日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

2016年教室初め。

2016-01-09 20:11:10 | 発達応援
 我が家のエアコンの暖房に、「温風プラス」という機能がついていて、
そのスイッチを押し、さらに「くらし気流」というスイッチも+αで押すと、
床に近いところをたちどころにぬくぬくにしてくれます。

 そのスイッチを押すと、猫たちが温風の通り道に思い思いに寝転がって、
夏場のようにお腹を上にして伸びたり、ごろんごろんしたりしています。

 猫のみならず、人間も眠くなってきて、
目がとろ~んとしてきます。

 そんな風なので、我が家ではそれらのスイッチを「だめモードスイッチ」とこっそり呼んでいます。

 部屋を暖めて、その呼びよう。
気の毒なことです

 今日は教室に来た子どもさんとパズルをしました。
パズルは苦手と聞いていたのですが、
近頃、ブロックや消しゴムの分解合成などを楽しんでいたので、
やってみたらどうかな、と思ったのでした。

 でも、置いていても、手を出さないかもしれないなぁと思いましたが、
興味深そうに手に取って、中身を出したのでやってみることにしました。

 箱の絵から、パズルがドラえもんのパズルということはわかっているようでしたが、
箱に描いてある出来上がりの絵には気がついていないようでした。
というよりも、なぜ、その絵が箱に描かれているか、
パズルの出来上がりが、その絵になるよ、ということに気がついていない感じでした。

 パズルをはじめてみると、パズルが裏返しでも気にする様子がなかったので、
「絵が見えるようにしようかぁ~」と、一緒に絵を表向きにしていきました。

 パズルの出来上がりに気がついていなかったので、
「こんな絵ができるよ~」と言いましたが、あまり見る感じはなく、
それでも、パズルを完成させる意欲に満ちて楽しそうに取組みはじめました。

 その子のやり方を見ているとパズルの絵柄よりも
パズルのひとつひとつの凸凹のある形に魅せられていて、
自分でも絵に違和感があるものの、凸凹がつながる感覚が楽しいようでした。

 それで、「ドラえもんの口だね、何色かな。同じ色のパズルはない?」と聞きながら、
一緒にパズルを完成させていきました。

 同じものをもう一度してみると、部分部分、覚えているところは、
ぱぱっとつないでいきます。

 3回同じパズルをしたのですが、
回数を重ねると覚えている部分が多くなり、
ドラえもんの顔の部分は1度目に比べると、ずいぶん早くでき上がっていました。

 今日の様子を見ながら、ハンバーガーやピザの形の消しゴムを分解して元に戻したり、
パズルの凸凹をはめることを楽しんだり、ブロックをはめていったり。

 それはカッチリはまる、ぴったりはまることへの
気持ちの良さ、楽しさを味わっているようで、
子どもの今の興味が「形をはめる」というところにあるのかなぁと思うことでした。

 また、「箱の外観には中に入っているもののヒントがある。」ということを
お菓子の箱などを使いながら、媒介できるといいなぁ、と考えることでした。

 少し前までは、自分がやったことがないことや予想できないものには、
好奇心よりも警戒感が強かった子どもさんですが、
年末よりちょっと前から、「やってみたいな。」という挑戦したそうな顔で、
手を伸ばすものの範囲が広がっているように感じます。

 じっくり取組んだり、興味に任せてみたり。
色々なことに挑戦する気持ちや好奇心、思考することの芽が
子どもの中に育まれつつあるのを感じた新年最初の教室でした。


 

 
コメント
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