日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

ブロックの形分け。

2016-01-23 22:16:26 | 発達応援
 雪が降る、雪が積もるとニュースで言っています。
九州でもあちことで雪が積もっています。

 私が住む鹿児島の地でも、
普段買う人がいないから、申し訳程度に売っていた雪かきスコップが売り切れ、
車のタイヤチェーンも売り切れているそうです。

 それにしても、普段から品揃えの良いそのホームセンター。
よく、まぁ、雪かきスコップなんて置いてたもんだと感心しました。

 今日はフォイヤーシュタインの日でした。

 課題が少しずつ進んで、正方形や直角二等辺三角形が出てくる課題になってきました。
これらの課題をするためには、ものの形をきちんと見分ける力が必要になってきます。

 そこで今日は、箱に入っているブロックを「形ごと」に分けるという課題をしてみました。

 最初のうちは、子どもはブロックのあまりの多さに、
何から見つけようか…と戸惑った感じでした。

 そこで、長く、目立つブロックを置いて
「これと一緒のはどれ?」と聞くと、
「これ」と渡してくれて、なんとなく、やるべきことを理解した感じでした。

 この子どもさんは、なぜか、目立つ大きいブロックよりも小さいパーツに目がいくようで、
小さいブロックから集めていました。

 そして、「形ごとに分ける」という課題ですが、
どちらかというと色を頼りに分けています。
その色も、黒、白、灰色と無彩色のものばかりを選んでいます。
見やすいのかな?

 「形で分ける」と途中、途中で声かけしながら、
怪しいものは並べて、比べて、違いを見ます。

 やってもやっても終わらない、ブロック地獄のような形分けでしたが、
「あ~、もう!」とか言いながらも続けていきます。

 途中、「点検お願いしまーす!」と
私が同じ形のものを色分けせずにドバーッと渡すと、
「はいは~い」と言いながら並べて点検してくれました。

 そんなことを繰り返していると、
それまで一方の手で、同じ色の形だけを拾って、もう一方の手にためて持っていたのが、
片手で、色に関係なく、同じ形だけどんどん拾っていくようになりました。

 また、自分が思った色がなくなると、次の形に移っていたのが、
同じ形がなくなるまで、見つけ続けるように変わってきました。

 さらに、分類するプラスチックの入れ物の場所も迷わず入れることが多くなりました。

 たくさんの量をこなしているうちに、
「自分がやるべきことは、同じ形を見つけること」というのが頭にインプットされ、
形に付随している色という情報をいらないものとして処理できたのだと思います。

 また、同じ形を探しながらも、置くべき場所を記憶に留めておくという、
2つのことも処理できるようになっていました。

 全ての形分けが終わるのに1時間20分ばかり。
終わったときには、満面の笑顔とハイタッチと自ら拍手し、
充実した顔をしていたように私には感じられました。

 この形分けの後半に子どもさんが見せた、
色に関係なく、自動的にパッと見て同じ形を手に取る早さ、これが最初からできるようになると、
この子どもさんの体の中に、長さを基準にして…とか厚みを基準にとか、
自分の中にモノを見る基準ができ上がっていくのではないかなぁと思っています。

 さらに、それを「自分はいちばん長くて厚みがあるブロックから集めるね。」
と言葉にまとめていけるように…、そんなことを少し先の目標にしていきたいな、と思った
今日のフォイヤーシュタインの時間でした。

 認知を伸ばすのも、体を能力を伸ばすのも遊び、遊び、遊び。
子どもの中に何かの種を蒔くには、あきれるほどの遊びが本当に必要ですね。




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする