グリーンウッド的あんじゃねぇライフ

四季折々に移ろう泰阜村での生活の中から、元気が出るような日々の出来事をスタッフがお伝えしていきます。

雨、アメ、あめ

2008-05-31 18:31:32 | スタッフ ズクダス
しんです。
最近の泰阜村は雨が多い。
信州というとさわやかな高原で涼しいというイメージをもたれますが
泰阜村は愛知、岐阜よりで結構暑くなります。
五月でも25℃くらいまで上がることもあります。
なので洗濯物も晴れているときは3時間くらいでカラッと乾き
とても気持ちがいいです。

しかし今日はあいにくの天気。
山村留学「だいだらぼっち」のこどもたちは
サンルームに干していました。
こどもたちは土日になると給食着や毎日洗わないジャージなんかも
洗うので、ここで雨が降られると結構イタイ。
サンルームとはいえ、太陽の力がないと当たり前ですが、
乾きません。

やはり春は春らしく、夏は夏らしいという季節感がないと
気持ちもすっきりしてきませんね。

陸上大会応援へ

2008-05-29 18:03:01 | スタッフ ズクダス
先日の週末下伊那の小学生の陸上大会がありました。

うちの5年生の息子も1000m走に出場したのですが
はっきり言ってみんな早い

順位的には下から数えて○○番目でした。
でも、練習の甲斐あって自己ベストもだせて満足だったようです。

親としては…
同じく陸上大会に出場したクラスのお友だちと
息子の仲の良さに感動しました

泰阜村は人口2000人に満たない小さな村です。
子どもも都会のようには多くはいません。
当然、赤ん坊時代からずっと一緒で
保育園、小学校ずっと一緒に育ってきています。

人数が多くて良いことと悪いこと。
人数が少なくて良いこと悪いこと。
どちらもあるかと思いますが
泰阜村で育った彼らはとても仲良くて
それだけで十分に泰阜村で育って良かったなぁ
と思いました。

また、息子は次の陸上大会へ向けて
燃えているようです。
仲間と一緒にがんばってくれればいいなぁと思います。

のり

素敵なおじさま

2008-05-27 18:04:54 | グリーンウッドの「ねっこ教育」

こんにちは、みけです。
今日はちょっと長いですが、おつきあいくださいね! 

先週末は体を動かして働いたので、気持ちよい疲れとすがすがしさでよく眠れました
また、みけの大好きなおじさまたちがつどってくださって、素敵な時間を過ごした週末でもありました。

みけの大好きなおじさまたち6人衆は、オーディオ大好きおじさまたちで、十数年前から、年に数回、だいだらぼっちにオーディオ機器を持ち込んで、レコード(CD)コンサートを開いてくださいます。
先週末も、レコードコンサートを開催してくださるということで、兵庫・愛知・東京から足を運んでくださいました!(おじさまたち、ありがとう!!

6人衆の棟梁は、だいだらぼっちのこどもたちにこだわりのおいしいものを食べさせたくて、いつもビックリするくらいの量のおいしいものと一緒に訪れてくださいます。

今回はこれです!

わかりますか?
これ、アナゴです!
300尾は優に超えるだろうというアナゴの登場にみんなビックリ!!


そしてこのように、棟梁は自ら包丁持参でさばいてくださるんですよ!
これら300尾を超えるアナゴ君たちは、アナゴ丼、天ぷら、煮アナゴとなってみんなの口にそそくさと入り込み、あれよあれよという間にになくなっていったのでした!

他にもしゃこ・えび・山芋・さばなどもあり、
しゃこはゆでられて、
えびは素揚げに、

山芋はこのように擂られてアナゴ丼のトッピングに(このおじさまも6人衆の一人です)


さばはこのように丁寧に骨を抜かれて竜田揚げに(この方も6人衆の一人です)

…と、とにかく口では表しようのないほどのごちそうが並んだのでした!
みけもお手伝いしましたが、世の中に出回っているアナゴやうなぎも同じように下処理されているのかと思うと頭が下がる思いでいっぱいでした。
それから、火が通ると半分くらいに縮んでしまうアナゴを見てさらに驚き!
世間で売られているアナゴはいったいどんな大きさだったのだろうか…!?

出来上がったお料理を載せられなくてごめんなさい!
写真を撮る余裕もなくみんながっついたのでした

さてさて、おいしいごはんの後はお楽しみのレコードコンサート!

少年二人の後ろに座するのは、知る人ぞ知る、JBL4530という立派なスピーカーです。
このスピーカーも昨年おじさまが持ってきてくださったんですよ!!

映画館も顔負けじゃないかというほどの超ド迫力の音で、
おじさまたちのこだわりの曲を聴かせていただき、
そのあとはこどもたちの聴きたい曲をかけてくださり、
おなかも心もしあわせいっぱいとなったひと時だったのでした!

おじさまたちはこの大きなスピーカー以外の音響機器を全て持参し、
その場で組み立てて、配線・調整をして…と準備にも時間を費やし、
終わったあとには線をはずして解体し、梱包して車へ積み込み…と、
片づけにも時間を費やし、とっても大変なのに
こどもたちにも喜んでもらえてよかった!と笑顔で帰っていかれたのでした!

素敵なおじさまたちでしょ!?
この6人衆はみんなだいだらぼっちのOB・OGのお父さんなんですよ!
みけの大好きな自慢のおじさまたちでした!

まだまだ自慢のおじさま・おばさま・たくさんいらっしゃいますので、また紹介しますね!


今週の畑

2008-05-23 19:06:56 | グリーンウッドの「ねっこ教育」
しんです!
日に日に暑くなり、泰阜村も夏の気配がどんどん近づいてきています。

さて先日、キャンプのボランティアたちと畑作業をやってまいりました!
これは夏、冬のキャンプでこどもたちが食べる野菜を
キャンプに参加するボランティアたちと協力して作ろうという企画。
以前にも書いたことがありましたが、いよいよ始動いたしました!

当日は草刈からトラクターでの土を耕し作業、牛糞まきに、畝作りと
ボランティアたちにとってははじめての体験ばかり。
トラクターの運転に悪戦苦闘したり、土まみれになる作業に
へとへとになっていましたが、最後にはみんないい笑顔になっていました。

今回は第一弾としてスーパーコースで食べるトマトを作付け。
笑顔の分だけ、苦労の分だけおいしいトマトになっていることでしょう。

最近は食の安全が問われる時代です。
誰が作り、どこからやってくるのか知ることはとても難しいことです。
だからこのトマトは超安心安全な野菜ということ!
山賊キャンプは直接農家さんと契約しているので元々安心な野菜ばかりですが
これからはボランティアたちが作った野菜も提供しながら
野菜を作る大変さ、食べ物を大切にする心も伝えていきたいと思っています。

次は冬キャンプのカレーで使う大豆の作付け!
畑の様子は随時UPしていきますのでお楽しみに!



写真整理の巻

2008-05-22 21:05:54 | スタッフ ズクダス
スタッフの子どもたちは上から17歳、16歳、15歳
11歳、10歳、7歳、5歳、2歳、0歳と
全部で9人います。(10月にはもう一人増える予定!)

写真は11歳以下チームの子どもたちです。

見てのとおり
男の子が多いので毎日けんがばかりですが
(おかげで私は毎日怒ってばかりですが。)
昔ながらの大家族の兄弟のように
上の子が下の子の面倒を自然に見てくれたり、
下の子は上の子を頼ったり…。

子ども社会がしっかり存在しています。

子どもたちはしっかり見てくれる大人の存在と同時に
健全な子ども社会があってこそ大きくなっていけると
私は思っています。

大人が見ていないところで色々なことに
挑戦したり、失敗したり。
助けたり、助けられたり。頼ったり、頼られたり。

実は何をやっているか
ほとんどのことは大人は知っているのですが(笑)

そんな子ども社会で成長していく
スタッフの子どもたちです。

写真整理の途中だったのですが
この写真見ていたら
本当にいい子たちだなぁ…と
ブログにしてしまいました。
はっきりいって親ばかです(笑)

のり

カンボジアから学ぶこと

2008-05-21 21:00:06 | グリーンウッドの「ねっこ教育」
だーっです

先日、カンボジアで活動しているNGOの代表さんとカンボジア人のスタッフがグリーンウッドに来訪されました。

理由は人材育成の方法や国際交流について聞きたいということでした。

僕がカンボジアに行ったのは11年前になります。
1997年という当時は国内紛争:クーデターがあった年で陸路は絶対禁止、空路でも入国するのが難しい状況でした。


私自身は何とか入国したのですが、その国は銃声が響いているような危険な状況でありました。キリングフィールドという場所では地雷爆破の後など、見るに絶えない場であり、頭蓋骨が敷き詰められた供養塔がありました。

木の棒かな?と思って拾ったモノは人骨で驚いた記憶があります。

NGOの代表さんから「当時の状況でよく生きて帰ってこれましたね。最も危険な時です。」という話をされたので、本当に危なかったんだなと思いました。

そんなカンボジアは今では旅行雑誌やTVでも紹介されるようになり、平和になって良かったなあと思っていたのですが、このNGOの方の話を聞いてそうでないことを知りました。


まだまだ治安が悪いところも多く、国の中では問題がたくさんあるとのことでした。


TVでもカンボジアに学校を作ろうということで芸能人さんが頑張っているらしいのですが、現地に根付いて支援をしている人から言わせると、「また学校を作るの?」ということでした。

今や学校はたくさんあって、廃校になっているところも多いらしいのです。要は先生や指導者となる人がいない、小さなこどもでも働かないと生きていけないという状況なので、学校が作られても使われないのです。ですので、今は学校ができるよりも現地で指導できる人がほしいのです。


そんなこともあり、グリーンウッドの人材育成方式をわざわざ聞きにきたのです。


日本でも多くの教育機関があります。それでも、この泰阜のグリーンウッドに足を運んだのもきっと不思議な縁もあったのだと思います。


NGOの代表さんは女性です。そして一人で現地に根付き活動しています。一人ということで心細い中でも信念を持って活動しているのだと思います。

カンボジア人のスタッフさんは、両親はいません。戦争で亡くなったと言っていました。そして、僕がカンボジアに行った時には彼は16歳で、最も危険地帯と言われる場所に住んでいたということでした。


そんな話を聞いていると、
僕らがこれからやらないといけないことは何だろうか?

そしてどんな教育が必要なのだろうか? と思います。

カンボジアではポルポトの政策により、こどもに人を殺めるという教育をしたことがありました。そして、そのように育った兵士がいたのです。

教育は恐いです。
先生や大人の価値観によって純粋なこどもは学んでいくのですから。


それをカンボジアの歴史から学べます。


今の日本はどうでしょうか?
どんな事件が起きているでしょうか?


ニュースを見ていると色々と考えさせられます。
今の教育方式に問題はないのか?それとも社会なのか?・・・・答えはわかりません。


しかしながら、
ここ泰阜村は地域の人たちみんなでこどもを育てていきます。
そして自然が多く、ノビノビと育つことができます。

ゆったりとした時間の流れ、キレイな空気、キレイな水、おいしい食べ物。
これは人として本当に幸せなことなんだと実感します。

こんな場所でこどもの時に過ごせるのは、本当に幸せだと思います。
なぜならば、周りの大人、地域のおじいちゃん、おばあちゃんからたくさんの「思いやり」をもらって育っていくのですから。


「思いやり」を知ったこどもたちは、大人になって「思いやる」ことを実践してくれます。そんな人は幸せになれるでしょうね。そして、いつでも大切なことは何かを知っていて、芯の持った大人になるんでしょう。




今回はいつもと違う雰囲気で書いてみました。



不便だと言われる田舎ですが、都会にはない豊かさがある。


この泰阜村の豊かさに感謝です!


イチ 二ー サン だーっ

つまみ食い

2008-05-20 16:35:16 | スタッフ ズクダス
こんにちは、みけです。
やっと本格的に暖かくなってきたかなぁと思う今日この頃、毎日通る事務所の目の前の畑の作物たちもいっせいに大きくなってきた感じがします。
こどもたちが一所懸命世話をして、世話をしたからこそおいしさも格別な畑の野菜たち。

そんな中、雑草のように強く生息しているものがあります。
そう!いちごです!
畑に一畝?ほどあるいちご。
実はこのいちご、徐々に色づいていくので、みんなでいっぺんに
「よし!食べるぞ!」といって食卓にあがるというよりは、
こどもたちも学校帰りにちょっと…とか、おとなも通りすがりにちょっと…とか、とにかくつまみ食いされます(笑)。
みけももちろんつまみます!
お日様をいっぱい浴びたいちごは、ほんとうに甘くて適度に酸っぱくておいしい!!

今日も一粒いただきました!
みんなごめんね、と思いつつもこの誘惑には勝てない今日この頃なのです。

目の前に畑があるって幸せね

けんちきが鹿と格闘?!

2008-05-20 11:42:39 | グリーンウッドの「ねっこ教育」

こんにちは、けんちきです。

今日は泰阜は雨です。洗濯モノがかわきません、どうしましょう。

 

 

さてさて、今回は先日、

 

泰阜だから経験できるなぁ

 

と思った事についてお話を…

 

 

 

週末、子ども達と田んぼでバレーをしていました。

それはそれはぐちゃぐちゃのドロドロに(笑)

 

 

すると、いつもお世話になっている地元の猟師の方が

通りかかりました。

少し、バレーを見学してくれていたのですが、

 

 

ボクはバレーをしながら村の方が気になって目をやると、

なにやら遠くの方で、なおみちにビニール袋を渡して

トラックの荷台に何か積んでいるぞ…?

 

 

近寄って、見てみると…

 

 

 

 

 

 

 

鹿だ!!

 

 

鹿の足だ!!

 

 

 

ってなことで、鹿のお肉をいただきました。

だいだらに持ち帰ってから、だいだらの子となおみちと

一緒に鹿肉をさばきました。

 

↑鹿と格闘中のボクです。

かっこよく撮ってくれと、子どもに撮ってもらいました(笑)

 

 

それにしても、鹿のお肉をいただいて、

しかも、それを自分でさばく経験なんて、

ここに来なかったらなかなかやる機会なかっただろうなー。

村の方がいろいろと応援してくれる環境があるから、

できるんだなー。

何でも自分でやってみようとする、だいだらぼっちの精神が

あるからやれるんだろうなー。

 

 

泰阜ってたくさんのおもしろい事が経験できますよ。

まだまだありますが、それは別の機会に…

 

 

けんちき

 

 

 

 

 


宿直の朝

2008-05-16 16:11:43 | グリーンウッドの「ねっこ教育」
しんです!

さてグリーンウッドのスタッフは曜日ごとに
だいだらぼっちの宿直に入ります。
宿直はこどもたちと一緒に朝ごはんを作るのですが
(基本はこどもたちが作るので、大人が手伝わないこともあります)
私は二年前から宿直の朝はパンを焼いています!

もともとパンが好きというのもありますが、
何か自慢できるものを食べさせたい!
という想いから、当時いた、だいだらぼっちの子どもと
一緒に作るようになったのがきっかけです。
最初は発酵がうまくいかず、一口サイズのパンしかできなかったのですが
だんだんとコツをつかみ今ではこんなパンまで焼けるようになりました!



東京暮らしでは挑戦しなかったことも
ここでは簡単に乗り越えられます。
それも仲間がいるからです。
二年前までいたみかんという女の子と
一緒に考えて作ったからだと思います。
仲間って本当に素晴らしい!


さて今日の朝もパンを作ったのですが、
ただ19人のこどもたちはみな食べ盛り。
今日は1.4kgの強力粉を使ってパンを焼いたのですが
パンを食べた後、みんなお米をお茶碗一杯食べていました。
足りないよね。やっぱり。



草刈りは学びの宝庫

2008-05-14 18:48:17 | スタッフ ズクダス
だーっです

事務仕事に一段落させて、夕方に施設周りの草刈りをしました


写真は、最近一眼レフデジカメを購入したしんちゃんが撮ってくれました。
手前の花にピントを合わせ、僕をぼかすという技を駆使したようです。


手前の花と言っても、雑草にしか見えないのですが・・・。


まあ、これからのしんちゃんのカメラのレベルアップに期待しましょう。



草刈りをしていると、
隣に住んでいるおばあちゃんの家も雑草が生い茂っていました。

おばあちゃんは88歳です。


このおばあちゃんが草刈りをするのが大変だというのは
誰でも想像できますよね。



大変だろうなと思い、おばあちゃんのとこもついでに刈りました。



おばあちゃんは「ありがとう、ありがとう」と
何度も頭を下げてくれて大変喜んでいたので、僕も嬉しかったです。




里山の生活は「思いやりのココロ」が日常で育ちます。


というのも、僕が草刈りをしている時、だいだらの中学生が
学校から帰ってきました。


「あっ、だーっ おばあちゃんのとこも草か刈ってんの?ボランティアだね!」と
言って帰って行きました。


僕は特に何も語ることもしません。


こどもたちに大人が率先して困っている人を助けるという姿を
見せていれば良いと思うのです。


別に、強制的にボランティアをさせたり、勉強で思いやりを学ばせようと
するのではなく、目の前にいる大人がその背中を見せてやれば、
こどもたちもココロが動くのです。



ただの草刈りでも、大人もこどもも大切なココロを学べる教材に
なるんですね。



そうそう、刈った草も生活の中の重要な役割があります。

草は刈りっぱなしで捨てるのではなく、料理の時に出てくる「生ゴミ」を
集めている堆肥場に持って行きます。


その生ゴミに草をかけていると、良好な土(肥料)に変わるのです


その土を畑や田んぼに持っていくと、おいしくて、安全で、新鮮な野菜が
食べられるようになります


野菜 → 生ゴミ+草(肥料) → 野菜 → 生ゴミ+草(肥料) → → → 


まさに循環型の生活です。


草刈りと言えども、環境、エコ、食育、思いやりなどたくさんのことが
学べました。


こんな豊かな泰阜村に感謝です。


イチ ニー サン だーっ