痛みが消える速効ローリング法―腰痛、ひざ痛から慢性病まで…
蓑原 右欣
河出書房新社 (1997/06)
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「ローリング療法」の蓑原右欣(みのはら・すけよし:1926-)先生です。「ローラーベッド」は蓑原先生の発明です。
蓑原(みのはら)先生は、1948年に22歳で柔道整復師の資格を取得し、28歳のときに交通事故に会い、頭部打撲・脊髄損傷の重症と後遺症に苦しみます。その過程でローラーベッドを発明し、「ローリング療法」を創案しました。1966年に「ローリングベッド」を発売します。
「ローリング療法」では、シコリやうっ血が体じゅうに発生すると考えて、硬質ゴムで出来た「ローラー」で、うっ血をとり、血行を改善します。特徴的なのは、擽感(りゃっかん)といって「くすぐったい所」や「硬結」をローラーでつぶしていくことです。
最初は手足の末梢部分からローラー刺激をはじめて、体幹部にローラー刺激をしていきます。
蓑原(みのはら)先生は、自分が交通事故の後遺症で苦しんだ際に、丸太やボール、サイダーのビンを並べて置いた上を仰向けでゴロゴロと転がしているうちに、痛みが和らいで、ローラーベッドを発明したそうです。これは、アメリカのスポーツジムで流行している「フォーム・ローラー」、「セルフ筋膜リリース」と同じです!
「筋膜リリース」でも、筋膜が硬くなって機能を失ったのをローラーでゴロゴロさせることで、癒着をリリースします。