ゲイのラグビー選手、初孫に会いに行く老夫婦、元警官のスチュワーデス、ナチの迫害から逃れてきたお婆さん、「議員になる」と言ってはばからない野心家のおじさん、そして一番興味のあった日本人の乗客と、他の監督なら「グランド・ホテル」形式の映画にしそうな素材を、あえてその人となりを語ることなく、全員をユナイテッド航空93便に乗り合わせた一乗客として扱い、誰一人知らない俳優を起用することと、見事なカメラワークで、あの9・11テロを体感させる映像体験映画になってるのに驚きでした。
見始めたら最後、観客も乗客と同化し、揺れるはずのない映画館のイスは横揺れする飛行機のイスと化し、自分もそのとき誰かに電話してる。
あ~、子供の声聞きたい!
こっちでなにが起こってるか知らない全く無邪気な子供の声。
生まれてきてくれてありがとう。
最後は、ヨメさんに「子供のこと頼む」って言うやろな~。
あっ私、携帯持ってないやんか~。
隣に親切な人座っててくれよ~。
イカン、イカンこんなこと二度と起こってくれちゃイカンです!
「マイ・ライフ」という映画で、末期ガンに冒されたマイケル・キートンがこれから生まれてくる我が子に、ビデオレターをせっせと作ってるのを見たときは「ふ~ん」って感じでしたが、子を持つ親となった今は、こういうシーンを見るとダイレクトに自分と置き換えて見てしまいます。
「団結してテロに立ち向かった」とか「死を賭して戦った乗客」いう評を公式サイトの日本のマスコミ評で見かけましたが、ここで気をつけたいのは、愛国心(多少はあったでしょうが)というより、それは最後まで生の可能性を探った果ての行動であったということ。
「ホテル・ルワンダ」のポールさん同様、極限下に置かれた人の行動が胸を打ちます。
★★★
見始めたら最後、観客も乗客と同化し、揺れるはずのない映画館のイスは横揺れする飛行機のイスと化し、自分もそのとき誰かに電話してる。
あ~、子供の声聞きたい!
こっちでなにが起こってるか知らない全く無邪気な子供の声。
生まれてきてくれてありがとう。
最後は、ヨメさんに「子供のこと頼む」って言うやろな~。
あっ私、携帯持ってないやんか~。
隣に親切な人座っててくれよ~。
イカン、イカンこんなこと二度と起こってくれちゃイカンです!
「マイ・ライフ」という映画で、末期ガンに冒されたマイケル・キートンがこれから生まれてくる我が子に、ビデオレターをせっせと作ってるのを見たときは「ふ~ん」って感じでしたが、子を持つ親となった今は、こういうシーンを見るとダイレクトに自分と置き換えて見てしまいます。
「団結してテロに立ち向かった」とか「死を賭して戦った乗客」いう評を公式サイトの日本のマスコミ評で見かけましたが、ここで気をつけたいのは、愛国心(多少はあったでしょうが)というより、それは最後まで生の可能性を探った果ての行動であったということ。
「ホテル・ルワンダ」のポールさん同様、極限下に置かれた人の行動が胸を打ちます。
★★★