映像:北限の自生椿(ヤブツバキ)に囲まれた椿神社(椿明神)の佇まい
≪ 速報参拝:椿神社(椿明神) 青森県平内町 夏泊半島 椿山海岸 (2019.8.17) ≫
紀行家・歌人菅江真澄の行く先々に神社仏閣が存在。今回、菅江真澄を辿ったのは夏泊半島。
本州最北の椿の群生地として有名な椿山である。今回初めて椿山の祠(菅江真澄表現)に参拝。
周囲に天然椿を侍らせた椿神社は地域民の思いが詰まった、思いのほか立派な社殿であった。
社格:村社 祭神:猿田彦神 指定:国指定天然記念物(自生ツバキ本州北限一万本)、日本の渚百選
記録:菅江真澄遊覧記 三(津軽の奥一) には「椿」に関して以下の様に記されている
『・・・きょうの空はのどかに霞んで、朝なぎにたくさんの椿が咲いた景色は・・・
あちらこちら、散った花を拾い、それを吸って遊ぶ子供らを友として、わた
しも分け巡り分け入り、小川の流れの岸にある椿明神という祠にぬかずいた』
参照#菅江真澄(漂白の歌人)探訪記録(BLOGデーターベース)
参照#道後温泉で有名な愛媛県松山市にある「椿神社(愛称)」伊豫豆比古命神社
映像:高山稲荷神社、本殿裏の砂山に築かれたお稲荷夢殿はまるで、砂の上の竜宮城。
本州最北のお稲荷さん、高山稲荷神社。七里長浜が連なる日本海沿岸に神官を擁する
社殿があるのは驚き。最果ての稲荷神社に全国から信者が押し寄せる高山稲荷神社例
大祭。宿泊施設の無い地で社務所殿・参集殿が即席の宿泊所となる。本州最北の大祭。
社格:無資格社 祭神:宇迦之御魂命・ 佐田彦命・大宮賣命祭神、稲荷大神
特色:おこもり信仰(おこもりして拝めば願いが叶うと何日も祈り続ける)祈祷師に率いられた教団
的信仰。稲荷大神の熱狂的信者が教祖となっての個性的信仰。それぞれ神社周
辺に、沢山の小神祠やお狐さんを奉納。今ではそれらをまとめ整備しお稲荷神
社庭園とした。朱色の鳥居群は京都伏見稲荷に似て、朱は魔よけの色でもある。
推察:昔、狐付きなど意味不明の病、家内、航海・道中安全などの祈願の場所として
発展してきたものと推察。信者が北海道から全国に広がっているのも、十三湊
の繁栄との因果関係が推測される。本州最北の稲荷御殿はいまも神秘性を放つ。
映像:夕暮れの日光東照宮。平成大修理一期二次工事竣工で眩い(2017.11.27)
日光東照宮は43年振りの大改修が竣工した。今回の温泉探査主要目的地
でもあった。江戸幕府265年の栄華を築いた徳川家康を祀る神社の豪奢
な装飾を確認したかった。また、世界遺産認定後初めての参拝でもあった。
社格:別格官弊社(総本社) 祭神:徳川家康(東照大権現)様式:権現造(本殿)
指定:国宝(本殿、陽明門他8)、重要文化財(上社務所他、工芸品含44)
世界文化遺産(日光の社寺)、国史跡(日光山内一円)
参照:筆者が参拝した武将・武人・学神が祀られている神社(北から順に)
義経神社(北海道) 高照神社(青森県) 上杉神社(山形県)
戸沢神社(山形県) 居合神社(山形県) 真田神社(長野県)
武田神社(山梨県) 湯島天神(東京都) 護王神社(京都府)
北野天満宮(京都府) 大宰府天満宮(福岡県)
≪速報:2018年初詣 高照神社(神社仏閣) 2018.1.7≫
映像:雪深い正月岩木山神社に詣でた後、名君津軽信政公を祀る高照神社に初詣を挙行した。
津軽為信は有名だが信政公はあまり知らないだろう。第四代津軽藩主。その津軽信政の霊所
として建築されたのが高照神社。以後弘前の長勝寺に並ぶ津軽藩の墓所的存在である。此度
弘前市が神社伝来宝物を展示する「宝物殿」が完成。津軽藩の歴史が今に生きるヒストリアスポット。
社格:県社 祭神:津軽信政(+津軽為信) 指定:国重要文化財(本殿・宮殿 他H18年指定)
解説:津軽信政は聡明で江戸中期の津軽藩を盛り上げた中興の祖とも言われ神社に霊を安置
したのは彼が神道に深く帰依したからと推察。又信政公の死後殉死した重臣も居たが
一部側近は神社参道両側に居を構えこの社殿を守る事を代々の務めとした。この名残
が高岡集落と今もその足跡を伝え青森県でも特異な集落である。将に歴史ヒストリア。
高岡:高照神社を正面に道路の左右に民家が立ち並んでいる。藩主信政公の廟所・神社保守
要員の屋敷と思われ今も門前町の様に残り集落を形成。因みにこの高岡集落の高岡の
地名は弘前城の別名。64歳で大往生した信政公の死後の都がこの地であることを示唆。
回想:筆者は高照神社の上方にある岩木山神社境内に棲んでいた(父が神官)。幼い筆者には
この集落は部落としか映らず、そこから小学校に通う女の子に淡い恋心を抱いていた。
初恋の人。今考えれば、その娘の一族は津軽藩士族の末裔。父同様、神に仕える人々。
考察:高照神社の「高照」とは、弘前(高岡)城を守り照らす社という事ではないかと推量。
考証:津軽信政は津軽信義の長男。信義は津軽信牧の長男。信牧は津軽為信の三男であった。
歴史:注目すべきは信政の父信義の母が石田三成三女辰子姫で継母が徳川家康養女満天姫で
ある。宿敵ライバル徳川家康と石田三成の血と心が脈々と流れている歴史ヒストリア。
参照#①日本武人(武神)神社探訪紀行 ②お正月の岩木山神社 ③弘前城 (津軽藩) 探訪 紀行
温泉の街松山市の守り神。愛称は『椿神社』。愛媛県の県名は愛比売命から
名づけられており、全国の都道府県名で神名を使用しているのは愛媛県のみ。
その意味でも、愛媛県、松山市を代表する神社といってもよいだろう。参拝。
社格:県社(式内社、別表神社) 様式:王子式(本殿) 神事:椿祭(1月)
祭神:伊豫豆比古命(男神・いよずひこのみこと)、伊豫豆比売命(女神・いよずひめのみこと)
伊与主命(男神・いよぬしのみこと)、愛比売命(女神・えひめのみこと)
伊勢名湯七栗の湯榊原温泉を守るのが射山神社。境内の裏手湯之瀬川から温泉街
にチョットした散策路がある。この地の長も伊勢神宮(外宮)の神官であるなど
伊勢神宮とは縁のある地である。主祭神は縁結びの神であり、恋の温泉地の由縁。
社格:村社 主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)
神事:湯立神事(御湯) 指定:津市指定文化財(棟札 芭蕉翁反古塚)
解説:大己貴命・・・大国主の別名(国造り神、農業神、商業神、医療神、縁結び神)
少彦名命・・・国造り協力神、常世の神(温泉の神、医薬の神)
参照:宇治橋~伊勢神宮境内
( 2017年 奈良路・伊勢路温泉探査 完 )
映像:神聖な五十鈴川に架かる宇治橋の前に大鳥居がある。これから先神域
いにしえ京都を日本の中心とすれば伊勢神宮は日の出(いづる)宮(南東方位)、
出雲大社が日治(しずむ)宮(西北方位)だ。その伊勢神宮は古来日本の民のお参り、
信仰の地とされてきた。「お伊勢参り」今でいう総合レジャーの地でもあった。
社格:神宮(近代社格超越:対象外)、式内社(大)、二十二社
祭神:天照坐皇大御神(内宮)、豊受大御神(外宮)
様式:唯一神明造(本殿) 神事:式年遷宮(20年に一度:最新は平成25年 )
指定:国宝(玉篇巻第廿二)、重要文化財(紙本著色伊勢新名所絵歌合 他 )
参照:伊勢神宮 内宮(拝殿)
伊勢神宮の別宮で、尾上御陵(おべごりょう)の倉田山の一角にある。此処は伊勢神宮の
創建に努めたという倭姫(やまとひめ)を祀る宮社である。謂わば神宮の母的存在である。
その佇まいは内宮と外宮の真ん中森閑とした森にあり、内宮とは違い制限もない神域。
社格:皇大神宮別宮 祭神:倭姫命(やまとひめのみこと) 社殿:神明造
倭姫:天照大神祀る宮を定めるため、数国を経たのち現在地に伊勢神宮を創建し、祭
祀や神職の制度など神道の基礎を創ったとされるが明治迄祀られない神道spot。
感慨:筆者は神官の環境で育った。その環境の祖を祀っている神域がここである。以前
に来たときは此処まで辿り着けなかった。今回、偶然この宮社を発見した。慕拝。
参照#筆者も神社縁の人間、幼少期を過ごした 北門鎮護 岩木山神社
2016年秋季の温泉探査は長野県・群馬県である。先ずは上田市の友人と合流。
その際に立ち寄ったのが生島足(たる)島神社である。名前の通り生島大神、足
島大神二神を祀り、真田昌幸、信之など歴代上田城主が参拝した信州の古社。
社格:国幣中社 祭神:生島大神、足島大神の二座 指定:長野県県宝(社殿等)
宮城県立美術館開催「ピカソ展」を鑑賞するため仙台にやって来た。
美術館を目指す途中に、立派な社殿に気づき立寄った。仙台総鎮守
大崎八幡宮。さすが伊達藩の武勇の社、勇ましい社殿である。拝礼。
社格:村社 祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后
指定:国宝(社殿)、重要文化財(大崎八幡神社長床)
登録有形文化財(旧宮司宿舎、社務所、神馬舎)
山梨県甲府市の武田神社を詣でたあと、中央高速道で長野県諏訪市訪問。
目的は勿論、諏訪市にある古くからの温泉場探査だがその前に諏訪大社
を参拝。ここは武田信玄の息子武田勝頼の母故郷であり所縁の地である。
社格:式内社、信濃国一宮、旧官幣大社 祭神:建御名方神、八坂刀売神
行事:御柱祭 指定:国重要文化財(諏訪大社上社本宮他15棟)
参照#御柱(御柱祭使用)
映像:武田信玄公を祀る武田神社。甲府の街を見下ろす信玄館跡だ。
山梨県甲府といえば武田信玄。今日は甲府市内のビジネスホテル投宿。
朝早く長野県に向かう相棒が静岡県からやってきた。山梨県、長野県
静岡県とまさしく戦国時代武将が駆け回った地域。武田信玄公を参る。
社格:県社 祭神:武田信玄公
指定:国史跡(躑躅ヶ崎館)、重要文化財(太刀 銘一(吉岡一文字))
考察:甲府駅から武田神社まで歩いて凡そ30分もあったろうか。宿泊、
夜に酔い覚ましに歩いて詣でた。長いスロープが神社(館)まで
続き、途中山梨大学のキャンパスがあり砦といっていい高低差。
この緩い坂といえども甲冑を付けての攻めは相当ハードだろう。
※南アルプス温泉探査は静岡県在住の温泉仲間と山梨県甲府で合流し
中央高速道を利用し、長野県南部の温泉地を巡る計画。温泉仲間は
前夜、マイカーで静岡市を出発して、今朝、甲府市にたどり着いた。
新庄城内にある神社。新庄藩祖戸沢氏を祀る、戦国、藩政、明治に
連なる名君を戊辰戦争後、神として祀り、地域住民の信仰を集めた
お城は幕府軍(庄内)に敗れ灰塵となり、当時明治政府は藩をなく
することを考えていたから、功績により神社という形で再建された。
格式:県社 祭神:戸澤飛彈守衡盛、戸澤右京亮政盛、戸澤正實
参照#新庄城址(山形県新庄市)