碑文は宮沢賢治の自筆を写したもの、金色堂建立八百五十年を記念して建てられたという。
文語調五・七調のリフレイン詩は難解だ。しかし、金色堂を目の当りにしたその栄華の証
に邪悪な心も消えただただ感じ入り、襟をただしてその場を立ち去るという宮沢賢治の心
題目: 中尊寺
詩文: 七重の舎利の小塔に 蓋なすや緑の燐光
大盗は銀のかたびら おろがむとまづ膝だてば
赭(しや)のまなこただつぶらにて もろの肱映えかがやけり
手觸れ得ね舎利の寳塔大盗は禮して没(き)ゆる
宮沢賢治
感想:宮沢賢治は森羅万象を極めた科学者でもあった。その宮沢も金色堂の放つオーラに
感動したことは、この詩文の行間に見て取れる。しかも、この詩文の続きに平泉を
頼って落ち延びた源義経のことも詠んでいる。中尊寺は只のお寺ではない。心の里。
映像:安住の地極楽浄土平泉の地をめざした史実を伝える弁慶堂に義経像が安置される。
源義経は実兄により滅ぼされた悲劇の英雄。異母兄弟ではあるが血が繋がっていたが
源平の戦いで活躍が著しく、その武勇を、名声・朝廷の優遇を嫌った兄頼朝の冷たい
仕打ちとも思える。現代のsns時代だったもう少し分かり合えたかもしれないのだが。
感想:結局は兄頼朝の鎌倉時代も短命に終わり源氏の治世は続かなかった。一方では
源義経の武勇、悲劇、北方回帰は伝説となり、いまでも人々の心に残っている。
驕る平家久しからず、戦う源氏やすまらず、悲劇の義経主従伝えは永遠なりや。
参照#源義経(悲劇の英雄)探訪紀行
富山市電ループラインで富山城にやって来た。こじんまりと端正な城構え、
彦根城や犬山城など現存する天守を参考にして復元された模擬天守である。
ここも歴史の波を感じられる。 主は神保氏、佐々氏、前田氏と変遷した。
城郭:梯郭式平城 平城 城主:佐々氏 遺構:石垣、堀
石高:加賀藩支藩10万石 家紋:丁子梅鉢(ちょうじうめばち)
映像:城跡岩出山城の本丸、中央にあるセメント像が伊達政宗の晩年の雄姿
隻眼の英雄と言えば、伊達政宗。彼は生まれながらにして目が不自由だった。
その伊達政宗が充実した生活ををしたのがこの岩出山城だ。小さな山城だが
急峻な坂に当時の武者備えを感じる。近くに御殿湯として東鳴子温泉がある。
城郭:山城 城主:氏家直益~伊達政宗 石高:岩出山伊達家1万4千640石
遺構:土塁、空堀、堀切、石垣、虎口、曲輪 家紋:「竹に雀」(定紋)
映像:市民の足、市電(ループライン)が新幹線駅から走る。
2015春の大人Qの最終目的地富山市にやってきた。
2015年春に開通した北陸新幹線に乗るのが目的で、
富山市は見知らぬ土地なので短時間だが観察する。
観察:長野駅から北陸新幹線「かがやき」に乗車、富山駅に降りる。
金沢駅が終着駅だが今回は未踏の富山市を探索する事にした。
富山市は地味な町である。金沢の華やかさに隠れた感じだが
街の魅力はその土地ならではの物が大事。この市電もそうだ。
映像:長野県の秘境秋山郷の切明温泉:一軒宿雄川閣の湯殿
平家の隠し湯三番目は切明温泉の雄川閣である。ここは
行政が関与している施設であるが一帯は温泉資源の宝庫。
まさに隠し湯の通り中津川河原を掘ると温泉が湧出する。
【Data】含土類ー食塩泉 57℃ pH7.73 源泉:切明温泉
解説:長野県は温泉利用公衆浴場数が全国一位、温泉地数
が全国二位の温泉大県である。
映像:長野県の北信郷土料理「笹寿司」は珍味そのものだった
2015初夏の大人の休日3日目は長野県の秘湯探査。当地の
温泉仲間が案内してくれた。先ず腹ごしらえという事で蕎麦が
美味しい山の食堂を訪ねた。そこで珍しい笹寿司を前菜とした。
具材:ワラビ・タケノコ・水もどしした干しゼンマイなどの山
菜の他、クルミ・ニンジン・ヒジキ・油揚げなどを使う。
薬味:紅しょうがをあしらうことが多い
参照#この食堂が提供している幻の蕎麦「富倉そば」
映像:約3000人が通行する外国人の新観光スポット
渋谷のもう一つの名物がJR渋谷駅前の交差点である。
この交差点を展望できるのがJR線と東急線の連絡橋
今日は雨でスクランブル交差点はパラソル交差点だ。
≪入湯速報 2015.11.16≫
三沢市の中央部岡三沢にある温泉。三沢市内にある温泉の中では熱量は
十分にあり、掛け流し可能な公衆浴場。湯船から加水ながら源泉が零れ
快適な浴感である。三槽に分かれ奥がややピリピリする電気風呂である。
泉質:単純温泉(アルカリ性) 45.6℃ PH8.7 源泉名;平畑温泉
ボッティチェッリの官能芸術を堪能したあと館内のオープン展示を鑑賞。
たまたま開催されていたのが、耽美芸術のコレクション。赤面する様な
作品群を無料鑑賞できた。渋谷という若者の街らしく過激なオブジェだ。
映像:館内特別展は撮影禁止、映像は会場販売のポストカードより
今回の大きな目的は渋谷文化村で開催中のボッティチェッリ展だ。
この画家の代表的な作品となるのが首を傾けた若い裸婦像だ。神
秘の「ヴィーナス」が放つ、不思議な官能ビームに鑑賞者は陶酔。
記録:トリノ、サバウダ美術館所蔵(1842)
映像:正面の新宿コマ劇場は東宝ビル(ホテル&シネコン)に変わった
東映ビルの屋上のゴジラが見える通りなので筆者はゴジラ通りと命名
新宿繁華街の中心地、歌舞伎町。学生時代ここを徘徊したひとは多いだろう。
筆者も懐かしい場所である。新宿コマ劇場、純喫茶白馬車、横丁ピンサロ…
走馬灯の様に当時の光景がよみがえる。それが、いま急激に変わりつつある。
街感:建物も変わったが人も変わった。歩く人も、呼び込みも半数は外国人
映像:新宿アカシヤ本店のロールキャベツ、レトロな味は健在
1963 年創業の東新宿にあるロールキャベツの店アカシヤ
今から数十年前、なんともハイカラな味に、びっくりポン
した懐かしの一品。2015 春大人の休日二日目ぶらり東京。
記録:今回は定番のロールキャベツシチューでなく、名物
であるロールキャベツと濃い味のハヤシライスが同時
に楽しめる「キャベハヤ」をゲット。懐かしの一品だ。