・・・)と刷り込まれてるように、これからの子供は、クルマに顔を描くと「カーズ」!となるでしょう!

ピクサーの映画は、世界観がきっちり作られてるので、去年見た「ロボッツ」のような矛盾を感じることなく入っていけました。
3DCGアニメとクルマの相性の良さは、年々ハイグレード化する家庭用ゲーム機のレースゲームを見てもお分かりの通りで、迫力あるレースシーン&熱狂する大量の観客シーンと、それに反する好きな子とのんびりドライブシーンの緩急が心地え~~。
この映画の白眉である地図から消えた村の秘話は、日本で地図から消えた村である「杉沢村」の語り口ではなく、「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」の“ひろしの半生”っぽく語られるので、落涙必至!

日本語版は、最近の傾向“有名人起用による話題づくりキャスティング”をやめにしてました。
イタリア人のタイヤ屋にジローラモを起用したくらいで、あとはプロで固めてたのがうれしい。
そのジローラモにしても、イタリア訛りの役なんで適役でしたし、ぐっさんは、もうプロの声優扱いです。
ところが、オリジナルでは、伝説のスリータイム・チャンピォンレーサーにポール・ニューマン、タイヤ屋に立ち寄ったレーサーにシューマッハ本人をキャスティングしてたのに、吹き替え版では対応できてませんでした。
ポール・ニューマンは、日本語版だと近藤真彦になってまうか・・・。
でも本物レーサーは、後藤久美子ラインから、アレジ起用は・・・・、無理やな~。


★★★
(実は「ワンマン・バンド」の方が面白かった)

「君に捧げる初恋」 韓国語の勉強になりません!

2006年07月02日 | 映画
少女漫画+大映ドラマに韓国風の一捻りを加えた傑作、チャ・テヒョン、ソン・イェジン、イ・ウンジュ主演の「永遠の片想い」。
イ・ウンジュが自殺した事で、本当に「永遠の片想い」になってしまったが、この映画が作られた2003年に、もうひとつチャ・テヒョンとソン・イェジンが主演してた映画がありました。
乳兄弟(大映ドラマもしくは昼の東海テレビドラマ)、
家が隣の幼馴染(「タッチ」「初恋スキャンダル」他多数)、
ソウル大学に合格大作戦!(「ドラゴン桜」)、
チャ・テヒョンのアフロというかパンチパーマ(「高校アフロ田中」)、
インスタントラーメン出前一丁柄のパンツ、
そしてラストは再び大映ドラマと日本のサブカルに通じた内容で、こりゃ面白そうかと思えばさにあらず、少年サンデーで「うる星やつら」とか「タッチ」みたいなラブコメが流行ってるから、少年ジャンプで「キックオフ」とか「きまぐれオレンジロード」を始めました~みたいな感じというより、少年マガジンで「The かぼちゃワイン」とか「胸さわぎの放課後」を始めました~みたいな映画でした。
だって、くだらないギャグやエロいシーン多いもん!

ソン・イェジンは、デビューまもない頃なので、青ビキニに着替えるちょいエロシーンや、青ビキニでキャピついてるシーンは映画業界にに請われるまま登場。
お宝映像かな?
しかし、写真のようなチア姿は、本編にはありません!
残念!!

チャ・テヒョンの韓国語、すっげー、聞きとりにくいな~と思ったら、慶尚道訛りを演じたんだって!
慶尚道と言えば釜山。
釜山といえば、韓国の大阪。
じゃあ、大阪弁はこんな感じに聞こえるのか?
粗野で暴力的で乱雑。
やだな~~。


★1/2