Schreib mal wieder!

自分の感じるままに...それがクレームと言われても

待つということ

2007-03-18 23:52:05 | Weblog

去年の暮れだったろうか。この本を読んですぐ、子供と買い物に出掛けたとき、子供もがパン売り場の前でポケモンパンを2種類買ってくれと言い出した。僕はここがチャンスとばかりに本に書いてあったことを試してみた。

「いっぺんに2つ食べることもできないし、2つとも買うことはできないからどちらかにして」

当然子供は2つ買えとだだをこねる。ついでにお父さんはこれも買うのにずるいと僕が2本かごに入れた、珍しく安くなっているヴーヴのハーフを指差して言う。

「わかった。じゃぁお父さんはこれを返してくるから、その間に考えておいて」

そう言って、後で買えばいいやと思ってヴーヴを返してきた。

「どっちにするか決めた?」

そう訊くとまだだという。そこで

「じゃぁお父さんは残りの買い物をしてくるから考えておいてね」

と子供をその場において他のものを見に行ってきた。そして戻ってくると...

「こっちにする」

というではないか!!! どうしてそっちにしたのかと尋ねると、

「これは普段から売ってるけど、こっちはあんまり売ってないから今日はこっちにする」

という。理由付けもしっかりしていた子供なりに考えたということがわかって「よくやった」と抱きしめてやりたくなった。

この本を読んでなかったら、きっと言葉こそ優しいものの、子供の意思を力でねじ伏せて無理やりにどちらかを選ばせていたと思う。でもこのときは、時間をかけて、それも途方もない時間を本人に与えることによって、本人に自主的に判断させることができた。

途方もない時間といっても、うまくこちらがマネージさえすれば、大勢に影響なく割くことができる。毎回そんな風にはできないとして、大人の対応次第で子供の力を引き出せるんもんなんだなと思った。

ところで棚に返したヴーヴはというと、商品入れ替えのための赤札だったらしく、次に行ったときにはきれいさっぱり棚からなくなってしまっていた。あり得ないくらい激安...なんせポケモンパン4つ買ったってお釣りがくるくらいだったからなぁ...。まぁそれも授業料だと思えば安いもんだけど。

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