グリーンウッド的あんじゃねぇライフ

四季折々に移ろう泰阜村での生活の中から、元気が出るような日々の出来事をスタッフがお伝えしていきます。

ケヤキのテーブル作り!! ~あし編~

2013-04-30 22:21:09 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

こんばんは。もうすぐ4月が終わりますね。

 

常々思うことですが、日々が過ぎていくのは本当にあっという間です。

 

 

さて、今日は先日のテーブル作りの続きを紹介します

 

テーブルのメインとなる材が出来た後は、その土台となる“足”を作ります。

 

 

↓まずは、その“足”の長さを決めるため、色々と品定めをしました。

 

 

 

実際にお茶碗と箸を置いてシミュレーションしてみたのです。笑

 

 

さあ、足の長さ(=テーブルの高さ)も決まったところで、材を探します。

 

 

 

宝の山から見つけた材(立派なカシの木)をノコギリで切ります。

 

 

 

↓切れました。

 

  

 

続いて、ナタを使って、今度はタテ方向に割っていきます。

 

 

 

・・・が、固くてナタが入りません。

 

なので、クサビと選手交代です。

 

 

 

さすがクサビ選手。見事に割れました

  

 

 

↑皮を剥くと、非常にキレイな木肌。まだ僅かに水分を含んでおり、即座に木の生命を感じました。

 

 

続く。

 

ばん

 

この日の工程、サラッと書きましたが、結構大変です。

でも、

と言うより“だからこそ”楽しい


薪作業!!

2013-04-29 09:13:16 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

週末は盛りだくさんの薪作業

 

 

  

↑村内の方からこんなにたくさんの薪をいただきました

 

私たちにとっては宝の山です

 

 

 

この日、こどもたちは、山から出した薪をトラックに山盛りに積み、運んだ薪を大人はチェーンソーで玉切りにするという作業を日中ひたすら繰り返していました

 

 

「1年分の薪を確保する

 

という目標をもって行う5/3~5のゴールデンウィーク合宿に向けて、

 

着々と準備中です

 

 

 

いやー、さすがに疲れました。

 

おかげで、その後のゴエモン風呂と夕食は最高でした

 

 

思えば、昨年度のゴールデンウィーク合宿のテーマに「大変って楽しい」という言葉がありましたが、まったくもってその通りですね。

 

仲間がいれば、その分“大変”が“楽しい”に変わりやすくなります。

 

ばん

 

 

作業直後、見事な材が目についたので、即席ものづくりに挑戦してみました

 

 

 

チェーンソーで大雑把に形を切り、

 

 

 

完成したのがこれ↓

 

 

 

 

まさに“即席”です。笑


あんじゃねのもり ~こどもたちのためのはじめての環境教育冊子~

2013-04-26 20:24:26 | 森のようちえん

ばんです!

 

昨年度、取り組んだ冊子「あんじゃねのもり ~こどもたちのためのはじめての環境教育冊子~」について紹介します

 

  

 

これは、学有林の活用や、木を切ることで森を育てることについて、

 

こどもや保護者をはじめ、保育に関わる方々に伝えるための冊子です

 

 

昨年度、たま、のってぃー、マツコと一緒に作成した力作です

 

せっかくなので、その中身を紹介しますね

 

 

 

↓こどもにも分かりやすい絵本のページは「のってぃー」が作成しました

  

 

 

↓あんじゃねの森にあるツリーハウスについても紹介

  

 

 

 

そして、マツコが寄せてくれた文章

 

 

 

「さすがマツコ」と感じる言葉なので、みなさんにもぜひ読んで欲しいです。

 

↓(以下、引用。全文紹介)

 

 

●子どもたちはどんなふうに育つのか?

 

「森の中での遊び」を通じて子どもたちはどんなふうに変化してゆくのでしょうか。

ひとつは「感性」、特に自然への感性が豊かになると言われています。確かに、森の中を歩くとふかふかの地面、ごつごつの岩、滑りやすいぬかるみ…と、歩くだけでも森がうみ出す様々な要素に感覚を研ぎ澄ませますから、感性が知らぬうちに豊かになってゆくというのはうなずけます。

 

もうひとつが想像力と創造力。生の自然物で遊ぶ時、子どもたちはさまざまに見立てて遊ぶことができます。

あらかじめ「おもちゃ」「遊具」として用意されていない空間で遊ぶ時の子どもの想像力と創造力の豊かさは、森を舞台とした活動の様々な場面で見ることができます。そして、起伏に富んだ森の斜面を歩き、思い切り遊びまわる野外活動ですから、体力や身体能力をバランスよく発達させることは明らかです。

 

他にも社会性やコミュニケーション能力、活動に対する主体性や意欲、自然への興味関心や知識などが身に着くといわれています。しかし、ある能力を身につける手段として「森のようちえん」を捉えると、その魅力は半減してしまうのではないか、と警鐘を鳴らす研究者もいます。

 

 

●予想しないことが起きる空間

 

森でおこる出来事はたいてい予想がつかないものです。森には「偶然性」があふれています。

例えば足元から突然飛び出してくる生き物。突然吹く強い風に落ち葉が舞い上がる。天気の急変。こういった予想外の要素は、計画的な教育活動において「困った」事態を招きます。

例えば、保育士が子どもたちに向かってお話しを始めると、急に甲高い鳴き声が森の中に響く。「なんだろう」「なに?」「なになに?」一斉に関心はその声の主に向かってしまいます。

 

保育士や大人が考えた予定通りの活動をしたいと思う時、森の中は最悪の条件といえます。しかし逆に、子どもの生き生きとした自由な関心、子どもの自分から活動する力、夢中になって遊びこむ機会を作りたいと思う時、森はこの上ない環境でもあるのです。

 

野外の自由遊びや森で過ごすことの効果は、部分的にですが科学的にも確認され始めています。

さらに、日々子どもと関わる親や保育者ならば森から帰ってきて存分に遊んできた子どもの「子どもらしい目の輝き」からその意義を十分感じることができるでしょう。

 

 

●トレードオフ

 

テレビを見る事もコンピューターゲームをすることもそれだけで、ただちに悪いこととはいえません。それは、お菓子を食べることがそれだけで子どもに悪影響を与えるわけではないことと似ています。

 

でも、食事の前に子どもに好きなだけお菓子を与える親や保育者はいないと思います。それは、お菓子を食べることで、食事が十分に食べられなくなるからよくないのであり、お菓子だけでは子どもの成長に必要な栄養が取れないからよくないのです。

テレビやバーチャルな体験はそれだけで即座に悪いとは言えませんが、しかし、それらが「他の経験をする時間」を奪っているのは確かなことです。

 

かけがえのない、子どもが子どもでいられる時間。あなたは子どもに何を与えますか?子どもとどんな時間を過ごしますか。

 

 

●おわりに

 

私も自分自身の子育てを振り返ると、反省することは多いです。

特に、子ども自身の育つ力を信じて、子ども自身が経験から学ぶ―やってみてわかること―が大事だと思いつつも、ついつい先回りして「教えてしまう」ことや「危ないから(でも、実はやらせると大人が面倒だから)」という理由で取り上げてしまうことがあるからです。

 

言い訳じみていますが、普通の親にとっていつでも何でも自由にやらせてあげるのは難しいものですよね。だからこそ、「あんじゃねの森」のように、自由でいろいろな経験をできる場所、夢中に遊びこめる時間は貴重なものだと思うのです。

大人も子どもも、ほんの少し自由になる特別な時間。あんじゃねの森へぜひおいでください。

 

↑(引用 ここまで)

 

この小冊子は、泰阜村内だけでなく、下伊那地域各所にも配布しました。

 

もし、見かけたら、ぜひ手にとってご覧ください

 

 

 

ばん


暮らしのエネルギー確保のために。

2013-04-25 22:39:37 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

みなさん、ゴールデンウィークはどう過ごしますか?

 

 

だいだらぼっちでは、毎年この時期に保護者の方々も含めた大規模な作業合宿を行います。

 

「せっかくの連休なのにわざわざ作業

 

と、驚かれる方も多いですが、これは1年間ここで暮らしていくために必要不可欠な場なのです。

 

 

今年は、1年分のストーブ薪、そして当面のお風呂薪を確保するために、ここ数日は薪を取りに行ったり、私たち大人はチェーンソーで玉切りにするなど、

 

ゴールデンウィーク合宿に向けた作業の仕込みを行っています。

 

 

今日も、飯田市からの帰り掛けに、薪を譲ってくれる方に出会いました。

 

 

 

↑この中にある一部の薪をいただけることになりました。ありがたいことです

 

 

待ちどおしいゴールデンウィーク

 

みなさんも計画を立て、素敵な連休をお過ごしください

 

ばん

 

 

今日は飯田市の病院へ健康診断に行ってきました。

 

何はともあれ健康第一


泰阜の鯉のぼり!!

2013-04-24 23:59:57 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

もう4月の下旬。だいだらぼっち中学生の真新しい制服姿にもすっかり見慣れてきました。

 

さて、私の出勤途中の道では、毎年この時期になると見ることのできる特別な風物詩があります。

 

それがこれ↓  

  

そう、鯉のぼりです

 

ちなみに、こちらが帰り道で撮った写真↓

 

 

 

実はこの鯉のぼり、地域内の家庭で使われなくなったものを集め、老人クラブの方々が飾ってくれているのです。

 

こんな大きな橋の上に飾るため、木の頂辺にワイヤーをくくり付けて作業を行うのです。

 

泰阜村のおじいちゃん・おばあちゃんのパワーはホントにすごい

 

 

もうすぐ、こどもの日。

 

もう自分はこどもじゃありませんが、そんな鯉のぼりを見るのが毎年楽しみです

 

ばん


森のようちえん ~幼児と保護者のための自然体験教育~

2013-04-23 22:30:42 | 森のようちえん

 

 

ばんです!

山賊キャンプに続いて、「森のようちえん」も2013年度版のHPを更新しました

幼児も保護者も、泰阜村の自然の中で思いっきり遊ぶ

 

さらに、今年度はオプションメニューをバージョンアップ

NPOグリーンウッドの「森のようちえん」、今年もよろしくお願いします

ばん

 

 

 


“いい”経験とは? ~自然体験論から~

2013-04-22 15:24:15 | グリーンウッドの「ねっこ教育」

ばんです!

 

週末のあんじゃね学校、無事に終了しました

 

今回、泰阜村の元・学有林、通称「あんじゃねの森」で活動を行いました

 

その際、昼食のお米を牛乳パックを使って炊いたのですが、ある子は水を入れないままに炊いてしまい、見事に失敗。笑

 

「いい経験したな~。笑」とその場にいた大人と笑いながら、その子は周りのみんなにお米を分けてもらいました。

 

 

今回の経験で、その子は、“お米を炊くのには水が必要”だということを、身をもって学んだことでしょう。

 

それにしても、水なしでお米を炊こうとしたことには、正直驚きました。キャンプでもたまにそうしたことが起こるのですが、

 

 

でも、よくよく考えてみれば当然のことです。

 

人間、誰でも経験したことのないことは理解できません。

 

この子にとっては、“お米は水と火の両方を使って炊く”ということの方が、大きな驚きだったのでしょう。

 

 

さて、環境教育や自然体験において、この“経験”に関する論点は欠かせませんが、

 

グリーンウッドの研究者、マツコは、昨年10月に出版した作品

 

 

 

「自然体験論 ~農山村における自然学校の論理」

 

で以下のように語っています。

 

 

↓(引用)ここから

 

例えば、ある子どもが、年長者の傍らでかまどの火を見ている。ぱちぱちと燃える炎の上に、薪を乗せ、団扇で扇ぐと、炎が薪に燃え移り炎は大きくなる。

 

子どもはその炎の変化に興味を持ち、自分も団扇で扇いでみる。団扇を扇ぐたびに炎が大きくなるので、たいへん面白くなり、薪を炎の中に入れては何度も扇ぐ。

 

子どもは、「炎」と「団扇の風」、「薪」、が関係していることを、この経験を通じて知る。同時に「自分の行為(団扇で扇ぐ・薪をくべる)」が炎を大きくするために「意味がある」行為であることも理解する。

 

(中略)

 

さて、後に子どもはたったひとりでかまどの火を焚こうと思う。この意欲は、以前かまどの火を焚いた経験によって、その子が身につけたものである。

 

子どもは、小さな枝葉にまず火をつける。そして団扇で勢いよく扇ぐが、火は消えてしまう。再び同じように火をつけ、また団扇の風で火を消してしまう。

 

ここで、子どもの中にあった「炎」と「団扇」の関係が「ずれ」はじめる。炎を大きくするはずの行為(団扇で扇ぐ)が、正反対の結果をもたらしたからだ。

 

子どもは失望したり、逆に、いっそうの興味をかきたてられる。そして、子どもは何度か失敗を繰り返す。その結果、「ある程度大きくなった炎」だけが、団扇の風によって大きくなることを知る。

 

(中略)

 

これが、なしたことの結果を受け取るということであり、結果を受け取ることで、感情・知的態度・行動のすべてに影響を与える、ということなのである。

 

 

↑(引用)ここまで

 

 

“経験”がただの“経験”にならないように、

 

将来に活きる糧となり得るように、私たちは尽力しなければなりません。

 

今の日本社会に、自然体験の重要性が唱えられていることはもう言及するまでもありません。

 

確かに“経験”は大事。しかし、“経験から学ぶ”ことが大事であり、“経験”しさえすれば何でもいいというわけではありません。

 

もっと言うと、“将来に活きる学びの場”こそが大事であり、自然体験はあくまでその手法として結びつかなければならないのです。

 

私たちにとっては、この順番を間違えないことが重要です。

 

ばん


クイズ。

2013-04-19 21:19:36 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

さきほど、だいだらぼっちのゴエモン風呂に入ってきました

 

こどもたちとの話によると、明日、だいだらぼっちは田おこしをやるとのこと。

 

しかも、1反(約10アール=1,000㎡程度)を機械は使わずに、クワを使って手作業でやることにしたそうです

 

 

そんな会話の中、いきなりこどもからクイズが出題されました。

 

「(田植え前に計画されている)田んぼオリンピックで大切なことってなんだと思う?

 

 

・・・正解は“楽しむ”こと

 

 

続いて第2問。

 

「ゴエモン風呂が沸騰してたらどうする?」

 

私「いやー、それは入れんなー。笑」

 

「そんな時は大きな氷を入れるんだよ

 

 

他愛ない会話ですが、なんとなく楽しい。笑

 

ばん

 

 

さて、私たち短期事業部の方は、明日が今年度最初の「あんじゃね学校」です

 

なんと参加者21名、そしてボランティアが6名と、いきなりの大所帯

 

1日あんじゃねの森での活動、頑張って、そして楽しんできます


ケヤキのテーブル作り!! ~表面を削って磨くの編~

2013-04-18 22:37:07 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

久々にケヤキの机作りの続きに着手しました

 

ケヤキの机作りのこれまでの経緯についてはコチラ

 

その1「ケヤキの旅編」

 

その2「巨大チェーンソー編」

 

 

 

ケヤキの持ち主の方にチャーンソーで切っていただいた後、断面を電動カンナやヤスリで削っていきました

 

 

このケヤキ、かなり大きなものだったので、持ち運べるように軽くするためにも、この削り作業に時間をかけました。

 

 

 

↑ここまでにするのも一苦労。

 

 

最後はオイルを塗って表面を仕上げます

 

 

初めの状態から比べるとかなり見栄えよくなりました

 

初めの状態⇒ぜひコチラをご覧ください。

 

 

立派なちゃぶ台、幸せな食卓を目指して、がんばれ自分

 

ばん


団結作業!! ~夏の信州こども山賊キャンプに向けて~

2013-04-17 21:08:05 | スタッフ ズクダス

ばんです!

 

今日は山賊キャンプに向けた団結作業を行いました

 

 

“団結作業”

 

「何それ?」と思う方がほとんどだと思いますが、

 

要は、事業部・役割に関わらず、グリーンウッドスタッフ全員が力を合わせる作業であり、

 

毎年、この時期に山賊キャンプに向けた資料発送作業を半日かけて行っています。

 

 

  

↑作業後、発送直前の資料の数々。

 

それぞれの箱の中には、この半日に行った細かな仕事が詰まっています。

  

(すいません、作業に集中していたため、作業中の写真を撮るのを忘れていました。)

 

 

毎夏1,100名のこどもたちが集まる山賊キャンプ。

 

はっきり言って、その場をつくるための準備は生半可ではありません。

 

 

よく、“準備8割、本番2割”という言葉が使われますが、ここでの事業についてもその通りです。

 

 

夏キャンプが終わる前に、冬キャンプに向けた企画立案・広報資料作成・募集事務などの準備を行い、

 

同様に冬キャンプが終わる前に、次の夏キャンプに向けた準備を始めています。

 

なので、この日の作業もほんのひと握りの場面でしかありません。

 

 

また、4割近くのこどもたちがリピーターとして参加する山賊キャンプでは、その“質”にも尽力しています。

 

これから広報・募集事務と共にその“質”を高めていくための会議・研修・準備作業を各チームで行っていきます。

 

準備8割。本番はまだまだです。

 

ばん