ばんです!
昨年度、取り組んだ冊子「あんじゃねのもり ~こどもたちのためのはじめての環境教育冊子~」について紹介します![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
これは、学有林の活用や、木を切ることで森を育てることについて、
こどもや保護者をはじめ、保育に関わる方々に伝えるための冊子です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
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昨年度、たま、のってぃー、マツコと一緒に作成した力作です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
せっかくなので、その中身を紹介しますね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
↓こどもにも分かりやすい絵本のページは「のってぃー」が作成しました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
↓あんじゃねの森にあるツリーハウスについても紹介![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
そして、マツコが寄せてくれた文章![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
「さすがマツコ」と感じる言葉なので、みなさんにもぜひ読んで欲しいです。
↓(以下、引用。全文紹介)
●子どもたちはどんなふうに育つのか?
「森の中での遊び」を通じて子どもたちはどんなふうに変化してゆくのでしょうか。
ひとつは「感性」、特に自然への感性が豊かになると言われています。確かに、森の中を歩くとふかふかの地面、ごつごつの岩、滑りやすいぬかるみ…と、歩くだけでも森がうみ出す様々な要素に感覚を研ぎ澄ませますから、感性が知らぬうちに豊かになってゆくというのはうなずけます。
もうひとつが想像力と創造力。生の自然物で遊ぶ時、子どもたちはさまざまに見立てて遊ぶことができます。
あらかじめ「おもちゃ」「遊具」として用意されていない空間で遊ぶ時の子どもの想像力と創造力の豊かさは、森を舞台とした活動の様々な場面で見ることができます。そして、起伏に富んだ森の斜面を歩き、思い切り遊びまわる野外活動ですから、体力や身体能力をバランスよく発達させることは明らかです。
他にも社会性やコミュニケーション能力、活動に対する主体性や意欲、自然への興味関心や知識などが身に着くといわれています。しかし、ある能力を身につける手段として「森のようちえん」を捉えると、その魅力は半減してしまうのではないか、と警鐘を鳴らす研究者もいます。
●予想しないことが起きる空間
森でおこる出来事はたいてい予想がつかないものです。森には「偶然性」があふれています。
例えば足元から突然飛び出してくる生き物。突然吹く強い風に落ち葉が舞い上がる。天気の急変。こういった予想外の要素は、計画的な教育活動において「困った」事態を招きます。
例えば、保育士が子どもたちに向かってお話しを始めると、急に甲高い鳴き声が森の中に響く。「なんだろう」「なに?」「なになに?」一斉に関心はその声の主に向かってしまいます。
保育士や大人が考えた予定通りの活動をしたいと思う時、森の中は最悪の条件といえます。しかし逆に、子どもの生き生きとした自由な関心、子どもの自分から活動する力、夢中になって遊びこむ機会を作りたいと思う時、森はこの上ない環境でもあるのです。
野外の自由遊びや森で過ごすことの効果は、部分的にですが科学的にも確認され始めています。
さらに、日々子どもと関わる親や保育者ならば森から帰ってきて存分に遊んできた子どもの「子どもらしい目の輝き」からその意義を十分感じることができるでしょう。
●トレードオフ
テレビを見る事もコンピューターゲームをすることもそれだけで、ただちに悪いこととはいえません。それは、お菓子を食べることがそれだけで子どもに悪影響を与えるわけではないことと似ています。
でも、食事の前に子どもに好きなだけお菓子を与える親や保育者はいないと思います。それは、お菓子を食べることで、食事が十分に食べられなくなるからよくないのであり、お菓子だけでは子どもの成長に必要な栄養が取れないからよくないのです。
テレビやバーチャルな体験はそれだけで即座に悪いとは言えませんが、しかし、それらが「他の経験をする時間」を奪っているのは確かなことです。
かけがえのない、子どもが子どもでいられる時間。あなたは子どもに何を与えますか?子どもとどんな時間を過ごしますか。
●おわりに
私も自分自身の子育てを振り返ると、反省することは多いです。
特に、子ども自身の育つ力を信じて、子ども自身が経験から学ぶ―やってみてわかること―が大事だと思いつつも、ついつい先回りして「教えてしまう」ことや「危ないから(でも、実はやらせると大人が面倒だから)」という理由で取り上げてしまうことがあるからです。
言い訳じみていますが、普通の親にとっていつでも何でも自由にやらせてあげるのは難しいものですよね。だからこそ、「あんじゃねの森」のように、自由でいろいろな経験をできる場所、夢中に遊びこめる時間は貴重なものだと思うのです。
大人も子どもも、ほんの少し自由になる特別な時間。あんじゃねの森へぜひおいでください。
↑(引用 ここまで)
この小冊子は、泰阜村内だけでなく、下伊那地域各所にも配布しました。
もし、見かけたら、ぜひ手にとってご覧ください![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ばん