『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「がんばれベアーズ ニュー・シーズン」 おっさんにメロメロ

2005年09月28日 | 映画
ビリー・ボブ・ソーントンのバターメイカー最高!
歴代バターメイカー(「がんばれベアーズ」において、子供たちの引率者になる人のこと)にはなかった、コドモの成長には必要不可欠な悪いオトナの匂いをプンプンさせている。
アルコールと、害虫駆除剤と、おっさんの体臭と、大人のオーディコロンとが入り混じったその匂いには、当時15歳も年下のアンジェリーナ・ジョリーをも虜にしたほど。
いや、私も彼の演じるいろんな映画の役柄にはメロメロである。


「がんばれベアーズ」は、私が生まれて初めて映画館で見た(ことになっている)映画だから、思い入れもたっぷり!
その思いを全く汚すことなく、リメイクしてれた監督の手腕はすごいの一言です!
各種、現代風アレンジと、かつての名シーンも痒いところに手が届く極め細やかさで、心地よく融合しています。

映画を見た少年なら誰もが心をときめかせた、テイタム“そばかす”オニール演じるアマンダも、この映画版では、登場した瞬間は、「ゲッ!この二重アゴのデブが、アマンダ!なんだ?」と思ったのですが、髪を三つ編みにして、ユニフォームに袖を通した姿から、繰り出される投球フォームを見た瞬間に、この娘を起用した理由がわかりました!
まさに、女ランディ・ジョンソン!
いや、右のランディ・ジョンソン!
堂々とした佇まいです(実際に野球をやっていて112キロの速球を投げるそうです)。

当時のデブは、みな“エンゲルーバグ(エンゲル係数+ハンバーグという食物イメージもデブを連想させた)”というあだ名がつけられた、エンゲルバーグは、相変わらずデブのままでしたが、頼もしいドカベンタイプになってました。あそこまでお人よしじゃないですけど。

元版では、大好きなシーン、もやしっ子のスーパーキャッチも、粋に再現!
他のチームの子が、もやしっ子をいじめてる所に出くわした、チームメイトが発するセリフ「こいつをいじめていいのはオレだけだ!」は名言でした!
ここ、元版にあったけ?


★★★1/2


「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」 カリオストロ伯爵かっ!

2005年09月25日 | 映画

唇


ピタゴラ装置を作るのが得意な、見るなと言っても、まずクチビルに目がいってしまう姉、
この手の顔はみんな「w-inds.慶太」に見えてしまう弟、
フレッド・ブラッシーの歯を持つ2歳児というより、「ベイビー・トーク」(喃語に超訳をつける)が得意な2歳児からなる、金持ち三兄弟が、火事で両親を亡くしたトコから不幸ははじまる。
遺産目当てに、「ロッキー・ホラー・ショー」みたいなジム・キャリーが、三姉弟妹をストーキング!
児童文学でありながら、本気で殺そうとしちゃいますが、残酷な感じがないので、安心してし見れます。


「アダムス・ファミリー」MEETSティム・バートンの世界観といえば、聞こえはいいが、「バンデットQ(タイム・バンデッツ)」「グーニーズ」「ネバー・エンディングストーリー」、と言えなくもない。そして最後のシークエンス、不愉快な結婚式は「ルパン三世 カリオストロの城」!でした!!
ぜ~んぶ好きな映画だけどね!


メリル・ストリープが出てきた時は、友近かと思いました。
キミ達、演技が似てるよ~。



「アダムス・ファミリー」でクリスティーナ・リッチをブレイクさせたバリー・ソンネンフェルドが、
PSのゲーム「エコーナイト」みたいな映画「ゴーストシップ」 の白い少女だった、エミリー・ブラウニングをブレイクさせることができるか、今後気になるところである。


劇中、「気分が悪くなるから、心配の人は出て行きや~」とか、
「後で泣いてもしらんで~」みたいなこと言って、イヤな映画っぷりをさんざん仰ってますが、
今は、NHKの朝ドラマ「ファイト」の方が、よっぽど不幸な話だな~と思いました。
不幸にもいろいろあるってことですなぁ~。


★★1/2

「チャーリーとチョコレート工場」 バートンはカッコイイオタクのお父さん

2005年09月16日 | 映画
育児中のティム・バートン、カッコよろしいなぁ~。
自分の子供に伝えたいことを、映像作品として残すなんて!

原作自体が、自分の子供に、何度も「あのお話しをして!」とせがまれて聞かせていた作り話で、実際、私も家に帰ってから、ムスメに映画の話しをしたら、「それで、コドモはどうなるの?」「ウンパ・ルンパはどんな踊り?」「もう一回話しして」としつこく聞かれ、「チャーリーとチョコレート工場」ごっこまでやらされました。
幼稚園の発表会でコレやってほしいなぁ・・・。

「家族が一番!」「みんなでチョコを分け分け」「お金なんて・・・」というくだりは、コドモの柔らかい脳に、早いうちから植え付けときたいので、コドモたちにも見せたいです。
「バンデットQ」と共に。

それにしても、ウォンカのチョコ「んま~」そう・・・。
高級カカオ豆を使って、ショコラティエがうんぬんという、1カケラ何百円の高級チョコより、明治・森永のミルクチョコとか、ロッテのガーナチョコで十分満足な私は、ウンパ・ルンパがテキトーに作ったチョコでいいです。
ウチのムスメも父ウォンカと同じような理由で、ヨメさんからチョコ食べさせてもらってません。
幼稚園に行きだすと、なしくずしになると思うけど、その反動であんな立派な工場を建ててくれるなら、このままにしとこかな・・・。


【追記】

ティム・バートンのインタビューより。

「子供を意識して作ったわけじゃない。
息子が生まれたことで自分の考えを変えたわけでもないし、
これから変えると今は思っていない」だって!

そうは言っても、ティム・バートンの作品をず~っと見てきてるけど、自然に育児パパの目線になっているよ!
にせオタク、リサ・マリーと離婚できて、今は幸せな結婚生活が送れてる感じがします。



★★★★

「サマリア」 ムスメ持ちは覚悟しろっ!

2005年09月15日 | 映画

サマリア


「オールドボーイ」
「カナリア」
で、キッツイ思いをしたと映画の感想を話してたら、「サマリア」は覚悟しときなさいと、アドバイスをいただいた。
ポスターや予告編のイメージがこんなだから、エンコー少女の危うい友情を描いてるんだろうなぁ~。
事実、映画は甘美な音楽と共に、「乙女の祈り」っぽい雰囲気もあったり、こんなん嫌いではない!
三部構成で、二部終了時は、小田原ドラゴンならエンコーの都市伝説“神”として描かれるな~と、しょ~むないコトを考えておったんですが、ドーンと奈落の底に突き落とされた気分になりました。

それは、父親が、ムスメのエンコー現場を目撃してしまったから。
ここまで、父親は、死別してしまった母親のかわりに、仕事(刑事です)もゼッタイ忙しいはずなのに、母の不在を感じさせないよう、めっちゃガンバッてきた。
様になってる、エプロン姿。
堂に入ったキンパブの巻き方。
高校生だけど、学校へも車で送るよ~。
大事なムスメだからね~。
ブログなんか書いてたら、ワタシ同様、ムスメがどうしたとか、今日の弁当になに作ったとか、書いてるんだろうなぁ~。
そんなだから、どういう行動をとるか気が気でなかったよ~。
思春期になるムスメと向き合うのはムズカシイ。
だから、今の間に、十分向き合っておかねば・・・。

【ここから】【ネタバレ】


実は、この映画は前記の2作ほど、キツイ思いはしなかったです。
父親が、“ちん○が本体で男の着ぐるみを着ている”((C)みうらじゅん「正しい保健教育」)男ども、要するにエンコー相手に、車に石を投げる子供のような嫌がらせから、食事時の一家団欒時に訪問したり、果てはエスカレートして撲殺する復讐譚が、爽快であり、映画的だったから、まさに映画として見れたからです。
ラストの旅行も、先がどうなるかわからない展開の前フリが効ていて、気持ちよくだまされました。
もっといいエンディングを用意していてくれたからね!


★★★1/2


「仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」 安部麻美と不可解なキャスティング

2005年09月12日 | 映画

ヒビキ
こちらは、「マジレンジャー」と違って、TVシリーズとは別物、外伝的な作りで、映画であることを意識した作り。

話しの内容についていけず、飽きた子供による叫び声が多数。

TVシリーズを最近真剣に見だした私は、結構楽しめました。
ムスメもたっぷり楽しんだもよう。


【ネタバレ】【ネタバレ】


「7人」と付くとどうしても黒澤明「七人の侍」を思い出すわけで、この映画でも魔化魍(悪もん=野武士)に苦しめられてる人たちが、鬼(いいもん=侍)に助けを求めに行く様が描かれる。
一人増え、二人増え、七人に。最後に、轟鬼も加わったら八人やん!
あっ、轟鬼は半人前か!
と、思ったら・・・。
なるほどねぇ~。


この大人数ライダー、見場がいいわ~。
ズラーっと並ぶだけで壮観!
もともと「仮面ライダー」でも、「にせライダー」が出てくる回とか、「五人ライダー対キングダーク」とか、横並びで勢ぞろいするだけで萌えてたんで!
今回は、ご当地ライダーということで、
大阪のライダー西鬼(ニシキ)は、虎のカッコで「いらっしゃ~い(もっと三枝口調で言わなきゃグレチキ)」、
名古屋のライダー煌鬼(キラメキ)は、シャチホコが頭にのっかってて、
九州のライダー羽撃鬼(ハバタキ)は、鷹をモチーフに、
北海道のライダー凍鬼(トウキ)は、クマをモチーフに、
したとのことだが、いまいち活かせていなかったような気がする。
よく見ると、かなり凝ってるし設定も面白いものがあっただけにもったいない。
でも、音撃による即興コンサートは良かったです。
この映画の最悪な部分、安部麻美が変身した悪もんが、よってたかってやっつけられるから。
ん!?ここまで計算してのキャスティングだったの?
じゃぁ、小倉一郎のキャステキングの意味はなんだったんだろう?
「俺たちの朝」のチューなのに・・・・。
今、「俺たちの旅」が再放送中なのでちょっと思い出しました。

そして、もう一つ話題になっている、“仮面ライダー馬に乗る”。
「セミミンガ」の時以来?
てっきり七人のライダーが馬に乗って疾走&騎馬戦なんて思ってたのに、馬に乗るのは響鬼のみ。
ちょっと肩透かし。
むしろあまり話題になってない、ディスクアニマルの活躍の方が印象に残ってるなぁ~。
データ収集だけじゃなかったのね。
ウホッ!


TV版を全く見ていない人には、この映画、どのように感じるのかなぁ~?


★★★


「魔法戦隊マジレンジャー インフェルシアの花嫁」 「スパイダーマン」を超えました

2005年09月09日 | 映画

山崎さん


「タイガー&ドラゴン」、「がんばっていきまっしょい」に並ぶ、今年のTV番組の大収穫、「魔法戦隊 マジレンジャー」!

過去3回、記事にするほど大好きで、


「マジレンジャー」 面白いやん!「Mrインクレディブル」+「デビルマン」

「断言しよう「マジレンジャー」は傑作だ


「マジレンジャー」は、悪ノリしないとオモロない


今ではムスメより楽しみにしています。

【ネタバレ】【ネタバレ】
TVシリーズを見ていない人には、全くもってどうでもいい映画。
実際、東映の戦隊モノ&仮面ライダーの映画は、毎年やっていたようで、去年やってたの知らなかったもん・・・。

上映時間40分は、TVの1エピソードといってもいい内容で、第5話「恋をしようよ」、第25話「盗まれた勇気」に続く“山崎さんシリーズ”のお話しである。
それで十分。
毎度のことながら、母:みゆきの登場は泣かすし、マジレッドに惚れてる山崎さんに、実は自分がマジレッドであることを言えないでいることに、一応の解決を見せる所は「スパイダーマン」を超えています!
ヒロインもキルスティン・ダンストよりカワイイし。
ほとんどTVのフォーマットどうりでありながら、TVより15分多い枠は、そのまま映画を見た人だけのお楽しみ枠になっている。

新キャラのTVに先がけてのお目見え。
映画のみの新キャラ。
そして、エンディングのダンス映画版!
コレが、ラストにあることで、ほとんどの「マジレンジャー」ファンは納得して帰ることでしょう!




見栄を切るポーズの時の声は、たぶん新録。
マジレンジャーの5人、みんな開始当初より演技がかなり上手くなっています。
TV版のオープニングだけでなく、エンディングも撮り直してほしいよ~。


★★★1/2

「香港国際警察 NEW POLICE STORY」 ジョン・シャムに年月を感じる

2005年09月09日 | 映画


評判がいいんで、期待しすぎたよ!

なんか肌らしきもののアップから初まる映像と、ちょいオシャレめな音楽。
ホントにジャッキー映画!?
ゴールデンハーベストのマークと軽快なテンポで、すぐのれるジャッキー映画を見てきた者にとってはイヤな予感しまくりである。

直近のジャッキー映画最高作「WHO AM I ?」のベニー・チャン監督(ジャッキーとの共同監督でしたが)だからきっと!と思って見るも、前半退屈ぅ~。
アクションシーンも過去のバージョンアップばっかり。
新ネタあったっけ~?
毎回美人女優に無茶なアクションシーンをノンスタントで演らせるお約束も、今回は美男子ニコラス・ツェーが担当。
つまらん。

新しい「香港国際警察 ポリスストーリー」とは、よくいったもので、まさしく「香港国際警察 ポリスストーリー」のリ・イマジネーション( (C) ティム・バートン)!
若僧どもがわらわらとでてくる雰囲気には最後まで馴染めませんでした。
「五福星」のモジャ、香港中国返還の時に色々ガンバッたジョン・シャムがツルッパゲになって出てたから隔世の感も当然ですよね。
ジャッキーのお姿が、まだまだ若々しく、若っかい女とエエ仲になるもんだから、カン違いしちやったよ~!

「WHO AM I ?」以降ではベストであるが、「WHO AM I ?」レベルではない。
「ファイナル・プロジェクト」と同等くらいが妥当な評価だな~。
これを機に、コンスタントに香港作品を撮ってほしいよ~。


【おまけ】
私が考えるジャッキー映画のベストは、今のとこ、
「ヤングマスター 師弟出馬」
「プロジェクトA」
「ポリスストーリー」
「プロジェクトA2」
「ポリスストーリー3」
「酔拳2」
「WHO AM I ?」
の7本です。


★★★



「ランド・オブ・ザ・デッド」 六本木ヒルズの連中をガブ!

2005年09月05日 | 映画
「スターウォーズ」の完結編「エピソード3」に沸き立つこの夏の映画館。
「エピソード1」でルーカスに見切りをつけてたので、その流れにまったくノれなかったワタシには、大きく取り残された感のある夏でした。
そんな中、こんな映画撮ってたの~と突如公開されたこの映画。
見事に溜飲を下げる思いでした!
今年のベスト1かも!?


ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」映画では、常に主人公扱いの黒人キャラが人間側におらず、ゾンビ側にいたことで、人間側とゾンビ側どちらに身を置いてよいのか、最初惑いました。
でも、トム・サビーニがゾンビ側で登場してキマり!
その後の殺戮シーンでは、ワタシもゾンビ気分で六本木ヒルズの連中をガブガブしていました~。
人間側の一人が、鼻くそをほじくっている、いけすかない大ボス(デニス・ホッパー)に復讐を成し遂げるのも、ゾンビになってから!
「ゾンビ」では、ショッピングセンターに篭城する人間側の主人公達に同化し、自分もこういうシュチュエーションになったら、どうやって戦おう?ゾンビは走れないし、弱っちぃから、オレでも勝てるわ!店のもん、全部オレのもん!
と、思わすところに、ファンタジーを感じていたのだが、
今回はゾンビに共感して、花火を見たり、川を渡ったり、虐待されるゾンビに心を痛めたり、何も考えずみんなと一緒にぶ~らぶ~らするのもいいかも!
ん!育児に疲れてる?


それにしても、アーシア・アルジェントはいつからこんなにパンキッシュになったの?
「ゾンビ」にも関わったお父さんダリオ・アルジェントの映画に出ていた時の、ワタシの記憶では、もっと清楚な女の子だったけど・・・。
子供の頃からホラー映画ばっかりかかわってると、そうなるのかな~。
気をつけよっと。


★★★★