『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

今日の金言 うちのむすめ

2008年10月29日 | 今日の金言
「としょしつのせんせいになりたいです。
○○くんといっしょのがっこうでやりたいです。」

小学校一年生娘の参観週間であった「わたしのゆめ」というクラススピーチ大会で言った言葉。
「将来なりたいことはなに?」というテーマでしたが、こんな夢をもってたなんて・・・。
「ほんをよむのがすきだから」
と言ってたんが、ちょっとうれしい!
大きな声で言えてたよ!!

ちなみに女子では、ケーキ屋さん(パティシエ含む)と、医者(ナース含む)が人気でした。
来年は、なにになりたいって言うかなぁ~?

「アイアンマン」 CEO

2008年10月21日 | 映画
「アイアンマン」といえばロードウォリアーズの入場テーマ曲:ブラックサバスやけど、収容中に作られた鉄板むきだしアイアンマン零号機って、Y&TのPVやライブにも乱入してたロボットによう似とった。
あのCEOを見てると、絶対アイアンマンの姿のままギター弾くやろなぁ~とか思たけど、ブラックサバスの曲の方はエンディングできっちり流れてきたんが嬉しかったよ。
このロボットのデザイン、かなりツボやったわ。
ちょっと「アイアン・ジヤイアント」っぽいところも、好きやわ~。
手の平を下に向けて、「ぱ、ぱ、ぴ、ぴ、ぷ、ぷ、ぺんぎん ぺんぎん」のお歩きポーズで飛行するとこもかわいらしい。
それまでさんざん飛ぶのに一苦労してたのに、副社長が簡単に飛べてしまうのは、さすがジェフ・ブリッジスやったな。(エンディングクレジットで『タッカー』の写真を使用してますみたいなんが出とったけど、なんやったんやろ・・・?)

見た人から“ガンダム”イズムを感じさせると聞いてたんやけど、“ガンダム”は“ガンダム”でもまさか、“アムロ・レイ”を感じさせる映画やったとは思いもよりませんでしたわ。
性格は全く違うけど・・・。
“ガンダム”っぽい映画はようあるし、“アムロ・レイ”のうじうじした性格の少年が出てくる映画もあるけど、メカ製作における“アムロ・レイ”っぽさを感じさせるのんって初とちゃう。
メカ製作のことになると、寝食をを忘れ、目が白くなってしまうとこは、まさに同じ系統の人間やん。
“ハロ”に当たるアームロボットとの関係は、“R2-D2”っぽさも感じたわ~。
「ピーポ、ピピ」という泣き声がかわいかったし、もちろん見せ場もあった。

こういうのんの1作目は、色々説明しなあかんとこが多いから、本格的におもろなるんは、やっぱり2作目なんやろね。
『ロボコップ』では、ナンシー・アレンがロボ化する事を匂わせつつ、実現しなかったけど、テレンス・ハワードは、ちゃんとロボスーツ着てよね!

なお、関西方面でCEOのことを「ちょっと エロイ おっさん」と使う人は、一部ラジオのリスナーだけです。


★★★

「容疑者Xの献身」 福田靖は投げ出さない

2008年10月13日 | 映画
堤真一≒宮迫博之(雨上がり決死隊)が成立すると仮定するなら、
また、おまえか!ダンカン!!
堤真一と松雪泰子が、弁当屋で目と目で通じ合うシーンに『幸せの黄色いハンカチ』スーパーのレジ係:倍賞智恵子と高倉健の雰囲気を感じ取ったから、その後の流れは、もちろん私の大好きな『遥かなる山の呼び声』を想像してたけど、まさにその通り。
『純喫茶磯辺』のダンカンはマジむかついたけど、この映画のダンカンはハナ肇のような人でした。

ほぼ交流のない変質者っぽい隣人を、いくら殺人をしてしまったからといって、すぐ家に入れるかなぁ~?と思たけど、最後のエエシーンのために置いといたんやね。
私の好みとしては、さりげない交流を15分くらい最初に描いとってほしかったな~。
亀山千広映画術の“映画ではお客さんを泣かせなさい”のために、このシーンを置いといたんやろけど、堤真一の献身っぷりを描けば十分泣かせどころは作れたと思うねんけどな~。
脚本家の福田靖は、こういうベタ泣かせ話を軸にするんは苦手やと思うんよ。
『催眠』、「HERO」、『海猿』、「CHANGE」、『20世紀少年』、「上海タイフーン」。
一連の松本清張=松竹映画っぽくは絶対ならんな。
その替わり「この二人、ぜ~ったい、結ばれてほしいな~」と思わすんは上手い!
キムタクと松、伊藤と加藤、キムタクと深津、キムタエ(木村多江)とピーター・ホー。
TV版では、終盤、福山雅治と柴咲コウがそういう感じになりつつあったけど、変人設定の福山の気持ちが溶けるのはまだまだ先そうやったな~。
この映画では、その役回りを先の堤&松雪が担っとった。
となると、この映画を作るために、TVシリーズをやってきたんかという感じがしないでもない。
TVシリーズのおかげで、福山雅治=探偵ガリレオが、どんな人なんかの説明を省く事ができるんで堤と松雪話に時間を割けるし、
ある程度の観客動員も見こめるんで予算も多目にとれるやろ。
インディ・ジョーンズのオープニングみたいな、“いきなり山場(本編と関連なし)”シーンに使うんはどうかと思うけど、TVシリーズのファンサービスやったら、「ガリレオ」のテーマ曲にのって、突如閃き、数式を書き出すおなじみのシーンを封印したんは大英断やな。
出てきたら鬱陶しかったと思うTVシリーズのキャラ:品川祐の出番は少なめ。
逆に、出てきたらぴしっと引き締まる北村一輝は、いつもより多目。
このあたりに『HERO』劇場版の反省も、しっかりしてきてるなぁという感じもしたな。
この映画と『相棒 劇場版』は、TVシリーズ映画版のよい見本となってるかもしれんわ。


★★★

「トウキョウソナタ」 下村脩教授の子育て

2008年10月11日 | 映画
「麻生タロウです。この1年、全国を回り、景気や暮らしの不安を肌で感じてきました。」バカみたいに大量に流しとる自民党CM。
こら、おっさん!
ハローワークに視察行っても列の最後尾に並ばんやろ。担当者のの喋り方もちゃうやろ。
炊き出しに視察行っても、「たいへんですね~」と言いつつ、夜は美味いもん食ってんねやろ。
そんなんで庶民の気持ちをわかった風なこと言わんとってくれ!
それなら、この映画見ろって!!

失業中の香川照之が、「今日の昼飯、何食べよ。いやいや失業中の身、炊き出しで我慢せんとなぁ~(子ども、ピアノ習いたいって言うとったなぁ・・・)」
その頃、主婦:小泉今日子は、身分証明替わりにとってた免許書片手に、車を物色中。
失業のプロ:津田寛治の「子供と女乗せて、救命ボート、行っちゃたんだよ」というセリフは、日に日にわが身にも実感するセリフですわ。
最近言いよるんよ。
「○○ちゃん、そろばん習ってんねんて~」とか「参観日、服どないしよ」とか。
長男の友人のセリフ「大地震おきねぇかなぁ~」という思いはさすがにないけど、
長男がアメリカの友軍に志願するというのを、説得できたりするかどうか疑問やなぁ。
『告発の行方』見てるのにね。
次男は、唐突に「ピアノ習いたい!」と言いよるけど、美人ピアノ先生目当てで、リストラ給料を使うなんて、このガキと思てましたわ。
ところが、『旅立ちの時』のリバー・フェニックスよろしく、音の出ない拾てきたキーボードを叩く姿、母親から見つかったガラクタキーボードを守る姿は、こいつ心の底からピアノひきたかったんや・・・と胸を打ちます。

この映画は、見事に現在日本の姿を写してるわ。
映画は2008年10月以前に完成してるのに、新しく出てくる予期せぬ事件にも見事に対応してるもん。
ひょっとしたら、こういう未来があるかもと思ってしまうわ。
黒沢清がはじめて挑むファミリー映画というけど、どこをどうとっても黒沢印。
その映像は、なんやどっかに幽霊がおるんちゃうかと思えてくるわ。
小泉今日子が朗読を担当した「風の又三郎」も、どっかになにか写ってるに違いないと思わしながらなにもない恐怖映像やったけど、「だれか、ひっぱてー」という小泉今日子の手の先には引っぱてるなにか得体の知れんもんが、・・・なにもない。
ホラーが極限まで行くとコメディになるのはサム・ライミが実証済みやけど、コメディーも極限まで行くとホラーになるんやね。
さすがにこのドラマではないやろと思った落下シーンは、思いもよらん人が落ちてきたし(次の作品で何を落とすか本当に楽しみ!!)、
ブルーバック合成みたいなドライブシーンもしっかりあった。
最高傑作の誕生やわ。

「子供にはどんどん興味を募らせてあげなさい。
興味があるうちにやらせなさい。
そして子供がやり始めたら、やめさせたらだめです」
ノーベル化学賞を受賞した下村脩教授の言葉やけど、
唐突に出てきた役所広司を受け入れられる黒沢清ウォッチャーの私としては、当然子供の唐突な申し出も受け入れなあきませんな~。
冒頭のゲリラ豪雨まじりの風は怖いけど、ラストの風は希望を感じさせる風やったわ。


★★★★

「長い散歩」 KENと言えば

2008年10月09日 | 映画
『ミリオンダラー・ベイビー』で、イーストウッドが娘に出し続けてた手紙、
『弓』の爺さんと少女の語られなかった出会いの部分を補完してるような映画やった。
師匠筋にあたる二人の監督、望月六郎のアウトローなところと、熊井啓の社会派目線が、いい頃合いで融合してて、なるほど優等生的な映画で、日本映画には若干甘いような気がするモントリオールで賞ももろたんですが、なんとなく物足りなく感じるのは、音楽が久石譲じゃないからかな~。

日本映画史の中で、すさまじいまでの緒形拳の時代があったにもかかわらず、その器を持て余してる日本映画界に「キミたち、ケンさんって言ったら、謙さんじゃなくて、健さんもいるけど、ましてやマンボの健でもなく、拳さんも忘れたらいかんよ」と、要するに緒形拳主演ありきの企画で始まった映画だと奥田瑛二は申しております。
だから超拳さん目線なんはいいけど、あまりにもこの町の人たちがひどくって、ひどくって・・・。
5歳くらいの幼女が、裸足で歩いてて、服も汚く、たぶん髪の毛も臭ってて、
スーパーで問題行動をおこしてて、エロ本を幼児用絵本のコーナーのすぐそばにおくクソ本屋なんて、こんなガキに簡単に万引きされてしまうんですが、無関心すぎやせんか?
まぁ、最初は注意してたけど、あのバカ親が出てきてなんやかんや言ってくるんで、相手にしなくなったんやろとは思うけど、
ここは、虐待通報があったから一応来ましたと行政が来て、夫婦に明白な嘘つかれても、ことなかれでいきたい行政はさっさと帰る~みたいな姿とか見せてほしかったな~。
そうなると、現実我々ができることとしたら虐待通報なんで、それが機能してないとこを見せるのは、やっぱ問題だな~。
そうすっと、ファンタジーだ、ファンタジー。
女の子がつけてた天使の羽根のこだわりようがそうだもん。
高岡早紀のビッチぶりを見せつけられる度、現実に引き戻されますけどね。

愛知県春日井市出身の奥田瑛二だけに、郡上八幡とか木津川堤とか中部地方の秘境めいた所とかローカル線とかロケ地選びにも一家言ありそう。
奥田瑛二は出演しなかった方がよかったんとちゃう?

★★★

「大決戦!超ウルトラ8兄弟」 大決戦に敗退…

2008年10月08日 | 映画

本日、今年最後の大決戦(阪神対巨人)に敗退してしまい、しょぼくれた気持ちで書いています。
ま~こ~と~、たのむで~、ホンマ。

前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」 ウルトラたちの老後の記事中で、帰ってきたウルトラマンのことを「帰りマン、ましてやジャックなどとは断じて言わん!」と新マン呼称説が正しいんやと一人でエキサイトしてたんですが、パラレル世界からやって来たヒビノミライ(ウルトラマンメビウス)が、郷秀樹に、「ジャック兄さん!じゃなかったら新マン兄さん、帰りマン兄さん」と言うセリフが嬉しかったよ。
また、記事中で苦言を呈したCGバトルも、前回ほどひどく感じなかったけど、ここは全体的に格闘シーンが少ないめ=予算があまりないからなんかもしれん。
ミニチユアの町も全然横浜じゃなくって、バンダイとかエモーションとか関連企業の看板が掲げられた架空の町風になってんのも予算の限界を感じるわ~。

今回も、ウルトラマン(黒部進)、セブン(森次晃嗣)、新マン(団時朗)、エース(高峰圭二)4人のおじいいさんシーンのとこが、すこぶる面白い。
おじいさんじゃないね。
みんな、まだ現役で仕事されてるもの。
しかも、前回より調子こいて、それぞれの女隊員をそれぞれ嫁はんとして迎え、子供もおる設定。
その中でも、南夕子(星光子)さんが、可愛らしく老いられててびっくりしました!!
当時は嫌いやったんですけど(女が変身する事に抵抗があった)。
で、さらに驚いたんが、エース夫妻の娘さん。
当時の南夕子にそっくりです!!
後で調べたら、本当の娘さん(紫子)やそうですよ。
この4組の家族が実に生き生きと日々の生活を楽しんでらっしゃるんですよ。

それに比べていわゆる平成ウルトラマン三部作といわれる連中ったら・・・。
夢追い破れた者たちがぐだぐだしてます。
これを今どきの若者を風刺してみましたならいいんですけど、こいつら冒頭の『ALWAYS 三丁目の夕日』風始まりの時代に「ウルトラマン」を見てたとなると、私よりちょい上の世代(アラーフォー)に値するやありませんか!
んなアホな!
で、この三人が夢を追い続けてきてよかったーっていう設定なんやけど、この設定が許されるのは、科学者になりたかったガイアだけやろ。
横浜市の公僕と化したティガは、宇宙飛行士より、今のまま観光のエキスパートになる道の方があってるやろ。
昔、夢見た宇宙飛行士の道のりは、惜しい所までいっとったんか?
ダイナの“羞恥心”は、ずっとプロ野球選手になるための努力をしてたとは思えんなぁ~。
まぁ、あんなんでも入れなあかんのが、横浜ベイスターズの台所事情かもしれんけどな。
子供向けやからって、「夢をあきらめるな!」とか「夢は叶う」というのを簡単に描きすぎやねん。
そういうのは、地道な努力の上に立っているということをよく教えといてほしいです。
魔裟斗が、K-1で優勝した時のインタビュー「一つのことをやり続けるといいことがあると思います。諦めずにやり通すと、充実している気持ちになるし、いいことです。」
こういう部分もちゃんと見せといてほしいわ~。

次もあるとしたら、タロウまでの兄弟だけでやってほしいなぁ~。
ラストの飛行シーンを見てると、なぜか『スペース・カウボーイ』を思い出して、じいさんたちでも1本できるそうって思ったもん!
あっ、前売り特典のプラカップは続けてね!
幼稚園で使わすのにちょうどええんですわ。
前のカップ、印刷部分が剥げてきとって、ええ頃合いやってん!

★★★


「劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン」 主演イマジン

2008年10月07日 | 映画

前作、「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」のレビューで、「あっ、イマジンたちで1作っていうのもいいかも~~!」と書いてましたが、実現しました!

主演の野上良太郎:佐藤健が、オダギリジョー以来のライダー俳優最高の逸材といわれるとうり、その後の成長を見せ、スケジュールがとれないからかほとんどでてきません。
いや、なにより前作の舞台挨拶で大泣きしたように、佐藤健の中では前作で“ライダー”は終わってるんやろなぁ~。
イマジンたちがわちゃわちゃやってるのを楽しく見てられたのは、軸として野上良太郎がドーンと座ってたからやということが、ようわかりました。
イマジンが主演というのは、「キング・オブ・コント」でバッファーロー吾郎が優勝してしまうような、あるいは深夜番組「やりすぎコージー」が月9になってしまうことと同じような感じがします。
さすがに良太郎が出ずっぱりになるラスト辺は一盛り上がりするものの、全体的な印象は、はからずも映画本編前に流れたイマジンたちによるお楽しみアニメで、「ファイナル」とか「さらば」とか「完結編」って言ってるのに作られた続きのなかった方がいいのに的内容になってました。

デンライナーを自転車で動かしてる人が、桜井侑斗:中村優一やろと誰もが思ってたのに「SASUKE」にも毎回出るリアル・アスリートの人やって、皆が「ガンバ!」と声をかける『シャカリキ!』ネタが、速攻で入ってたとこが一番面白かったなんて・・・。
コハナの松本環季ちゃんの髪形が、『20世紀少年』仕様(常盤貴子の子供時代)になってたんも、慌てて作った感丸出しやったなぁ~。
東映らしいといえば、東映らしいけど。


★★1/2