Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

企業理念への挑戦

2006-10-16 22:58:45 | Weblog

「愛をかたちにするために」

というき企業念を掲げている企業がある。これがどれくらい本気なのか、マネジメントの端くれとして試してみたいという気持ちになった。

近所に英語教育を中心に打ち出したプレスクールがあり、子供を幼稚園に行く前の1年間、週3日通わせていた。英語教育といっても外国人と日本人がペアで子供を相手にし、日本文化の大切さも教えるというものだったので、僕も気に入っていた。
実際、子供が幼稚園に通うようになり、プロの先生方が「幼稚園」という仕組みをもってしても、ここまでしかできないのか。裏を返せば、2歳の子を、まだ幼稚園にも通わない子供たちをよくもここまでみてくれたなと涙が出るくらい感動した。

そのプレスクールが経営不振を理由にこの校舎を閉鎖するということになった。それも年度途中の12月いっぱいで。親たちはそれだけでも気分が悪いのに、それを紙1枚でお知らせしようとしたものだから、火に油を注いでしまった。急遽開催された説明会。予想通り最悪の会合。一応代替案を用意してきたものの、感情的な文句の嵐に、会社側もなすすべが無い。だって、これ以上何の用意も無いのに、無い袖は振れない。

こんな会合に出席するのも気分が悪いので、文句を言い続けても何にもならないので、とにかくアクションポイントを拾って次につなげましょうと提案するも、それすら火に油。またまた母親たちの感情を煽る結果になり終わりが見えない。それでもいい加減もういいでしょうというところでもう一度提案すると、時間が迫っているのもあり、また、同調する男性の助けもあって、予定を1時間をオーバーするも、なんとかその場は建設的に終わることになった。

会の後、説明に立った責任者が向こうから名刺をというので、交換すると、この事業を担当する子会社の取締役であった。話してみて、きっと彼も企業の事情があって正直に話せないこと、思うように言えないことがあったのではと思えた。

帰宅してあらためて調べてみると、なかなかいい会社だった。わかりやすい企業理念を前面に打ち出し、従業員も大切にしながら、10億円以上の純利益を上げ株主に対する責任も果たしている。

そこで、この取締役に賭けてみることにした。

オーナー(出資者)の決定がすべてというビジネスモデルを超え、「愛をかたちにするために」というすばらしい企業理念に立ち返り、大きな考えのもと、企業として問題解決にあたってもらえないでしょうか、という丁寧なメールを今朝、もらった名刺のアドレスに出してみた。

企業は本当に企業理念のもとに行動するのか。僕としては、いわば「美しい心情に訴える」という行動に出てみた...もうすぐ答えが出る。


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8 コメント

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Unknown (O)
2006-10-17 14:33:28
もし、13年続いている国立の店を閉める時に、地域の方が泣いてきたら、

きっとオイラ無視だなぁ。



年度途中と言うのがミソだけど、。



理念は理想であって、これは必要。

しかし、現実は違う。

現実を理想に近づけるのは、一人の人間と同じように、困難極まりない。金策に走ってる中小企業が多い。



『ありがとう』と閉鎖させてあげようよ。
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Oへ (Yh)
2006-10-17 18:50:07
俺も最初はそう思ったんだけどね。これは幼児相手の教育だからさ。たとえば幼稚園を年度途中で閉めますと同様のインパクトがあるんだよね。その意味で、年度末まではやってよ、という感じなの。



いわゆる「企業理念」というきれいごとが、年間10億以上の純利益を上げている上場企業にとってなんぼのものか...ちょっと試してみたくなった。べつに残りの3ヶ月に数億円もかかるという話ではないんだし。



そうそう、この取締役夜遅く(23:30)に返事をくれたよ。誠実な返答でした。こんな人に食って掛かるのもどうかと思うんだよね...お○が知れるって気がした。
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Unknown ()
2006-10-18 00:31:19
10億円の純利があるとしても、借入金があれば、キャッシュフローは厳しいだろうからねぇ。
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質問 (rie)
2006-10-18 01:06:08
お母さんたちが怒っているのは、年間授業料を払っているのに、12月で閉鎖になる(つまり1~3月までの月謝が無駄になる)から?

それともほんとうに(純粋に)閉鎖が残念だから?
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うー (ちょこ)
2006-10-18 06:09:09
いい勉強になります。



本業が株式会社だと現場の運営タームなど無視、もともと営利目的の本業と教育という非営利であるべきものの共存ってのはむっずかしいです。私も会長と毎日戦ってます。

3月末までは継続する、それくらいわかってくれる本社だといいですけどね。。わたしは怒る父兄のことよりも、突然大好きな友だちとも先生とも会えなくなってしまうこと、子供への影響が心配です。







Yhジュニア、うちの学校、どうですか?

お待ちしております。
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コメントどうも!! (Yh)
2006-10-18 08:34:09


仮にも一部上場企業だからね。その心配はないんじゃない? そもそも継続のための費用なんて高が知れてるし。



rierieさん

後者です。要は途中で放り出される、それもすごくいいプログラムで、子供も心から楽しんでいるのになのに...まさにちょこさんご指摘のところです。



ちょこさん

僕も最初は「儲からんものは仕方がない」というサイドで議論を見ていたんですが、やっぱり教育を手掛ける以上、それなりの責任があるんだなと感じました。

株式会社として株主に対する責任と、事業上の責任、これを結ぶものが企業理念なのではと信じたいんですけどね~。そうでなければ「多少のことは目をつぶっても儲ける」というのを掲げてほしい。でも、この取締役は何かしてくれると思います。「愛をかたちにするため」に。

あっ、うちのガキは現在幼稚園に通っておりますので大丈夫です。っていうか麻布は遠いって!!

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Unknown (O)
2006-10-19 11:57:13
自分に置き換えて考えてみると、

カネよりヒトの問題に直面することが多いから、

経営不振=ヒト不足なのかもしれないね。

ヒトが居なかったら、

それこそ理想なんて吹っ飛ぶからねぇ。
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Unknown (Yh)
2006-10-19 13:48:14
ヒトの問題はほんとに難しいよね。

別に完璧な人を求めてるわけじゃないんだけど、まともな人はなかなか見つからない。じゃぁ育てるのかといっても、それだけの余裕はない...。

でも、何をするにも最後はヒトだしね。ちょっと視点は違うかもしれないけど、激しく同意します。
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