東京・ウサギSATELLITES

兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

あの日

2015-08-12 | 日記
私はディズニーランドにいました。

あまりに悲しい出来事と夢の国との対比は切なく、そしてなぜか覚えているのはそれだけで、当時の報道状況など殆ど記憶にありません。

ただ、あの日夕暮れの空に一機の飛行機を見ました。あの機体かどうかは分かりません。

ただ、上空を静かに飛んでいった姿が幻のごとく心に残っています。


毎年この時期がくる度に、報道と共に改めて考えるのですけど、今年は何か少し違いました。今の私だからこそ考えることができたような。




結局、この30年私は何をしてきたのだろうか?...と。


生活に追われ、心は磨耗し、結局のところ何も出来なかった。

懸命に生きてきた、それだけで尊いことなのだけれど、搭乗者の方々が不意に奪われた世界を生きているというのに、私は何をしてきたのだろうかと。。。


今の私は、これまでに無いほどの忍耐の日々を送っています。どんなに理不尽な状況でも泣き寝入りするしかない、ただ耐えるだけの状況。

大きな牢獄に入れられているような、そんな日々は好奇心すら打ち消して(精神を守るためのフラット状態か)、でもそんな中で時折何か(物語や風や匂いとか)懐かしいものと再開すると、忘れていた感情が掘り起こされて考えてしまうのです。子供の頃の自分と現在の自分の違いを。

そして今回改めて30年間という時の流れについても考えさせられました。変わり果てた今の私は本当にどうしてしまったのか。

恐ろしい程様々な事があった30年。でも、空っぽなような、無意味だったような...