昭和初期の日本建築物が面白い。勿論平屋、門、玄関、書斎・居間が外側から観察出来る。
書斎には柳田國男翁の写真が飾られ、この地も又タイムスリップの地だ。 ~遠野物語:完~
映像:民話の里遠野そのど真中のカッパ淵。ここに善玉河童が棲んでいる。
常堅寺裏手に流れる小川。水辺には河童を祀った祠が建っている。乳の神
でもあり乳の出が良くなるよう祈願し奉納した赤や肌色の布による乳房を
模った乳ぐるみが置かれていた。ほのぼの河童淵に引き込まれそう。民話
の里は其処此処の小川に河童が棲み込む淵がある。水ひかり春はまだ浅い。
映像:河童の寺常堅寺の山門右界を守る仁王像は民話の里に相応しい形相。
此処の河童は寺火災が発生時、頭のお皿の水で鎮火したという善玉河童。
民話の里の河童は人々と共存したらしい。それが証拠に、仁王像も素朴
な木彫で愛嬌タップリ、慈覚大師の作とされる。素朴な表情にご対~面。
映像:牛馬に悪さをする河童の棲む河童淵で知られる古刹、常堅寺。
全国唯一のカッパ狛犬で知られる常堅寺。河童伝説は全国各地にあるが、
遠野の河童伝説は民族学者柳田國男が収集した記録でも著名。遠野一帯
にある河童淵の中でも、ここ常堅寺にある河童淵に多くの人々が訪れる。
宗派:曹洞宗 本尊:勢至観世音菩薩 開祖:多聞秀守(伝)
参照:河童淵(常堅寺)
映像:南部曲屋千葉家住宅が当時のまま保管・公開されていた。
遠野街道沿い、一際高いところに展示されている南部曲屋千葉家住宅。遠野は岩手県
海岸部と内陸部を結ぶ交通・物流の要所。農業、交易には牛馬が重要な担い手、家族
同様の扱い。その特徴が住居と厩舎をL字型に配置した住宅構造。民話を生む土壌だ。
映像:道の駅の向かい(画面左)に「日高見の霊湯:東和温泉」がある
いわき湯本温泉の帰路、常磐道~東北道を北上、途中分枝し遠野方面に
向い道の駅東和に至る。今日は此処が仮逗留地。周辺を探査、スーパー
から食材を入手し、霊湯の文字に魅かれ向かいの「日高見の霊湯:東和
温泉」に入湯。この種の公共施設は循環・消毒が定番。ここもまた同様。
【Data】単純温泉 43℃ PH8.0 源泉:東和温泉(日高見の湯)
映像:窓から岩木山頂が見える浴室に重曹泉が注がれていた。5~6人はゆったり入れる。
外からはどう見ても小料理屋・食堂だが、中に入ると料金箱があり奥には男女の浴室があった。もし、お客さんが居れば、後ろを通る事になるが、日中は余り客がないとの事。取材するとこの温泉にも物語があった。百沢地区の郵便局長が掘り当てた温泉、今のご亭主はそのお子さんで、十年前に脱サラし商売を始めたとか。温泉は少しでもお客様が小料理店「旬楽」に馴染んで欲しいから提供してるとか、しかし、根は温泉好きと読み取れた。
【DATA】重曹泉 45.9℃、Ph7.0 源泉:佐藤2号泉
状況:
百沢温泉郷には、小生が知っていて味わった源泉井戸が6つある。金融機関の保養所、岩木温泉、山陽、百沢温泉、アソベの森、そしてこの小松野温泉だ。(この他に老健施設松山荘の源泉があるが、これは38度の鉄泉で一般は入れない、その他温泉宿はあるが、湯元から提供されているものだ)その中で、小松野温泉は塩分を含む重曹泉で『温もり』『美肌効果』が顕著。
嶽の自然湧出の硫黄泉に対して、百沢の掘削の硫酸塩泉・炭酸水素塩泉が特徴。それは歴史にも現れる。嶽温泉は近世からの温泉利用が推定されるが、百沢は昭和三十年代以降に湧出した。
2年前に弘前市に新しい温泉施設が出来た。いつ来ても駐車場は満杯、しばらく様子を
見ようと、今にいたる。偶然、昔の資料から重層泉の『石渡温泉』を探して近くに辿り
着いて入湯を果たす。32℃ と38℃ の2つの浴槽がある露天風呂からは岩木山が見えた。
【DATA】重曹泉 42.5℃ PH7.26 464ℓ/毎分(動力)源泉:石渡大保源泉
映像:いわき湯本スパリゾートハワイヤンズのポリネシヤンショウは佳境に入った。
動と靜の踊りは最後、南国の鼓動がテーマとなる。かがり火の中で繰り拡げられる宴は真夏の夜の夢。鍛え抜かれた踊り子は見事なまでの健康美を印象付け終わる。民族を越えて感動が伝播する。踊り子の満面の笑みが観客と一体化する。最後は笑って踊って…。
ハワイヤンという素材と大和撫子のコラボレーションは常磐の地で和製ハワイヤンという新しい舞踏を確立。いまや、エステ効果も期待される新しいソフトスポーツとしても注目
映像:いわき湯本スパリゾートハワイヤンズは優しさと優雅さ溢れる踊りの次元。
フラダンスの魅力は何だろう?「常夏の国の踊」だけでは現しきれない。リズムに
合わせ激しく腰を振るだけではないユッタリと表情豊かに、流れるような上半身の動き
・・・何気ない身振り、手振りに深い表現。特に手の「ハンドモーション」は全て意味がある。
指の緩やかな動き。手を丸く頭にかざす事で太陽、花、月などを表す。言葉で表せ
ない感情をこのように仕草で表現できたらどんなに素敵だろう。言葉は要らない、
ボディーランゲージの世界。・・・~魚になろう~鳥になろう~虫になろう~花になろう・・・
やがて愛を語る
映像:ウォーターパークの一隅の舞台では、華やかなポリネシアンショウーが始まった。
20時10分開演(一日2回の公演)を鑑賞。向いのレストランでポテト&ビールで夕食を済ませ一時間前に席に着いた。イントロは常磐炭鉱の採掘現場の映像と、緩やかに炭鉱節を舞う老練の一人踊り、常磐炭鉱がこのショウの根幹にあることを印象付けられた。
いよいよフラダンスが始まった。洗練された踊りはこのショウが単なる見せものでない事がわかる。踊り手は皆、常磐音楽舞踊学院を卒業のエリート。日本が生み出した新しい舞踏文化を肌で感じた。これが、フラガールだ。
所感:
この町をみていると同じ廃鉱の町、夕張を思い起こす。決定的に違うのは「人材育成」だ。常磐ハワイ(現スパリゾートハワイアンズ)を開業一年前に常磐舞踏学院を創立し、人を育てた。それは単に踊り子だけではない、周辺にかかわる人々の意識をも醸成し準備した。
夕張は施設だけが存在し結果的に破綻した。これはどこの観光地、温泉地でも同じだ。先ずは人材育成、その人たちが創意工夫して必要な施設を造る事だ。「いわき湯本温泉」はこのスパリゾートハワイアンズが主導し活性化が進行している。課題は地域との連携だ。
映像:スパリゾートハワイアンズの遊びの目玉が、この施設、正面上部が大帆船だ。
巨大な帆船、千人温泉プール、諸スライダー、流水水路、ドクターフィッシュプール
、トロピカルガーデン…28℃の快適な空間は通年の温泉パラダイスだ。今日は年末、
夜7時南国ムード。廃鉱の町が、地球の素敵な贈り物「温泉」で立派に再生した証だ。
いわき湯本温泉といえば、大ヒットしたフラガールのスパリゾートハワイアンズ。しかし、ご高齢の方は「常磐ハワイ」が浮かぶだろう。高度成長期、衰退した常磐炭鉱の救世主となった娯楽施設に、レジャー&宴会客が押し寄せた。再生を願う炭鉱のお嬢さんたちが半裸で一生懸命演じるフラダンスショウを、半ば宴会芸とか見世物的目で観た。…それから半世紀単なるショウがキチンとメッセージを伝える舞踏文化に成長した。その殿堂が此処だ。
施設:豊富で良質な温泉&真心のスタッフが創り上げたレジャー空間がいっぱい
①ウォーターパーク‥・熱帯仕様の大ドーム&大プール&温水遊び空間
②スプリングパーク‥・水着エリア、素肌エリアでの温浴空間
③スパガーデン・パレオ‥・水着&温泉で遊ぶ屋外アート空間
④江戸情話 与市‥・江戸情緒の浴場施設での空間
⑤ウイルポート‥・アクアエステ&アロハセラピー空間
映像:磐越道の湯ノ岳インターから眺めた湯ノ岳。
ここが「いわき湯本温泉」のルーツ。その昔この山に温泉が湧出していたが、枯れた
のを機に里に新しい泉源を得たのだそうだ。山に箱形の三の石があった事から三箱山
と言われ『さはこ』の地名の始まりともある。山頂から太平洋、スパリゾートが眺望。
記録:標高594m