ミヤマキリシマで彩られた仁田峠の一隅に小さな祠があった。
普賢神社拝殿だ。あの雲仙普賢岳への登山口の横に鎮座する。
43名の命を奪った雲仙普賢岳の大火砕流が思い起こされる。
参照#九州の麗花高山植物「ミヤマキリシマ」
九州紀行は何度か経験があるが雲仙でのウグイスは初めて聴いた。
一面のミヤマキリシマを眺めながらの高らかなウグイスの囀りは
天空の調べであった。長崎県島原半島の雄大な自然景観での体験。
啼声:ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……
映像:雲仙仁田峠道標周辺に群生する満開のミヤマキリシマ
長崎雲仙の旅も最終段階に入った。人生は旅である・・・。巨匠
がつぶやいた言葉だが、まさにそうであると実感する。長崎県
の絶景といえば、雲の中に現れるミヤマキリシマと天草島遠望
(速報:出前講座 八戸市内 2015.9.17 10:00 ~12:00 )
八戸市内は二回目の温泉講話である。参集された方は地元(新井田地区)
のお年寄りおよそ29名が熱心に聴講した。来月にはこの講座を参考にして
実際に蔦温泉に入浴するとのことである。いよいよ温泉の季節到来である。
演目: 『安全・安心の健康づくりと温泉観光』
講師: 温泉地活性化研究会代表(日本温泉地域学会監事)
参集: 八戸市大舘公民館(新井田地区)
配布: 参加者全員に温泉地活性化研究会が作成した
『安全安心温泉入浴マニュアル』を配布した
機材: ノートパソコン(富士通)、プロジェクター(エプソン)
電源ケーブル、スクリーンなどすべて主催者が用意
映像:小浜温泉街の民間公衆浴場、全国屈指の鄙びた湯「おたっしゃん湯」
小浜温泉の地域コミュティの温泉場を体感した。
源泉が高温の温泉浴場では、温度管理が難しい。
しかし、ご覧の様に多くの地元民で溢れていた。
【Data】 食塩泉 97 ℃ pH8.4 源泉:小浜温泉
参考:本物の名湯ベスト100(講談社現代新書:石川理夫著)-41小浜温泉
日本一の足湯の始まり部分に湯棚が設置されている。
小浜温泉の105℃の強塩泉が流れる様は壮観である。
雲仙とは対照的な鉱物色の湯滝を見て楽しむ工夫だ。
解説:日本一長い足湯の始まり地点の105℃の源泉
日本の温泉力のパワースポットといってよい。
≪メモワール:Animal (アニマル)シマフクロウ2015.9.15≫
知床半島の羅臼ビジターセンターで観察。絶滅危惧種である。
しかしアイヌの時代には神の様に崇められた鳥である。
道内の奥深い温泉地(#芽登温泉など)では今も姿を観察。
分類:フクロウ(目・科)・シマフクロウ(属・種)
記録:絶滅危惧種(環境省鳥類レッドリスト)
啼声:オス「ヴォッヴォッ」、メス「オー」。
映像:炭酸泉のテーストを確認する調査仲間の温泉研究家
小浜温泉は高温泉で有名だが、一方で冷鉱泉が沸いているのも面白いのだ。
今では小浜温泉の名所の一つとなっている。住宅街の小道脇農道側だった。
【Data】含硫化水素ー炭酸泉 21℃ PH4.0 源泉:刈水鉱泉
映像:小浜温泉街の入口に位置する市営の共同浴場は強烈湯船だ
雲仙温泉を海岸方向に直下すると小浜温泉である。この温泉地と
青森県浅虫温泉は実に景観が似てる。どちらも湾岸沿いの温泉地
【Data】食塩泉(強) 99.5℃ PH8.4 源泉:小浜温泉
浴感:昔の印象だが浅虫温泉はその後衰退したが小浜温泉は賑や
かになり、日本一の足湯ができた。自治体の温泉力の違い。
しかし、小浜温泉の強い食塩泉には改めて驚かされる。こ
の半端ない熱量・湯量に悩殺される浴後感は何十年振りだ。
温泉神社の向かいにある老舗旅館を訪ねた。湯殿には、雲仙の名湯が満ちていた。
旅は心と体を開放して、名湯は明日の活力を生む。いつか、あのとき、同じ湯感。
【Data】緑番線(含硫黄ーアルミニウムー硫酸塩泉) 48℃ PH2.8 源泉:雲仙温泉峰の湯
温泉卓球で汗を流した後は、やはり温泉入浴だ。雲仙温泉商店街の
裏通りにあり、雲仙温泉では最も古い歴史を持つ共同浴場につかる。
らっきょう漬の樽のいわれからだんきゅう風呂の名称で親しまれる。
【Data】酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)・含硫黄-アルミニウム・硫酸塩泉
44℃、PH2.3硫黄臭 源泉名:雲仙温泉
注意:共同浴場は基本地元民専用である。この日は研究で入浴許可
映像:雲仙温泉の半纏をきて温泉卓球勝負に挑む友人(温泉探査仲間:左側)
温泉地の活性化では、地元観光(温泉)協会等による不断の努力が必要だ。
どこかの観光協会職員の様に半分お役所仕事では温泉地の活性化は無理だ。
ここ雲仙温泉では温泉神社前で観光客相手の卓球によるイベントを開催中。
解説:お客さんは1000円をだして、観光協会の方と卓球による勝負をして
勝てば好きな景品をもらえる。負けても記念品が出る。試合は結構
熱くなる。勿論、卓球使用のラケットはなべブタ(鍋蓋)でおこなう。