歌碑鑑賞追記:松尾芭蕉句碑 (伊香保温泉:神社境内 群馬県渋川市 2008.09.05)
伊香保温泉の階段温泉街を365段上り詰めると伊香保神社が鎮座する。その境内に
松尾芭蕉の句碑がある。調べてみると、刻まれた句は伊香保を訪れた時に読んだもの
ではないそうだ。何故その句があるが謎だが、恐らく、芭蕉を敬愛する弟子の一人が
建立したのではないかと推察。当時は、句会が開かれる温泉地には旦那衆が集まった。
碑文:初時雨 猿毛小蓑越 不し気何梨
句意:晩秋の時雨に寒さを覚え蓑を羽織ったが、見ていた猿達も蓑を欲しそうな仕草
解説:松尾芭蕉は奥の細道行脚が終って故郷である伊賀上野 (現在の三重県伊賀市)を
目指し、伊賀越えの山中で、時雨にあった時に詠まれた句とされる。
参照#松尾芭蕉(奥の細道)探訪 紀行