5月中頃から雑草の勢いがすごくて、一日でグンと大きくなる感じです。
基本的に黙々とする作業は嫌いではないので、草取りは嫌な作業ではありません。
でもドクダミは困りものです。
小さな畑で、静かに草を取っていると、30年ほど前のシーンが脳裏に浮かんできます。
実家に帰省した時、畑で草を取っていた父が手を止めて、孫に「お、来たんかぁ」と笑顔を見せるというシーンです。
自分が草取りをするようになり、あの時父は何を考えながら黙々と草を取っていたのだろうと思い始めました。
「今は私が草を取って、きれいな状態を保っているが、私が草を取らなくなったらどうなるんだろう」と思うことがあったのではないかしらと、私には思えます。
施設に入っている母に「畑は草取りもしているし、野菜苗を植えたり、種を蒔いたりして、収穫もしているよ。キヌサヤはお隣にも差し上げるほどたくさん採れたのよ」と話すと、母は「そうかぁ」と喜んでくれました。
母も、畑の行く末を気にしていたように見えました。
で、私も考えます。
「今は私が草を取って、野菜を育てているけれど、この先この畑はどうなるのかなぁ」
私は、数年間、畑の世話ができない時期は防草シートを敷き詰めました。
もしそうなったら、とりあえず「防草シート」ですね。
防草シートを少しずつ取り外して、徐々に畑として復活させたのはおおいなる喜びでした。