赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

インドネシアの親日事情

2015-10-23 00:00:00 | 政治見解



インドネシアの親日事情

インドネシア・ジャワ島の高速鉄道建設の受注は中国に決定しました。インドネシアは親日国家と言われているのですが、果たして親日は真実か否かも疑問に思えてきます。

そこでジャカルタ在住の学生時代の先輩がFBで「インドネシアの日本に対する感情」を率直に述べていますのでご紹介いたします。




Tsutomu Yoshitake 

インドネシアに住んでいると肌感覚でよく分かるのですが、インドネシアの皆さんが日本に親しみを感じていることは間違いありません。これは今のところ揺るぎないです。反面、永年の歴史の確執のなかでしみついた中国人きらいは潜在的に残っています。

ところが、現在の中国のロビー活動、情宣活動は相当に激しさを増してきており、見せかけだけにしてもその経済力をバックにした中国からの隠然たる圧迫は図りしれないものがあると思います。

インドネシアでは人口わずか4.5%の華人が経済の大部分を支配しています。もっともこの華人の多くは中国を先祖の国とおぼろげに感じてはいるもののもはやインドネシアに同化した方々です。

一時帰国した時に関西で二人のインドネシア華人青年に同時に会って感じたのですが、A氏はとんでもない日本ファンで中国のことなど関心がまったくない反面、B氏は手にしている中国製の携帯機器をべたぼめで「中国は素晴らしい!」の一点張りでした。まるで中国外務省の回し者のような口ぶりでした。

日本の学者、メディアの報道では東南アジアその他の華人はB氏タイプばかりだから日本に不利というノリですが、A氏タイプはまだまだ多く、日本がボケっとしない限り、学者やメディアが誇張して言うようなことにはなりません。「日本がボケっとしない限り」という条件付きです。

ロビー活動、情宣活動などの情報戦で負けると、主に政治経済の面から、中国や韓国の切り崩し工作が行われる可能性は高いです。

今年の8月に、親日の象徴であるインドネシア祖国防衛隊の旧養成学校(PETA)を訪問しました。多くの日本人がここを訪れ、日本軍の指導によるPETAがインドネシアの独立の基盤となったことに誇りを感じると思います。

ただ、ここを管理してきた人がつぶやいた一言が私としてはとても気になります。「戦後何十年も経って、ここを維持管理するには金が足りなくなっている。中国や韓国からは援助のジェスチャーがあるが、日本からはない!」というものです。日本の外務省や大使館はちゃんと手を打ってるのでしょうか? まさか、「ここに行ったことがない。」とは言わないでしょうね? やや心配です。

高速鉄道プロジェクトで起こったようなウサギとカメの話にならないでしょうか? 

日本は平和ボケでぬるま湯にどっぷりつかり、外交面でもノンビリしてきました。PETAの銅像の近くに韓国がまた変な銅像でも作ったらどうしますか?

外交とは生き馬の目を抜く戦いです。人の良さそうな岸田さんですが、どこまで理解してますかね?これまた心配になってきます。要するに危機意識の問題です。一昨日から、福岡に滞在されているスジャルオさん(1972年に九大の大学院を卒業されたジャワ人)は日本人以上に日本の外交に憂いをもっておられます。私にはちゃんと本音を話していただけます。




外務省には是非ともしっかりと対応していただきたいものです。




  お問い合わせ先 akaminekaz@gmail.com 
  FBは https://www.facebook.com/akaminekaz です

最新の画像もっと見る