だーっです
先日、カンボジアで活動しているNGOの代表さんとカンボジア人のスタッフがグリーンウッドに来訪されました。
理由は人材育成の方法や国際交流について聞きたいということでした。
僕がカンボジアに行ったのは11年前になります。
1997年という当時は国内紛争:クーデターがあった年で陸路は絶対禁止、空路でも入国するのが難しい状況でした。
私自身は何とか入国したのですが、その国は銃声が響いているような危険な状況でありました。キリングフィールドという場所では地雷爆破の後など、見るに絶えない場であり、頭蓋骨が敷き詰められた供養塔がありました。
木の棒かな?と思って拾ったモノは人骨で驚いた記憶があります。
NGOの代表さんから「当時の状況でよく生きて帰ってこれましたね。最も危険な時です。」という話をされたので、本当に危なかったんだなと思いました。
そんなカンボジアは今では旅行雑誌やTVでも紹介されるようになり、平和になって良かったなあと思っていたのですが、このNGOの方の話を聞いてそうでないことを知りました。
まだまだ治安が悪いところも多く、国の中では問題がたくさんあるとのことでした。
TVでもカンボジアに学校を作ろうということで芸能人さんが頑張っているらしいのですが、現地に根付いて支援をしている人から言わせると、「また学校を作るの?」ということでした。
今や学校はたくさんあって、廃校になっているところも多いらしいのです。要は先生や指導者となる人がいない、小さなこどもでも働かないと生きていけないという状況なので、学校が作られても使われないのです。ですので、今は学校ができるよりも現地で指導できる人がほしいのです。
そんなこともあり、グリーンウッドの人材育成方式をわざわざ聞きにきたのです。
日本でも多くの教育機関があります。それでも、この泰阜のグリーンウッドに足を運んだのもきっと不思議な縁もあったのだと思います。
NGOの代表さんは女性です。そして一人で現地に根付き活動しています。一人ということで心細い中でも信念を持って活動しているのだと思います。
カンボジア人のスタッフさんは、両親はいません。戦争で亡くなったと言っていました。そして、僕がカンボジアに行った時には彼は16歳で、最も危険地帯と言われる場所に住んでいたということでした。
そんな話を聞いていると、
僕らがこれからやらないといけないことは何だろうか?
そしてどんな教育が必要なのだろうか? と思います。
カンボジアではポルポトの政策により、こどもに人を殺めるという教育をしたことがありました。そして、そのように育った兵士がいたのです。
教育は恐いです。
先生や大人の価値観によって純粋なこどもは学んでいくのですから。
それをカンボジアの歴史から学べます。
今の日本はどうでしょうか?
どんな事件が起きているでしょうか?
ニュースを見ていると色々と考えさせられます。
今の教育方式に問題はないのか?それとも社会なのか?・・・・答えはわかりません。
しかしながら、
ここ泰阜村は地域の人たちみんなでこどもを育てていきます。
そして自然が多く、ノビノビと育つことができます。
ゆったりとした時間の流れ、キレイな空気、キレイな水、おいしい食べ物。
これは人として本当に幸せなことなんだと実感します。
こんな場所でこどもの時に過ごせるのは、本当に幸せだと思います。
なぜならば、周りの大人、地域のおじいちゃん、おばあちゃんからたくさんの「思いやり」をもらって育っていくのですから。
「思いやり」を知ったこどもたちは、大人になって「思いやる」ことを実践してくれます。そんな人は幸せになれるでしょうね。そして、いつでも大切なことは何かを知っていて、芯の持った大人になるんでしょう。
今回はいつもと違う雰囲気で書いてみました。
不便だと言われる田舎ですが、都会にはない豊かさがある。
この泰阜村の豊かさに感謝です!
イチ 二ー サン だーっ