里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

京の夜

2012年03月18日 | 日々のつぶやき
今日お琴教室のメンバーから電話をもらいました。

「○○さん、忙しいのにゴメンね。あのね、きょうの夜ね」という言葉から始まりました。

私はその言葉を聞いた時、“今日の夜ね”という意味に感じ、電話をかけてきた人が、今日の夜に何かの予定があることを言おうとされたのか、または私に何か予定があるかを聞こうとされたのかなと思いました。

ところがそうではなく、きょうの夜というのは、「京の夜」という、お琴の曲名でした。


~与謝野晶子「乱れ髪」より~

清水へ祇園をよぎる桜月夜

こよひ逢ふ人みなうつくしき


ほととぎす嵯峨へは一里京へ三里

水の清滝夜の明けやすき


この詩に曲をつけたものです。





次からこの曲をみんなで練習することになりましたので、この人は、今日その曲を練習しようとして、まずはこの曲の調子を合わせるのに、チューナーで音をとろうとしたが、とても変な音になってしまうので、どうすればいいかということを聞いてこられたのでした。

この人は、D#の音と、A#の音が、とれないと言われました。

最近この人は、チューナーがうまく作動しなくなって、新しいチューナーを買われました。

その新しいチューナーが、シャープが表示されないらしく、半音あげた音が取れないということでした。

それで私は、Dの一音上の音でEの♭はそのチューナーで出ますか?

電話の向こうで音を取るのが聞こえていました。

そして「Eの♭は出ました」と返ってきました。

「そしたらAの#も一音あげたBの♭でとってね」と、

今日の夜で勘違いしたことは、落着しました。