赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

令和の時代精神を考える コラム(298)

2019-05-01 13:58:13 | 政治見解



コラム(298):令和の時代精神を考える


元号が改まったことで時代精神の変化を感じます。

美しい調和の意味が込められた「令和」の響きの中に、新時代にふさわしい価値観を見出したいと思います。


自分とは違う考え方を認める誠実さが必要

美しい調和と対極にあるのは対立と分断という考えです。

国会内での与野党の不毛な対立や政治団体の集会デモの喧騒の中には、美しい調和とはほど遠い姿を目にします。

この原因は、政治的な主張をする人が、自分とは違う考え方を一切認めようとしないことによるものです。他者の非をあげつらい、人格攻撃をしてまで全否定することで、自分の主張を正当化します。すべてを批判しなければ、自分の立場を守ることはできないと思い込んでいるのです。

今日の政治議論の不毛は、相手の意見をまったく聴こうとせず、自分の意見ばかり主張することに原因があるのは明らかで、これを解決するには、自分とは違う考え方を認める誠実さが必要だと思います。

人の意見に耳を傾け、そこから議論していくことで議論は前向きに発展します。

相手の意見を封じ込めるようなことをしなければ、攻撃や誹謗中傷は生じません。

国会の場でお手本を示すことで、日本の政治風土は大きく変わっていくと思います。


正義は人の数ほどある

自分とは違う考え方を認める誠実さには、「正義」という考え方は含まれません。

正義は一人ひとりの心の中に存在するので、実は「自分の主義や信条、主張のためなら人を殺して良い」というのもその人にとっては正義なのです。

これは個人レベルだけではありません。宗教や国家も同様で、自分たちの正義のために暴力や戦争が容認されているのです。

残念ながらこの考えは人びとの苦しみを生み出す元凶にしかなりません。正義の名の下に幸福になった人など誰もいません。

したがって、私たち自身が心すべきは、「自分こそが正義である」という独善的な主張を捨て去ることが大切です。


私たちは、自分とは違う考え方を認め合う誠実さと、「正義」についての考え方を改めることで、互いに尊重し合う平和な社会をつくることが出来ます。

筆者は「令和」という元号にこめられた美しい調和の時代の到来を信じています。



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