こんにちはたまです!
週末に、あんじゃね学校で炭焼きをしました
12日に10周年の記念研修会を行った、あんじゃね学校。
11年目に突入している今、あんじゃね学校で思いっきり遊び学んでいるこどもたちです。
実は炭焼きは昨年度も行ったのですが、窯閉じ後に窯が崩れてしまい…大失敗
ほとんど灰になってしまいました。
その時の参加者で最高学年が、当時5年生。
「来年も絶対炭焼きやりたい」という彼の熱い想いと、
私たちもリベンジをと思っていたこともあり、今年も炭焼きをすることにしました
あんじゃね学校は、参加対象が1~6年生としているので、彼にとっては今年が最後のチャンスだったのです。
まずは炭焼きのお話
「窯は村の人と一緒に手づくりしたんだよ~」と伝えると、
「えぇ~!?」と一同ビックリ
今ではほとんどなくなってしまったようですが、昔は村内のどの家でも、炭を焼いていたのだそう。
簡単に炭焼きの話をした後は、道具の使い方の確認です。
今回は『くさび』という道具を使って、太めの薪を2つや4つに割っていきました。
▲さっそく挑戦!(3年生男子)
▲1年生も挑戦!これまで全然食い込まなかったくさびが、どんどん木に食い込み…みんな驚き
「1年生に出来るんだ!私も!」と、他の子ががぜんやる気を出したのは言うまでもありません。
▲割れた薪。「わぁ~スゴイ!!」
このまま引き続き、くさびで薪を割った、力自慢のチームがこちら▼
▼雪に埋もれた木々(焚き物)を集めてきたチーム。
▼敷木にする竹を切って割ったチーム。
作業の合間に、窯を探検
▲窯に入って窯を見て、構造の理解を深めるこどもたち。
▲竹切りチームが、窯の底に竹を敷き詰めていきました。
竹を敷き詰めたら、次は窯詰め
最後の一番狭いところでは、1年生が大活躍
その隣で、木を切っていく3年生。窯の隙間に詰める木を切っていたのですが…
これに熱中
「楽しい~」と、大喜びでどんどん木を切っていました。
窯詰めが終わり、窯閉じ。
まずは煉瓦で扉をするのですが、大人でも苦戦するこの作業(レンガをパズルのように積み上げる)が楽しかったようで、
ノリノリで壁を積み上げてしまいました。お見事
この後、土で壁を作ったのですが…なんと、土が凍っているという事態
スコップもつるはしも敵わないほど、岩のように凍ってしまった土…。
▲6年生の力でも、土を掘ることができませんでした。
暗くなったので、翌朝に作業を残し…。
▲つるはしとスコップで掘り進める。
他の場所からも一輪車で土を運び(こちらもまた凍っていたのですが)、
4時間かけてやっと窯閉じ完了。普段は30分ぐらいで終わるのですが
その分窯閉じ完了の喜びは8倍でした
いよいよ火入れ。おそるおそるマッチをすって…
▲煙がモクモクと出てきました!
この時、朝の10時!朝6時に火を入れるつもりだったので、実に4時間遅れでのスタートです。
それもまたよし!
まだまだ冷たい煙をしっかり肌で感じました。
帰る頃(15時ごろ)には、煙もすこ~し温かくなり、
「匂いもちょっと違う??」なんて、するどい視点でいろんなことに気づいて、
「あとは任せたよ~」と帰って行ったこどもたち。
とりあえず、無事にスタート出来ました
村の炭焼き名人にお電話したところ、
「こんなに凍ってる中、よくやったなぁ」と感心してくださいました。
良い炭が出来るように…こどもたちからのバトンを受け継いで、残りは大人でがんばるぞ
さてさて…
炭焼きだけではなく、自分たちで創る暮らしも体験してもらおうと考えた、今回のあんじゃね学校。
いろんなことに挑戦しました
▲五右衛門風呂焚き。
もちろんこの後、五右衛門風呂入浴
熱さにびっくりしながらも、大満足だったようです。
▲ごはんづくり。
ごはんももちろん自分たちで!
▲ごはんは作るだけではありません。片づけもこどもたちが最後までがんばりました☆
▲朝づくり。朝飯前の一仕事♪生ごみは堆肥にするのです!
▲寝袋で寝るの初めて!という子はもちろん、親元を離れて1泊するのが初めて!という子もちらほら。
こどもたちにとっては、ビッグチャレンジですよね
ちなみに、21時消灯であっという間に寝ました。笑
相当疲れていたのでしょう…
そして…お楽しみの遊び
▲手づくりのきなこ
」
▲餅つき!美味しい餅が出来ました~
泰阜では、手づくりのお餅を作るお家が多いですが、ほとんどの家庭で今は餅つき機を使っているそうです。
大きな杵と臼(これが実は、村の方の手づくりなのです!)でぺったんぺったんが楽しかったようで、大盛り上がりでした
前の週の雪が残っていたので、雪遊びも大満喫!!
▲こどもたちが考案した、『ジェットコースター』
板を見つけてきて、5人で滑り降りて大はしゃぎ
こどもたちの発想力にはいつも驚かされます。
そんなこんなで、大満喫の1泊2日でした。
炭焼きは、この村の素晴らしい文化の1つ。
この村で育ったこどもたちが、少しでも多くこの村の素晴らしい文化に触れることが出来れば…と思っています。
10年後、20歳前後になったこの子たちが、「昔炭焼きやったなぁ~」「くさびで薪を割る?やったことあるよ!」
そんな風に言ったり、思ったりしてくれたら幸せだなぁ…
そんな10年後を夢見て、地道にこどもたちとの活動を続けていきたいと思います。
2月のあんじゃね学校では、今回作った炭を使って、五平餅を焼く予定
良い炭が出来ていますように!!
たま