『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「トランスフォーマー」 胸の顔は飾りか?

2007年08月30日 | 映画
「すてぃーぶん・すぴうばーぐれす」
「まいくう・べいでっすう」
オイ!『チーム★アメリカ』で♪「パール・ハーバー」はクソ~マイケル・ベイは~♪と唄われたあんたが、なんでスピルバーグ神と肩並べて喋ってんだよ!
10年早いわ!
でも、ベイやん(マイケル・ベイ)、そんなに嫌いやなですって、『アイランド』の時も言うてました。

ロボットアニメ1話目パートに当たる、前半の学園コメディっぽい部分が意外に長く、この辺はマイケル・ベイの設定した観客層に合わせたかのようなドラマ作りで、さっさとロボに変われ!と思てました。
で、待ちに待った、ロボたちの変型トランスフォームシーンも、なにやら凄いらしいというのはわかるんですが、速すぎてなにがなにやらようわかりません。
『スパイダーマン3』に対抗心燃やさんでもええのにね・・・。
ロボたちのかくれんぼ遊びも、なにがオモロイのかようわかりません。
もう、さっさとカー・アクションせんかい!

ロボット・アニメや特撮ロボットの変型を幼少の頃から見てきた身には、変型の時には時間がスローモーになってくれたり、見栄を切ったり、技の名前を言いながら技をかけたりしてくれてもいいくらいです。
ロボがさりげなくやってた腕にグイと力込めみたいなポーズに、その片鱗を見ましたが、
パート2は、いらん説明がなく最初からガンガンいきそうなんで、たぶんオモロくなると思います。

『仮面ライダー電王』のゼロノスがベガフォームに変形した後の名乗りで、「最初に言っておく!胸の顔は飾りだ!!」と言いますけど、
『トランスフォーマー』のロボたちの顔は飾りではないようです。
でも、この映画のベイやんは、『ポルターガイスト』の時のトビー・フーパーのように、スピルバーグの飾りみたいです。


★★1/2

「夕凪の街 桜の国」 いろいろ思うことあり

2007年08月29日 | 映画
去年辺りから、自分の知らない戦争観を教えてくれる映画に当たり、たいそう勉強になりましたが、この原爆被爆観は、ちょっとすごかったです。
「自分だけ生きてて、そんで、幸せになってもええのんか」
と幸せの局面を迎えるたび、そんな思いがもたげてくるというのはまだしも、
「誰かに死んで欲しいと思われた」って、そんな考え、全く思うことなかったですもん。
まぁ原作漫画に忠実なんやけどね。
実は映画見てから、原作漫画を読んだんですが、これを映像化するって、かなりプレッシャーあったやろな~と思います。
原作モノ映画って、どっちかの方がイイっていうのが多いけど、これはどっちもイイですな~。
足りないとこを補完しあってる感じがします。

映画の方では、黒澤明チルドレンの伊崎充則の童顔を駆使した旭クンが出色でした。
エピソード的には、唯一の家族写真を旭クンが持っとったとこ(『劇場版 仮面ライダー電王』でも、泣かせる写真エピソードがあった!)や、
髪飾りが京チャン(語尾上がる)経由で、受け継がれていくとこ、
銭湯のシーンの説得力、
そんで、広島弁を実際に聞けたとこが良かったです。
田中麗奈や麻生久美子は自らこの役をやりたいと力が入ってるほどで、マチャアキや後のハゲた打越さんまで、原作ののイメージに合ったエエキャスティングやと思うんですが、先に漫画読んだ人は、どうなんでしょうな?

漫画の方は、構成の問題かもしれんけど、東子ちゃん(中越典子)とは漫画版の方が親友感があったな~。
皆実が、徐々に死を迎えるとことか、一枚絵の大ゴマの魅力は、漫画ならではです。
あと、気になるとこがあったら、すかさず戻って読み直せるとこも。
最初のシーンで、半袖ワンピースの件で過剰な反応を示すとこが、貧乏からではなく、腕にケロイド痕があるからというのは、後でわかりました。


戦争のことだけでなく、結婚することの重みとか、いま先祖から代々生きてること、「この親を選んで生まれてきた」(『河童のクゥ』でもあり)ことまで考えさせてくれる。
それにしても、あんな手紙が書ける凪生は、しっかりしてるな~。
ウチの坊主も、あんな手紙が書けるようにしっかり育てたいです。
それと、戦争について興味を持ったら、ぜひこの漫画を読ましたろうと思います。


★★★1/2

「インランド・エンパイア」 カリスマ熟女ローラ

2007年08月26日 | 映画
一応自分ではリンチ・フリークのつもりやったんですが、早々にストーリーについていけなくなったんで、ローラ・ダーンの熟女っぷりを眺めてました。
いかにもええとこに嫁いだ感じで、子供なし、お手伝いさん付きの高級マダムは、持て余した時間をヘアースタイルや化粧のノリに腐心してる感じ。
CGや特殊メイクでは出せないリアルに怖い、自称近所のおばはん(グレイス・ザブリスキー)が、この熟女ローラをびびらせ、その都度顔を強張らせる表情がええです。
その後も、眉間にシワをよせる表情や、絶叫顔があったりやったけど一変。
急激にしょぼくれたあげく、超コワイ映像が!
人の顔を加工するだけで、あんなにゾゾゾとするなんて!
でも、恐怖が一周して笑いに繋がるような、サム・ライミみたいなコレは、たぶん、今年一番の笑撃映像です。

衝撃といえば、ハリウッド女優NAE(裕木奈江)の登場ですが、Street Person #2という役柄の割りに、セリフがたくさんあって、びっくりしました。
おそらく10代の家出少女という役やと思いますが、実年齢が熟女ローラとは4歳違いの36歳ということにも驚きです。
『硫黄島からの手紙』でニノと夫婦役を演じてたけど、ほぼ一回りも違う年上女房やってんね。
友近の朝日新聞コラムによれば、いまだに女性が選ぶ嫌いな女優ベスト10に名前を連ねてるそうですが、苦しいハリウッド生活も、日本でいわれのないバッシングを受けたことで、逆境に耐える力となったんやないでしょうか。
田村英里子ともどもがんばってください。


★★★

「河童のクゥと夏休み」 幼児あるある

2007年08月22日 | 映画
『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『アッパレ!戦国大合戦』から5年。
その間、衰えゆく『クレヨンしんちゃん』映画版を延々見せつけられてるんだから、相当なものを見せてくれないと許さんよ!
と思ってたけど、そんな予想軽く超えてました。

常田富士男似の声(なぎら健壱)のお父ちゃんと子供が喋ってると、それが実は河童親子の会話でビックリ!
さらに、それが江戸時代でビックリ!
その江戸時代を舞う蛍が、『武士の一分』以上の出来栄えでビックリ!
河童は長生きだから、そのまま現在まで至るんかと思えば、タイムスリップ(化石化?)してビックリ!
川の水の流れのアニメの表現にビックリ~~!!
実は、石井竜也の『河童』と景山民夫のアニメ『Coo 遠い海から来たクー』とNGワードが続く上、クゥちゃんをカワイク思えるか不安でたまらんかったけど、あっさりクリア。

だって、妹がすごいんだもん。
幼稚園児の年少組やろな~。
まだまだムズカシイ年頃や。
家庭内で自分が一番ちやほやされる存在なのに、クゥ登場で「死んだらいいのに」と、残酷幼児お絵かき。
ふだん気にも留めないサイズの合わなくなった子供イスも、それがクゥのために出されたものだとわかった途端、異様執着。
完全に“赤ちゃん帰り”してます。
相撲対決の身内びいき(あわや、母親まで土俵入りさせられるとこやった)、
人に「バカ、バカ」言うたり、
覚えたて知識の誤使用や、
スタンプラリーが大好きで、
ちょっと綺麗な小石を単純に喜んで、
リビングにお気に入りの隠し場所まで作ってある。
「ウチの子か!」と思わずにはいられません。
そういうわけで、ひまわりアップリケのお手製ズダ袋を、当然拗ねることも考慮して、あらかじめ娘用にも小袋を作っていた母親は、アッパレでした!

クゥちゃんも負けてません。
階段をヒョコヒョコ降りる姿や、チンを放り出してる姿は、
いまだに階段から落ちそうな降り方をして、トイレトレーニングのため下半身はマッパの我が2歳児にそっくりです。
そんなクゥが、「おれを 見つけたのが おめぇたちで よかった」というセリフは、
「パパとママのところに、生まれてきてよかった!」と言ってくれてるみたいで、たまりません。
もうこの上原一家は、我が一家です。
だから、いよいよ来年から小学生になるうちの娘も、ああいう“イジメ”とかのある世界に入っていかなきゃならんのかと思うと心配ですし、いよいよ私たちの手から離れていくんかと実感すると寂しいもんもあります。
そう、康一少年の一人旅行を送り出す時に、一瞥もしてくれなかったことに寂しさを感じた母のように。
でも、そん時、頼もしさも感じ取ってたんだよね~。
パパの袖をひっぱるママがカワイかったです。


★★★★

「劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!」 「河童のクゥ」を抜いて1位(ヤフー)

2007年08月17日 | 映画
『河童のクゥと夏休み』の新聞広告で使われてた宣伝に「満足度1位!(ヤフーMOVIE)」とありましたが、その『クゥ』を抜いて現在1位ですよ!
この『劇場版 仮面ライダー電王』が!!

線路を併走して電車同士が戦う!
電車VS電車!!
スゲーよ!こんなん実写(CGだけど)で見たことないよ!
しかもこの電車が、ふだんお目にかかることのない先頭車のみが特別に連結する、言うなれば“N700系”と“ひかりレールスター”と“のぞみ500系”と“マックスやまびこ”と“こまち”の先頭車両だけが連結したみたいな、TVでライダー見てるもんからしたら悶絶趣向。
動きも“板野サーカス”級。。
えっ!ライダー(オートバイなどの乗り手「大辞泉」より)なのに電車って?
そう、今回の『ライダー』は、だいぶ変わっててオモロイんです。
ライダーに変身する野上良太郎(佐藤健)が、『ヤヌスの鏡』みたいに、髪形や目の色、着てる服まで一瞬で変わってしまうとこや、
ライダーに乗移るイマジンが、『JOJO』のスタンドみたいとか、
ライダーを助けるハナさん(白鳥百合子)の衣装が毎回替わるとか、
あと、史上最弱(史上最年少ライダーという説は、脱落したけど一瞬でも変身した『響鬼』の秋山奈々とちゃう?)とか。
うんこをするためズボンを下ろした『クレヨンしんちゃん』のお尻が、顔にのっかってくるくらい運の悪さも天下一品(この『仮面ライダー電王VSしん王』はYOU TUBEで見れます)。
でもね、心の優しさは最高なのよ!
その優しさが随所に現れてるのが、この映画のこの評価に繋がってるんではないかと思います。

とにかく今の自分に自信がもてない良太郎が、タイムスリップで出会った子供時代の良太郎に、
「今のボクを見てがっかりしたでしょ」と言うけど、
子供の良太郎が「タイムスリップできるなんて、カッコいいよ!」と返すとこは、自分で自分を慰めあってるよと思いつつ、グッときましたが、
なんといっても、両親の顔を思い出せない良太郎に、良太郎が生まれた日の両親の姿を見せてあげるオーナーのやさしさ。
子供時代の良太郎と現在の良太郎が、肩を並べて両親の顔を競って見る後姿。
なくなった写真の代わりに、写真立にはお姉ちゃんが描いた絵(ヘタウマ)が入ってる、“優しさ”三連発エピローグは、子連れの親からしたらたまらんとこですわ。

例年、入れ替え制なしが定着したおかげで先に『戦隊』を見たキッズたちの辛抱(幼稚園児は30分くらいかな~)がピークに達した頃に『ライダー』が始まり、さらにTVシリーズとは別の外伝エピソードに、キッズを置いてけぼりにしてきましたが、今回はいろいろと工夫がなされてました。
『戦隊』ものと『ライダー』のあいだに、箸休め的な『モモタロスの夏休み』という短編
を挿入。
本編の方もアナザーストーリーではあるけど、公開日前後にTVシリーズと連動させてたんで、なんとか話にもついていける。
こういう気配りもええねんな~。

“笑い”も忘れてません。
毎度おなじみイマジン漫才も、ジークという高貴なド天然が入ったことで、映画用に面白さアップ!
おっと、最年少ライダーは、子供時代の良太郎に更新されちゃったね!
ここも爆笑!
スーツアクターは誰よ?


★★★1/2

「電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ! ホウホウ! 香港大決戦」

2007年08月15日 | 映画
『魔法戦隊 マジレンジャー』の各エピソードで大ブレイクした横手美智子がメインライターを務めてるTVシリーズが、さっぱり面白くなってこないんで心配してたら、なんかテコ入れされてるみたいですな。
代々、TVシリーズのメインライターが映画版の脚本も担当してるんですが、はずされてます・・・。
横手脚本は、映画版でこそ力を発揮できるんでは?と思ってたのに残念やわー。
TVシリーズは、三人戦隊とか、変身後のスーツまるだし姿とか、巨大ロボ戦の古館みたいな五月蝿いハエとか、動物師匠とか、幼児語レッドとか、ブルーの髪型とか、カワイイかカワイクないのかようわからんイエローとか、どうも初期設定の諸々に問題があるように思います。

で映画版の方は、さすがにカンフーアクションは大画面に栄えてました。
基本的なプロットは、『DOA/デッド・オア・アライブ』からいただき。
どこからともなく招待状が飛んできて、世界の格闘家が集結、最強トーナメント開始!
レッドVSブルーVSイエローの同門対決が見れる!と映画版ならではの展開に期待したら、お茶を濁されました。
そのかわり、いつもは敵の今回だけ力貸したるわエピソードが、スペシャルなんやね。
こういう話は、すぐに燃えますな。

それにしても、インリン様のM字ビターンは、男にやらんと・・・。
Mっぽいブルーにやったれ!


★★1/2