日本の歌人で与謝野晶子・鉄幹夫妻ほど全国の観光地(温泉地)を巡った歌人はいない。
現に小生の立ち寄る温泉地の多くに彼らの足跡を確認している。当時の富裕層・文化人
は与謝野夫妻を招き『歌会』を催すのが一流の趣向なのか。それは俳人松尾芭蕉に遡る。
碑文:『船つけば 向洞爺の 桟橋に
並木出でて 待てる里』(鉄幹)
『山畑に しら雲ほどの かげろふの
立ちて洞爺の 梅さくら吹く』(昌子)
感想:歌会の醍醐味はこの詩情のほとばしりの掛け合いだ、マ、現代版チャットに等
しい、違うのはキチンと57577のルールにより自然を切り取ることぐらいかな?
献歌:『洞爺にも 夏降り注ぐ 若者ら 遊べる水面 眩しきことよ』(和)
影像:左岸の窪みがオサル湯。いつしか国道側の表示板も無くなり寂しい。
国道453号沿い長流川(オサルカワ)流域に蟠渓温泉がある。その川岸に沸くのが
『おサル湯』、何回かチャレンジしたが雪解け・降雨の影響で入湯を果たせなか
った、今年の炎夏で水量も少なく無事入湯。長流川から『オサル湯』と名づけた。
【Data】含食塩 - 石膏硫化水素泉 65~92℃ PH7.3 源泉:番渓温泉オサル湯
北海道各地には色々な像、オブジェが飾られている。この洞爺湖畔には数が多い。
景観を損ねないところが芸術故なのか。中でもこのステンレスの乙女像は太陽に
存在感を際立たせていた。湖水の煌めきと金属の反射光は一夏の経験を胸に焼付。
作品:『漣舞‐リップル・ダンス』 アーティスト:関正司 材質:ステンレス
影像:源泉崖下の会員制の入浴施設。人影が見えたので入浴をお願いしたら断られた。
壮瞥町には町営の温泉浴場が4つ。壮瞥温泉、中洞爺温泉、番渓温泉、そして弁景温泉。
それぞれに特徴。勿論全て湯破したのだが、今日はこの中でも特徴的な温泉を紹介。3
年前、壮瞥町内の村道を探索中、大きな貯湯タンクから惜しげもなく抜き湯をしている
現場を発見。それが弁景温泉だった。今年ヤット入浴を果たした。源泉から約5キロメ
ートル離れた久保内地区、壮瞥町営の日帰り入浴施設「久保内ふれあいセンター」での
入浴。源泉から施設までは引湯。
【Data】含食塩ー石膏泉 67.8℃ PH7.8 源泉:弁景温泉
水上バイクはまたがるが、ごらんの立ち乗りは水上スクーター。若い女性は目の
前で直ぐ運転のコツを習得、さすがに覚えが早い。しかしこの後転覆した北海
道の夏は湖面に遊ぶ若者たちが主役、洞爺湖は割りと規制が緩いのか水上バイク、
スクーターが湖面に爆音を響かせていた。 夏を感じさせる風景となりつつある。
洞爺湖は2つの町が囲んでいる、洞爺湖温泉町と壮瞥町。 その,壮瞥町営温泉
「ゆーあいの家」は期待通りの温泉だった。昭和新山の麓、 パークゴルフ場に
隣接し580円でパークゴルフ一日遊び放題&温泉は入り放題と夢のような施設。
源泉賭け流しは言うまでもない。隣接して、昭和の大横綱北の湖記念館がある。
【Data】重曹泉 62.5℃ PH6.2 源泉:滝之町泉源
参照#北海道温泉 データ・ベース
Mémoire(メモワール) 草花探勝 コスモス(阿寒湖畔) 2007.08.22
晩秋の月夜、かつての温泉探査データを、ビバルディ四季をBGMに整理。
若い感性が跳ねるシシャモの曲もいいがたまにはゆったりクラシックも
心を落ち着かせるは効果がある。想い人を様々めぐらす秋の夜長花一論
分類:キク(類・目・科・亜科)・コスモス属 漢字:秋桜
薬効:. 根にサンギルソルビン等の薬効成分が含まれ、漢方では止血効果
花言:乙女の純潔・乙女の真心・美麗・調和・謙虚
北海道道央の名峰ニセコアンヌプリの一座・イワオヌプリの登山口にある石碑
山好きな人なら、屹度共感するだろう。そして、その後ろに聳えるのがニセコ
アンヌプリ一翼を担うイワオヌプリ。そして、登山口の石碑に刻まれた文字は
『山を恐れず 山を畏れよ 山を愛し 山に逝く これまた人生』
山を愛したひとならば、山で歓びや恐怖を味わったアルピニストであるならば、
この石碑に刻まれた言葉に深く共感するだろう。山は侮れない、しかし、山に
礼を尽くせば、登頂した時の歓びはひとしおである。この石碑に深く礼をする。
トレッキング:この時はまだ登山という考えではなく、名所を訪ねたいという
一心で中腹(容易に行ける)お花畑に臨んだ。勿論、最終目的地は麓の
五色温泉。あとにして思えば、イワオヌプリを制覇しておけば良かった。
記録:ニセコ連峰(ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ、チセヌプリ、ニトヌプリ)
の一座、標高1,116m。アイヌ語のイワオ(硫黄)のヌプリ(山)という。
参照#①ニセコ五色温泉 ②ニセコアンヌヌプリ連峰
影像:フェリー船上カモメがいつまでもついてくる。(今回走行2480キロ:2007.8.25)
早いもの、函館の地を踏んで7日目一週間まるで「カモメのジョナサン」だった。遠く!
高く!自由に・・・自分探しの旅であった。自分とは、愛する人は、生活とは、地域とは、
人生とは?北の大地での自然事象は十分考える材料を提供してくれる。今日から温泉と
共にその一部を本ブログに掲載したい。・・・旅に終わりはない。今宵は取り敢えず爆睡
啼声:クワァー アオ クワァー
階段国道を降りると小さな漁港がある。作家太宰治も又、未完の人生を終えた悲しい人だ。
その太宰の碑がこの日本の袋小路に建っている。国道が階段に切り替わるこの地に太宰
は『津軽』の取材で訪れている。津軽半島竜飛岬を最初に世に紹介したのはひょっとした
ら太宰治かも知れない。・・此処だけは往時と何も変っていない。時だけが刻まれていく。
NHKで尾崎豊ライブ放映。今は亡きロック歌手。この若者の熱気溢れるステージを見て、
一体、何故こんなに一生懸命歌うのか、自分を曝け出してしまうのか、まるで自分を見て
居る様に息苦しい。全身全霊のステージはやはり長く続かなかった。魂の叫びが長く続く
筈もない・・・しかし観客はそれを求める。 この矛盾を彼は正面で受け止めてしまった。
今日彼の19歳のステージを見て、輝いている人間は素晴らしい、美しいと感じると同時に
如何に思いを持続する事が難しいか再認識させられた。尾崎豊は26歳の若さで世を去った。
未完成の、完成だった。ひょっとしたら尾崎豊を支配していたのは自身ではなかったのか?
楽曲:♬ 15の夜 17歳の地図 はじまりさえ歌えない 卒業 I LOVE YOU 汚れた
絆 OH MY LITTLE GIRL もうおまえしか見えない ・・・🎵 皆、僕の好きな曲。
影像:2007年のねぶた大賞を受賞したネブタ、雨に濡れ重量感も
ネブタ祭りが最終日となった。13時から出陣。折しも、急激
な天候の変化。局地的豪雨の為参加のネブタは雨に打たれた。
それは又違ったネブタ観覧。めったに遭遇出来ない自然の掟。
参照:新幹線市民フォーラム