『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「デスノート the Last name」 戸田恵梨香、新人賞確定

2006年11月26日 | 映画
公開後わずか三ヶ月くらいでTV放送する、なめたマネをしくさるクソ日テレ製作の映画なんか見に行くのはしゃくなんですが、遅くとも1年後にはTVでやるとわかっていながら、浜村淳がいるこの関西で1年間もネタバレ状態を維持するのは恐らく不可能なんで見に行ってきましたら、予想どうり後編のスクリーンはミサミサ(戸田恵梨香)祭りでした。
総登場時間は、夜神月(藤原竜也)と同じくらいか、少なくともL(松山ケンイチ)より多い。
画のアップ率は、夜神月(藤原竜也)をたぶん上回るんちゃう。
このへん、カウントダウン・コラムニスト堀井憲一郎に調べてもらいたい。

しかし、原作マンガをうまいことまとめましたわ。
メロ&ニア、ヨツバのとこ(火口卿介ら)、魅上照まで描いてたら時間がなくなるから、L編だけでまとめるんやろなと思ったら、高田アナだけは登場させて、その理由は間違いなく脚を見せたいがためであって、前田愛も、小松みゆきも、上原さくらも、満島ひかりも、夜神粧裕の友達役の名もなき女優から日テレアナまで、とかく女の子はみな絵的な見せ場がある。
金子節炸裂!
上原さくらは、最初、由美かおるかと思ったけど。

原作は、しょっちゅう前に戻って読むほど、すぐに理解できないストーリーだったんですが、映画のほうは戻るわけに行かないので、なんか丸め込まれた感じがしてます。
最終巻は前編を見てから読んだんで、漫画のラストの回は、藤原竜也の気合いれてる姿が目に浮かんでました。
映画のほうのラストもまったくもってそのとうり。
こうなったら、黒澤明が受賞を辞退するほど権威があり、誰もが欲しいと熱望する日本テレビ主催の日本アカデミー主演男優賞、獲ってほしいよ。
戸田恵梨香の日本アカデミー賞新人賞は確定。
土曜9時の女だから。
貢献度抜群やね!
今度、連ドラで主演してよ!!


★★1/2

前編の記事を読み返そうと思ってバックナンバーにいったら、記事が消えてた・・・。
なんで?

「太陽」 イッセー尾形に1票!

2006年11月24日 | 映画
病人や障害者を演じるとアカデミー賞を獲りやすいとは、レイ・ミランドの「失われた週末」の頃から言われてきた定説のようですが、最近は実在する人物をそっくりに演じることが賞を獲る近道のようですな。
「カポーティ」でトルーマン・カポーティを演じたシーモア・ホフマン。
「Ray/レイ」でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックス。
「アビエイター」でキャサリン・ヘップバーンを演じたケイト・ブランシェット。
「めぐりあう時間」でヴァージニア・ウルフを演じたニコール・キッドマン。
ちょっと遡ってもこんだけある。

人間観察芸がライフワークのイッセー・尾形が演じた昭和天皇は、私たちが主に知っている園遊会や正月の一般参賀でのそれやった。
「あっ、そう」と言いながら口をもごもごさせ、口元のシワ一本に全神経をとがらせた演技は、彼だからこそ見出せた天皇演技のポイントでしょうな。
おそらく国内では正当な評価を受けそうにないやろけど。
この芸も、今後、世にでることはなく、このフィルム一代限りの封印ネタになりそう。

平家蟹のこととなるとオタク化する天皇。
子供の写真にチューする天皇。
桃井かおり扮する皇后にやっとあえて、ちょっといちゃつく天皇。
天皇が神ではないなんて、十分すぎるどころか、むしろカワイイお人とさえ思ってしまう。
米軍兵士とバラの植え込みで撮影会をするのに、本人が出てきても誰も気づいてくれず、しまいには「チャ~リ~」とまで呼ばれてしまう、本当にあったかなかったかエピソードもいいですが、
皇后との、「あっ、そう」「そう!そう!SAW!」とやりあうとこは、夫婦というもんは、長年連れ添うと色々似てくるという最近発見した法則どうりで、やっぱ人間ですな。

それにしても、この映画の上映映画館は、ようわかりません。
大阪市内は、藤田まことの「梅田ぁ~離れてぇ~ 中津を過ぎぃりゃ~ 夢にまで見たぁ 十三よぉ~ じゅう~そぉ~~~の ねぇ~ちゃ~ん 」でおなじみ、十三のミニシアターでのみ。
だいぶ遅れて岸和田とか六甲とか中心地とは離れたシネコンで。
街宣車を避けてるんでしょうか。
こないだ、もうロードショー公開が終わったと思ってた、素晴らしすぎて見る気のしないアニメ『永遠の法』が舞鶴とか草津でやるということを宣伝する奇天烈な新聞広告を見かけましたが、お金さえだせば「近未来通信」でも「平成電電」でも広告出しよるからな~。
朝日新聞は。


★★★1/2

「トンマッコルへようこそ」 観客動員1位は信用できるか?

2006年11月20日 | 映画
2005年の韓国観客動員№.1の映画(2位は『マラソン』で、『クムジャさん』は4位)である。
ただし、『グエムル-漢江の怪物-』(2006年1位)が、韓国内全スクリーン数の 3分の1にあたる640スクリーンで公開されたのに対し、キム・ギドク監督の新作『時間』が、わずか12スクリーンで公開されたことに腹をたてたキム・ギドク監督が「韓国映画と観客のレベルが最頂点に一致した映画が『グエムル-漢江の怪物-』だ」という嫌味を言われてしまう観客たちであるが。
2004年は、1位『ブラザーフッド』。
2003年は、1位『シルミド』、2位『殺人の追憶』、3位『オールドボーイ』。
2002年1位は未公開作なんでおいといて、
2001年は、1位『チング』、3位、『猟奇的な彼女』。
2000年は、1位『JSA』。
1999年は、1位『シュリ』。
ん!?韓国国民わりと見る目、確かやんか!!
ギドクさん。
藤田(鬼平)監督に叱られた新庄剛志みたいに、「監督やめる」なんて言わんと続けなさいよ。
「シンジラレナ~イ」こと、起こるかもよ?

監督はCM出身の人で、イノシシの襲撃シーンは、まんまトヨエツと山崎努が卓球をするサッポロ黒ラベルやった。
とうもろこし(爆裂種)を置いといた倉庫が爆発して、ポップコーンになって降るシーンも実にCM的。
子供の笑い声と楽しそうに遊んでる風景で、トンマッコルが居心地のよいとこだと瞬時に思わせるとこもなんかCMっぽい。
最初の北朝鮮軍の戦闘シーンも、後の通常の戦闘シーンとは違う撮り方やった。

それより監督がスタジオに訪問するほどのジブリ好きだというとこの方が重要ですな。
先のイノシシのシーンも、『もののけ姫』のタタリ神の憑いたシシのような巨大さで、
村に点在する地蔵も『もののけ姫』のコダマのよう。
『火垂の墓』の空襲シーンのような爆弾落下のシーンもあり、
ラストの、「ヘルメットに蝶」は、『風の谷のナウシカ』のエンドクレジット後のカット「腐海の中、ナウシカ帽子のそばで伸びる芽」とそっくりでした。
さすがに、「おわり」の文字まではでませんでしたが。
ジブリ映画とTAKESHI映画で気づきにくかったけど、久石譲サウンドは映画の印象を2割増する効果がるということもあらためて気づかされました。

ラストの方は、『七人の侍』における勝四郎(木村功)になるヤツが、一体誰になるか興味深かったですが、ちょっと残念です。
先ほど、ラストと申し上げましたが、ラストのラストには、韓国映画の伝統技「実はあの時、こうしてましてん」が炸裂してました。
そのまたラスト要するにラストクレジットにまでおたのしみ映像がありました。
サービス精神豊富な映画です。

『王の男』(2006年2位)、どないしよかな~?

★★★





「ブッラック・ダリア」 ハード・ボイルドか・・・

2006年11月18日 | 映画
この原作を映画化するにあたり、ブライアン・デ・パルマ監督は、「映画化する方法がわからなかったんだ」と言ったそうだが、さて困った。
なにを書いていいのかわからん。
ハードボイルド、苦手なんです。

昭和レトロというだけで、星が1/2くらいアップする日本映画のように、1940年代を再現すると、評価がよくなったりするんでしょうか?
デ・パルマの最高傑作という声がもれ聞こえるほどでしたが、見ればいつもどおりデ・パルマファンが喜ぶだけの映画だったという気がします。
狂わんばかりのデ・パルマジックも抑え目なんで、雰囲気、ストーリーともについていけなかった身としては、たいそうつらい時間を過ごさせられる羽目になりました。
ハードボイルド、苦手なんです。

いつもどおりヒッチコックの引用がいくつか見られましたが、
『サイコ』でお母さんに扮したアンソニー・パーキンスが、ワ~っと襲ってくるとこみたいな感じの、富豪の奥さんが二階の廊下を突如現すシーン、あの婆さんの容貌もあいまって怖かったです。
楳図かずお漫画の擬音の文字を背負って走ってるみたいで。

評判の悪い今作のヒラリー・スワンクですが、フランシス・マクドーマンドに似てなかった?
あっ!コーエン兄弟のハード・ボイルドは好き!!


★★

「父親たちの星条旗」 「~手紙」を楽しむために

2006年11月13日 | 映画
2大スター共演が話題になった『パーフェクト・ワールド』を見た後のような感じでした。
イーストウッドのようで、イーストウッドでないというか・・・。
スピルバーグを迎えての2大プロデューサー共演(と言うのか?)だからかな~?
それとも、上映前に、わざわざ「本編後に『硫黄島からの手紙』の予告編が流れますのであわせてご覧ください!」と大声でアナウンスされるもんだから、戦闘シーンを見ても日本兵が気になってしかたなかったからかな~?
この予告入るのって日本だけ?
はらわただしまくりは、切腹シーン覚悟しとけよというメッセージと受け取りました。
地下坑道内の惨劇を先に見てきた兵士は「外でゲロ吐いたよ」と言ったほどですが、どんな凄惨なシ-ンを目の当りにさせられるんでしょう。
それが、謙さんとか、ニノとか、シドーとかならなお見るのが辛そう。
竹内某はシドーが酷い目にあうとこ、喜びそうですが。

アイスランド・ロケによる鈍色の戦場『プライベート・ライアン』のオマハ・ビーチ上陸作戦再びより、ネイティブ・アメリカンの兵士がイーストウッド作曲のBGMをバックに飲んだくれて街を彷徨うシーンの方が、イーストウッドらしくて好きです。
しかし第二次大戦中のアメリカの田舎の家って、今とそう変わってないのと違う?
服装とか食べてるものも含めて。
第二次大戦中の日本って、もっと今と違うよね~。
『純情きらり』や『君の名は』や『芋たこなんきん』見ても、ってぜんぶ朝ドラやがな。
『風と共に去りぬ』を見た小津安二郎ら日本の映画人たちは、
「こんなんが、戦時中に作られるなんて、敗けて当たり前や」と思ったそうですが、
あんな大艦隊の物量作戦を山の上からどんな思いで見ていたのだろう、日本兵は。
やっぱり日本側から描かれる『~手紙』が気になります。
『デスノート 前編』を見た後よりも、続きが見たい度は高いです。
おっ!獅童でつながった。


★★1/2

波岡一喜のCM

2006年11月12日 | TV

最近ちょっと見入ってしまうCM があります。
ニッセイのCMで、作業着姿のチョイコワ兄ちゃんが、バスの中で立っている妊婦を見つけて席替わるやつ。
ほんで、バス停に着いたらヨメさんが迎えに来てて、そのヨメさんもお腹が大きいってオチの。
BGMエンニオ・モリコーネに、田口トモロヲナレーションで、谷川俊太郎の詩がかぶさって、最強です。

ヨメさんが妊婦の頃、あんまりお腹が目立たない人だったので困ったとグチっておりましたが、席替わってくれるのは意外と男の人が多かったと言ってんのを思い出しました。
妊婦予備軍の、若い女性は無関心だということにも憤ってました。
みんな、自分がそういう立場にならないとわからないんです。
ワタシもそうでしたが。今は、もちろん席替わってますよ~。
このCMに出てる波岡一喜は、好感度が大暴落中の中村獅童枠を食いそう。
「パッチギ」で凶暴でありながら純朴な弟分を演じてました。
今は深夜のTVドラマ「ライオン丸G」で主演やってます。
「のだめ」にも出てますので、探してください。

 


「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」 パパになったクドカン

2006年11月09日 | 映画
『我輩は主婦である』の第22話「しまい」で、ネグレクト(育児放棄)してる義妹に説教するセリフ「自分が経験できなかったことも、彼女(子供)らと人生を共にすれば、彼女達も恋をし、やがて結婚もするだろう。それらの出来事ひとつひとつに、わがことのように一喜一憂する~」
これを聞いた時、宮藤官九郎(以下クドカン)、しっかり育児して子供と向き合ってるな~と思いました。

“ぶっさんの死”という前提がある中、今まで真正面から描こうとすると、笑いで誤魔化したり、ビミョーにハズシてきたりで、避けて通ってきたようにみえたけど、今回ちゃんと“死”を描こうと思ったのは、クドカン自身に子供が誕生したこととは無関係ではないと思います。
いや、ヘンな話、私も子供が誕生した時は、死んでもいいと思いましたよ。
まぁ実際は、「死に物狂いでがんばるど!」、「この子を不幸にしたくないな~」、「子供のためなら死ねる」って思いが色々交錯したんだけど。
クドカンもそんな思いをしたかどうかはわかりませんが、
あの頃のままのぶっさんは、「俺だって子供だ!」というクドカン。
「テンション上げてらんないし」という他のキャッツメンバーは、子育て満喫中のパパのクドカン。
自身のアンビバレントな状況が、4年という年月のあいだに生まれたのは確実だ。
モー子の激ヤセ以上に。
でも、見てる私の方もあの頃のように高いテンションで見れてませんわ。


前回の「ゴーストバスターズ」マシュマロマンに続く、こだわり80年代ネタは、「マイケル・ジャクソンのスリラー」。
そのゾンビ役をやってた橋本じゅんが、ちゃんとクドカンファミリー入りしててよかったよ~。

ぶっさんのお父さんだけが、幽霊化したぶっさんを見ることができない理由が明かされるとこは、裏の攻撃でシャマランっぽさが連発する中、キラリと光ってました。

あと、関係のないタイアップ主題歌が横行する日本のTV・映画界において、『マンハッタンラブストーリー』以降顕著に見られる、脚本の一部と化した主題歌「シーサイド ばいばい」は、いつも以上に効果的でした。
それだけに、ネタのひとつ、またはBGMとしての使用だけでなく、エンディング曲としてじっくり聴かせてほしかったな~。
やっさいもっさい。

クドカンって阪神ファン?
バンビって、やっぱ東邦高校の坂本君?
謎はつきませんが、完結でいいです。
マジでばいばい。

★★★

「スネーク・フライト」 野郎たちの好きなもの

2006年11月06日 | 映画
スネークって聞いただけで、なぜだか男心がくすぐられますな~。
少年の頃は、ゴム製のヘビのオモチャで遊んでましたわ。
仮面ライダーで好きな怪人は、コブラ男。
二番目に買ったLPレコードは、「スネークマンショー」。
スネーク・プリスキン、カッチョエエ~。
ブライアン・デ・パルマ映画で好きなのは『スネーク・アイズ』。
ムスメは巳年。
スネーク大好き!
でも首からぶらさげるのはイヤ!!
そんなヘビ好き野郎は、アメリカにも多数いたので、なんと全米ヒット・チャートNO.1を獲得!!

「オイ!人が大量の蛇に噛まれまくる映画作ろうぜ!!」
「舞台どこにする?」
「飛行機がええんとちゃう?」
「い~ね~、密閉空間やし。」
「俺らの好きな、ロック(ヒップホップ)と、カンフー(マーシャルアーツ)と、ゲームも入れとこ~ぜ。」
「エロ忘れんなよ!」
「ヘヘヘヘ」
そんな楽しそうな会話をしながら作られた感じのする映画です。
一番楽しんでたのはサミュエルに違いないですが。
蛇満載の飛行機という設定に持ち込むための、はじめの15分くらいがとってつけた感満載でしたが、全く腹立たないどころか、どうでもいいから早く始めてくれって感じでした。
都合よく映画が展開するので、多種な血清が必要だというとこは、今ちょうどLAで、世界蛇博覧会が開かれているからだと思ってました。
あと、あのフライト・アテンダントは、オカマに違いないということも。
キャストのギャラ-(マイナス)サミュエルのギャラ<蛇のギャラ、蛇どもがキャラ立ちしてなかったのが少々残念ですが、主人公のスチュワーデスが、世界バレーで今がんばってる日本の主将:竹下佳恵に似てるから許します。
MTVのプロモ映像がそのまま流れてるエンドクレジットも潔くて好み。

相原コージが4コマで描いた、毒蛇に○○を噛まれて、吸ってくれ~というネタは、世界中のバカがみんな考えることなんだな~と思いました。


★★