超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・白き襟

2024-02-24 00:03:52 | 自作俳句
バス停も寒の戻りで小雨降る
歳時記を鞄に詰めて春の雨
ヴァーゼンの本の挿絵に春の花

春のバス到着前に数句出来
冬物の古着のセール見て回る
高野屋の桜の団子今日も買う

春寒に午後の紅茶で海老パスタ
ツイードのジャケツを着込む春浅し
華厳経窓辺に広げ仏の座

卓上に肖像写真春曙光
春の野に駆けて寝転ぶ白き襟
雪溶けを集めて早し北の川
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歳時記俳句・琥珀色

2024-02-23 00:03:31 | 自作俳句
春暁に早く目覚める癖が付き
随園で食べた目方の落ちる春
春光に新しき事始めけり

春めきて行方知れずの箱探す
勉さんの琥珀が光る木の芽時
先々の道標見つけ春の風

紅白の梅この町のあちこちに
日記帳春の鞄に詰めて発つ
日暮らしにふと思い出す雪割草

春寒の厳しからずや風強く
春眠が覚めて届かぬ夢の人
陽炎はまたそれとして雨予報
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歳時記俳句・春の園

2024-02-22 00:03:41 | 自作俳句
春暁に天然色の山の青
春の雲斜めに掛かり山遊ぶ
春帽子キャップに変えて清々し

雨上がり花壇の花も春日和
昨日より一寸薄着で春障子
雨上がり眩しく光る水溜まり

古着屋の春の上着でバスに乗る
端境期模様替えする店多し
春の園そぞろ歩きの同窓会

早春に家中の本掻き集め
遠くまで一人歩きで山桜
記憶では昨日の様な春模様
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歳時記俳句・枝垂れ梅

2024-02-21 00:03:13 | 自作俳句
雨上がり人の庭には百千鳥
町花壇チューリップの芽顔出せり
春疾風仔犬を抱いて歩く人

紅椿弁天池に漂えり
春風に今年の絵馬が触れて鳴り
境内に薄紅色の枝垂れ梅

春寒に樹齢千年楠の幹
春浅し天気移ろい物思い
紅を引き鏡の前の春苺

春眠に姿やさしき花の精
陽炎に夢でよく見た立ち姿
思い出を夜空に飾り春北斗
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歳時記俳句・花近し

2024-02-20 00:03:07 | 自作俳句
春雨も明るくなりて荷を下ろす
節分の豆を今だに食べ続け
春雨が一息つけば午後散歩

振り向けばそこに菫の様な人
野の風にきれいな人も花粉症
陽光に何処までも舞う雲雀かな

年度終え学生たちも春休み
少しずつ里に近づく山椿
木も芽吹き心待ちたる花近し

うつ向いた人を照らして春曙光
行き帰り路傍に芽吹くふきのとう
春服を選びて迷う端境期
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