里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

歴史を閉じる実家

2012年07月19日 | 日々のつぶやき
来週、とうとう100年を超えて、歴史を刻んできた、実家が姿を消すことになりました。

解体業者も決まり、打ち合わせのために舞鶴へ行ったり来たりしていました。

今、家や土地は、私と長男の名義にしていますが、わたしたちの代でつぶしてしまうことに申し訳ないという気持ちや、やはり思い出の詰まった家や実のなる木々や花々をみんな根こそぎなくして、いったんは更地にしてしまう淋しさで、それに舞鶴への往復で、疲れがどっと出ました。

家と共に100年以上歴史を持つ、我が家の家族がお気に入りの特別大好きな柿の木1本(子供の頃からみの柿と言っていますが、この名前が正確かどうか?)と栗の木2本は残してもらうことにしました。 

栗は、もうすでに、皆に食べてもらう時を目指して実を付けていました。

特別上等の柿の木1本と、栗の木2本を残してもらうことだけが、心の慰めとなり、他のものはすべてなくなりますが、あきらめがなんとなくついてきました。

この残してもらう木は、敷地の端っこに並んでいますので、家や物置にしている建物や残さない木々・草花など、全部なくなるとかなり広い更地になります。

8月14日にこの実家のすぐ近くの神社で、舞鶴市の文化財に指定されている揚松明と言う火祭りがあります。 

その時に警察から、他所からくる車の保管場所を村で用意して欲しいと言われているのでと言うことで、その日限りの駐車場になるかも知れません。

私が子供の頃からこの実家に、このお祭りの日には、知らない人たちが、車を置かせて下さいとよく来られたものでした。

もし、この祭りの日に役に立つのであれば、臨時駐車場として使ってもらえばいいと思っています。   

父も母も、怒ることなく、大勢の人が来てくれたなと喜んでくれるのでは… と私は思います。

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2 コメント

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寂しいですね。 (ベル)
2012-07-20 17:14:52
そうですか。
いよいよ 100年以上も歴史があるご実家が、、、
寂しいですが、現実なんですね。

私たちも 義父母が建てて私たちも30年近くお世話になった家を そのままにして
街の真ん中のマンションに 引っ越して14年も経ってしまいました。
その間 少しずつ片づけていこうと思っていたのですが、
義母の旧宅への執着は半端なく 今まで何一つ片づけられていません。
これから年とっていく中 どうしよう・・と不安ばかりが広がっていきます。

今は主人が元気で管理をしてくれていますが、
おまつりしている弁天さまのこととか考え始めると、、、

でもいつかは 里の子さんみたいに決心して行動
に移していかなければ。
と 記事を拝見して 思いました。
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実家 (里の子)
2012-07-22 00:53:51
ベル様

コメントありがとうございました。

今日(21日)も実家のご近所に、来週から解体工事が始まりますので、約8日間工事にかかると言われましたし、ご迷惑をかけるお詫びや、今までいろいろお世話になったお礼の挨拶に行ってきました。

この家を出て、舞鶴の実家まで何処へも寄り道をせずに行ったとして、車のメーターで測ると106キロの道を、この5月12日に母の7回忌法要がすんでから何回往復したでしょうか。

往復だけで、少々バテ気味です。

でも、母が亡くなる前には、3~4年病院や施設を3~6か月ごとに転々としていましたので、もう誰も住まなくなった家はかなり朽ち果ててきました。

約10年間誰も住まない家は、朽ち果てるばかりで、もしこの秋に大きな台風が来たら、屋根が飛んだり、シロアリにやられている床下部分から、グシャと家自体がつぶれるのではと言う心配がありました。

また、かなり田舎ですので何とか無事に約10年間空き家状態でいてくれましたが、もしこの家が、もう少し都会にあったとしたら、アベックのお忍びの場所になったり、不良のたまり場になったり、時には浮浪者がこっそり住み着いたり、最悪は誰かに放火されたりしないだろうかとの心配が絶えずありました。

火災保険をかけたいと、母が亡くなった直後に保険会社3社に聞いてみましたが、誰かが週に4日以上寝泊りする建物でないと火災保険はかけられませんと断られました。

もし火事にでもなれば、隣近所に大変な迷惑をかけることになりますし、どうか放火されないようにと絶えず気がかりでした。

無事に今まで持ちこたえてくれましたので、7回忌も終わりましたし、もう処分しても、親も許してくれるだろうとの判断で、遠いから度々管理に行くのもままならず、解体してもらうことにしました。

寂しさや、まだ心のどこかに引っ掛かりはありますが、決断しました。

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