習近平が台湾統一を必死に目指す理由 :230717情報
—「戦争に勝つために軍の能力向上を加速させよ」―
習近平は6日、中国軍の台湾担当部門にこのような指示を出しました。
6/8には37機、7/4には24機というように、戦闘機を頻繁に台湾に接近させ、軍事的圧力を強めている中国。さらに今年4月、台湾の独立を主張した男性を「国家分裂罪」容疑で逮捕、なんて事例もあるほど。
「台湾独立」に敏感に反応し、妨害する中国ですが、なぜ、習近平はこんなに必死に台湾統一を目指しているのでしょうか?
本日は台湾独立派の方に、“習近平が台湾統一を必死に目指す理由”を語っていただきました。
■自分の罠で追い込まれた習近平
習近平は最初から台湾への武力侵攻という目標を掲げて政治家になったかというと、決してそうではないと思います。
習近平は2018年3月11日、「世界の人類運命共同体を構築する」と宣言しました。これは、「すべての人類に、 中国の優れた体制を分け与えよう」ということ。これにより、彼は世界の指導者たる地位を確立しなければいけなくなったわけです。
しかし、ゼロコロナ対策で経済は悪化し、「経済」という分野での正当性はなくなってしまった。では、どう自分の正当性を示すか。それが“偉大なる中華民族の復興”です。「偉大な中華民族が復興できたのは習近平のおかげだ」と信じてもらうことで正当性を示そうというわけです。
この“中華民族の復興”の第一歩こそが「台湾統一」。小さな台湾も統一できないで、全人類を指導する、人類運命共同体を構築するなんて、誰が信じるでしょうか。つまり、習近平にとって台湾統一は、もともとやらなくていいのに、自分に課してしまった課題なのです。
自分がデカデカと掲げた目標のせいで達成しなければならなくなったんですね。このような事情で、「自分の言葉の人質」になった習近平は必死に台湾統一を目指しているのです。
■さらに習近平を追い込む国内事情
最近、中国国民全員が習近平独裁の「被害者」になりました。それが「ゼロコロナ対策」です。国民みんなが
仕事に行けなくなったり、医者に診てもらえなくなったり…
これにより中国経済は悪化し、国民全員が習近平政権に対して不満を持つようになりました。
中国人は自分に関係する不利益に対しては行動する国民性です。つまり、習近平への不満が爆発する可能性が
大いにあるということ。少しでも政権の弱いところが国民の目につけば、権力が危うくなるわけです。
彼ほどの独裁者になると、権力基盤が危うくなったら、ただ権力を失って終わりではありません。権力も命も、そして家族の命も財産も、すべてを失うことになるんですね。
自分と家族を失うことと、自分の権力があるうちに台湾侵攻の命令を出すこと。どっちの方が簡単か、それは台湾侵攻です。習近平はその意味でも台湾への武力侵攻を絶対しなければならないわけです。
■武力の対象は台湾だけではない
この武力侵攻の対象は台湾だけではありません。習近平は対象を2つ掲げています。1つ目は外部勢力。これはアメリカと武力衝突するという意味ですね。2つ目は台独勢力=台湾独立分子、これは日本含む僕らのことを指しています。
つまり、アメリカと台湾独立運動をやっている連中と敵対するということですが、これはある意味で僕に言わせれば、全世界の民主国家陣営との対戦になるわけです。
習近平は、このようにして台湾にとどまらず、民主国家陣営まで敵に回し、対立しなければならなくなったのです。
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