日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

『アニメに学ぶ心理学』

2016-12-14 14:22:04 | 本の紹介
 今朝も早朝の積込みは波瀾万丈。

 私は朝の積込みの仕事は、支援する人として仕事に行っているわけではないので、
同じミスを繰り返す同僚には「考えて!二度手間!」と言うし、
同じことを何度も聞くときにも「自分の頭使って!」と言っています。

 口の悪さが幸いして、私と仕事をするときは、
あまりトンチンカンなミスも分けがわからない質問もありません。

 そういわずに、人のミスも全部、
「大丈夫?私がやるよ。」という優しい同僚もいますが、
その同僚は、ミスが続く同僚に色々指図されて、ミスに巻込まれると嘆いています。

 どういうことなんでしょうねぇ。

 

 アニメに学ぶ心理学ー『千と千尋の神隠し』を読むーを読みました。
作者は、『愛着障害は治りますか?』を書かれた愛甲修子さんです。

 この本では「千と千尋の神隠し」をもとに、
思春期やPTSD、トラウマ、愛着障害などについて、わかりやすく解説し、
また、それらからの脱却について書かれている本です。

 私は4,5年前に中学校で支援員をしていました。
そのときに、苦しんでいる子どもたちと出会うことがありました。

 その苦しさ、絶望加減は、どんな言葉も通じることはなく、
ただ、横に座って、いっしょに嘆息するばかりで本当に何もすることも、
話すこともできませんでした。

 その中のひとりは、大人からの無茶な圧力にも
「好きにすれば〜」とばかり無抵抗で、見ていた私の方がその圧力に腹が立って、
同僚と言い合いをしたこともあったくらいでした。

 また、自分を傷つけることばかりする子どもに、
保健の先生とどうしたものか、と答えのない話しをぐるぐるとする日々でした。

 本を読みながら、
ああ、あれは、自己治癒だったのか、
アタッチメントの形成がうまくいかなかった自己不全感だったか。

 自分を落ち着かせているんだよね、でも、そのやり方はしんどいよ。
愛情不足だよな、でも、私たちでは埋められんのだよね、どうしたらいいのか?

 そんな基本的なこともあやふやなままで、子どもと接していたのだなぁ、と
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 本当に基本的な人として育つための基本的な大切なことを知ることができますし、
『千と千尋の神隠し』の読み方のひとつとしても楽しめます。

 ぜひ、読んでみてくださいませ。

 
コメント
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