いま本当に必要なのは景気回復
2009.10.2 ゲンダイ・ネット より
http://gendai.net/
鳩山内閣が補正予算の凍結作業を急いでいる。
各大臣に作業を急がせ、3兆円規模の財源を捻出、マニフェストに掲げた子ども手当などの財源に充てるつもりだ。
作業は遅々として進まず、焦りも見えるが、
それ以上に心配なのは補正を凍結する副作用だ。
急激な円高が進み、株も大きく下がっている。
世界中がリーマン・ショック後の2番底を恐れている。
この1年間は政策総動員で乗り切ったものの、こうしたカンフル剤が切れた途端、米新車販売が激減するなど、不安定要素が露呈するからだ。
そんなときに日本は補正予算のパイプを締める。
これは心配だ。日本の景気が底割れしてしまう。
鳩山政権は財源が必要なのであれば、補正を削らず、新規国債を出せばいい。
さもないと、鳩山不況が現実になる。
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【私のコメント】
みんな景気のことを心配しだした。
それはそうだろう。デフレの時に緊縮財政をやっているのだから。
内需拡大のための資金を捻出するために、補正予算を削って資金を捻出するのは順番が逆だ。
内需の前に雇用があり、雇用の前に企業がある。
自民党が批判されたのはそれが大企業優先であったため。
そしてそれが格差を生んだため。
広く企業全般に活力を与えるためには積極財政が必要。
そのためには新規国債の発行も考慮に入れるべき。
さらに日銀とも相談して金融緩和策を講ずるべき。
金利政策はすでにゼロ金利に近づいているから、
通貨政策で、通貨量を増やすべき。
銀行の信用創造をもっと使うべき。
それが結果的には円高対策にもなる。