『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「あしたの私のつくり方」 携帯・ばんざい!

2007年07月25日 | 映画
14歳の成海璃子が天才子役と言われる所以はなにか?
「沢尻エリカの妹役をやっても一歩も引かなかったから?」
「天才ピアニストの役を2回(『神童』『神はサイコロを振らない』)もしたから?」
「子役なのに大人びた雰囲気をしてるから?」
「富士額だから?」
「ウィリアム・テル子だから?」
違うね!
ランドセル背負うだけで、小学生役を演じてしまうからや!
こんな小学生、おらんで~と思ったかどうかは別にして。

携帯万歳!
とにかく「携帯電話のおかげで、こうなれました!」とか「携帯があったから、私は今まで生きてこれました!!」みたいな大活躍で、娘にケータイを持たせたくないと思ってる私からしたら、不愉快至極です!
こういうの見てしまうと、「持たした方がいいのかも・・・」と気持ちがブレてしまうのが、イヤです。
特に女子は持ってなかったら、ヤバそうやな~。
引越しデビュー(イジメ克服)版『シラノ・ド・ベルジュラック』byNTT DoCoMo。
こういう携帯電話のプロモ映画なんか、『ケータイ刑事』シリーズだけでイイって!!
内容的に、大後寿々花がカワイかったTVドラマ『セクシーボイス&ロボ』の最終回と内容がかぶっとった。
こんだけ携帯を活用しとる女子なら文芸部じゃなくって、携帯小説書いてんのとちゃうかな?
いや、文芸部入りは、男前教師が顧問やからやろな~。
先生役は、高岡蒼甫。
そんで、石原真理子が璃子ママ役。
芸能ニュース的にタイムリーな出演者陣やわ~。
でも私が目に付いたのは璃子パパ役の石原良純。
ふだんからこんな堅物パパで、家のリビングでふんぞりかえってそう!
DVはせんけど、確実に家の空気を悪くしてるでぇぇ~~。
さきの『セクシーボイス&ロボ』のパパが、中学生女子とはこういう風につきあうのが理想的やな~とええ距離感を見せてくれたのと大違い。
こっちは、塚本晋也が演ってた。
なんか、田口トモロヲと似てきたよ~。
トモロヲは璃子のママパパ(継父)です。


★★1/2

「監督・ばんざい!」 お手上げ

2007年07月19日 | 映画
困った・・・。
感想が書けない・・・。
一応、劇場で見た映画は全部書き残そうと思ったばっかりに、苦しんでます。
とりあえず、見て印象に残ったことだけを書き残しておこうと思います。

・たけし人形(キタノブルー)がなかなかの力作で、『たけしのお笑いウルトラクイズ』で各種罰ゲームの実験台になるダッチワイフみたいな人形を思い出した。
・内田有紀がエエ女になってて、千原Jrが心底羨ましいと思った。
・まずいラーメン屋の用心棒、天山広吉のやけに連発してたモンゴリアンチョップ。
・鈴木杏が、ようけ出てた。
こんだけ。
書き残しておくほどのことでもないな・・・。

ヨーロッパで評価される北野武は、ヨーロッパの映画監督のような悩みを抱えて、それをそのまま映画にしたんやけど、やっぱり狙ってたよね?


★1/2

「300」 300人の死にざま

2007年07月15日 | 映画
全米大ヒットというのがようわかります。
なんか「300」軍団ってアメフトみたいやもん。
ヨロイつけて、一糸乱れぬ作戦通りに動いて、勝利した暁には雄叫びあげる。
戦闘の流れも、第一ピリオドの人壁作戦から、第二ピリオドで仮面の忍者、第三ピリオドで象とサイ、第四ピリオドでオカマと、実にわかりやすくハデにやってくれる。
本来こんな映画は大好きなはずなんやけど、最初のスパルタ流子育てにドン引きしてしまったわ~。
さらに、元スパルタっ子という奇形キャラのエピソ-ド。
コイツも、素直に死体処理の仕事をやりゃいいものを、どうしても戦場で戦いたいとダダをこねるもんだから、結局スパルタ軍を逆恨みするって・・・?

一応、マイルールとしてソンビ映画を撮った人は出世すると思てるんやけど、ここは通過点やと思いたいね。
ザック・スナイダー、あんた、まだまだやれるって!!

結局この「300」の戦いざまが、後に1万人の動員になって、スパルタ戦士の意志は受け継がれてたってことやけど、これもな~。
和の心のある私は、1600人が60人になったという、関が原の戦いにおける薩摩藩島津軍の、10万余りの家康本陣前を突き抜けた敵中突破の方がグっとくるな~。
これこそが、明治維新の遠因になってるんやって!(みなもと太郎「風雲児たち」より)


★★1/2

「アポカリプト」 マッド・マックス4.0

2007年07月06日 | 映画
『ブッシュマン』を『コイサンマン』、“エスキモー”を“イヌイット”と言わなならん今、なぜ時代錯誤めいた人食い土人の映画みたいなもんを、アカデミー賞受賞監督が撮ってんのか?
つくづくメル・ギブソンは、人が嫌がる映像作りに快感を感じる人になったんやな~と思ったけど、監督1作目『顔のない天使』って、ヒューマン・ドラマを装いつつも、大火傷を負ったメル・ギブの顔ってどんなん?っていう興味も引かしとったから、その姿勢は一貫しとったんや。
今回の土人たちの奇妙な生活っぷり、残虐な奇祭を興味津々に見れなかったのは、「オレの先祖はどう辿ってもここに来ないから、どない描いてもええやろ!やるだけやったれ!!」っていうメル・ギブの悪意を感じ取っちゃったからなんだよね~。
でも、主人公のジャガー・パウがマン・ハント・ゲームから逃げ出すあたりから続く、『マッド・マックス』シリーズで培った疾走感の再現は、正直楽しかった(撮影は『マッド・マックス2』のディーン・セムラー)!
底なし沼には、わざと入ったんか誤って落ちたんかわからんし、カエルを利用した罠もようわからんかったけど、そんなん思う間もなく黒ヒョウ、ハチ、蛇、滝と矢継ぎ早になんやかんやおこるからテンポだけは抜群にイイ。
それに、敵ボスは、明らかに『マッドマックス2』のモヒカン野郎ヴァーノン・ウェルズやったしね!
ただ、「早く嫁と子供助けたって~」とか、「逃げろ~」って気持ちは湧かず、「どうせ助かるんでしょ!」って思ってたから、サスペンスゼロ。
水中出産も、極めて?だらけやけど、最初の方で出てくる「早く、子供を生みなさい!」とうるさい姑は、リアル!
どこの世界でも一緒でんな~。
姑、うざい!


★★1/2

「転校生 -さよなら あなた-」 ミュージック&リリックス

2007年07月02日 | 映画
「A MOVIE 大林宣彦」という文字を見るのは『淀川長治物語・神戸篇 サイナラ』以来なんで大林映画って久しぶり~。
斜め画像、落ち着かないカメラワーク、異様に多いカットの連続に、その昔“映像の魔術師”と呼ばれてたことをすっかり思い出させられたわ。
大林宣彦監督69歳。
ほとばしる現役感の発露には、大林自身が「10年に1人の女優」と言った蓮佛美沙子(むしろ原田貴和子似)をわしの力で「女優にしたろ~」と思惑があったにしても、中学生レベルの恋する目線で、心ときめかしながら撮れるってのは、ほんまエライわ~。
ヒロシが演じた変態イタズラ医大生って、やっぱりちょっとしたカミングアウト?

『転校生』といえば、若干17歳にしてトップレスを演じきった小林聡美のプロ根性ですが、もちろん『転校生』というくらいだから、いくら期待のニューホ-プといえど、避けて通るわけにはいくまい。
しかし、下着姿でうろちょろか、背中越しのブラはずしどまり。
「ちんこ!」とか「ちんぽこ!」とセリフで言わせてただけに、いつ出るか?出るやろ?出ぇへんの?と思てる間にもう終盤。
中学生イズムあふれる大林監督は裏切りませんね!
脳内でエロを感じさせる大林エロチシズムあふれる、あの旅館で一夜のシーンでの、蓮佛嬢の赤らんだほっぺは、キますよ!!
ここで、我に帰って手ブラをする男優の方をムカついたりするんですが、相方の方は、私も認めてる“俳優界のナントカ王子”と言ってもいいくらいのゴールデンボーイ森田直幸。
『女王の教室 エピソード2』、『芋たこなんきん 戦中篇』、『TV版 佐賀のがばいばぁちゃん』と常にキーマンの役をやってました。
彼とか濱田岳とかの顔立ちは、安心できるんよね~。
「お前なら許す!」という気になっとたわ。
ついでに、蓮佛の恋人役をやってた厚木拓郎という人は、オデコと頭の感じが尾美としのりに似てて、すでに大林映画に5本も出てるって、やっぱり平成の尾美としのりなんとちゃう~。
あと、高橋かおりと一緒に友情出演的に出てる大柄な女優は、勝野雅奈恵。
名前のとうり勝野洋(テキサス)とキャシー中島の娘で、大林映画ファミリーなんやね~。
大林映画、見てないあいだに、いろいろあったんやね~。
これからは、また見始めます。


★★1/2