赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

ウクライナ復興会議の裏で蠢く魑魅魍魎

2023-07-07 00:00:00 | 政治見解



ウクライナ復興会議の裏で蠢く魑魅魍魎 :230707情報

昨年2月から続くウクライナ戦争も、ウクライナが年内の停戦交渉を考えているというニュースもあり、少しずつですが、休戦停戦の方向に動いているようです。そんな中、ロンドンでは、ウクライナ復興会議というものが開かれました。

ウクライナの復興のために世界各国が集まって話し合う。一見すると、良いことのように見えますが、その実態は大きく異なるようです。この実態を国際政治学者は以下のように解説しています。



■ウクライナ復興会議の内容

6月21日、22日、まさにプリゴジンの反乱が起きる前ですが、2日にわたって、ウクライナ復興会議なるものがロンドンで開かれました。これは61ヵ国の代表が出たり、民間企業でも21業種400社が参加して、ウクライナ復興をやらなければいけないが、お金はどうやって集めるんだ、また、それによってビジネスチャンスがあるんだというような話をしました。

資本主義というのはすごいもので、戦争で儲けて、また復興で儲けようということなわけです。この復興の話においては、例えば、民間企業がウクライナに投資しようすると、また戦争が起きるのではないかということが心配ですよね。そのため、それに対しての保険が必要ではないかという話が出てきました。

普通の保険というのは、戦争が起きると無効になってしまいます。皆さん海外旅行に行かれるときには旅行保険などに入ると思いますが、これも戦争などに巻き込まれた場合は無効になるはずです。免責条項になってしまうんですね。

しかし、それだと困るので戦争保険みたいなものが必要だという話が大いに出たそうです。このような話を聞くと、世界の保険会社、特に、イギリスのロイズ保険あたりが大儲けしようと考えているなということがすぐに分かります。

また、ウクライナ復興のためには、国際的なウクライナ復興銀行を作ろうというような話もしていまして、アメリカの大手銀行JPモルガンチェースと、大手投資会社ブラックロックが中心となって話をしているということです。

そして、このブラックロックのラリー・フィンクCEOは、なんと6月6日に、岸田首相と36分間も会っています。1年2ヶ月ぶりの再会だそうですが、恐らくラリー・フィンクさんが持っていった話は、「これから戦争が休戦停戦になるって、ウクライナ復興銀行を作ります。日本も相当貢献してくださいよ。日本国民から搾り取った税金を出してくださいよ。日本の大手銀行も大いにこの復興バンクに参加してお金を出してください。そうすれば儲かりますよ」というような話もしたのではないかと思います。


■ウクライナ復興会議の実態

そして、これがどういう方向に来るのかという話が大体見えているのですが、このウクライナ復興会議において、脱炭素電源が大事だねという話が大いに出たそうなのです。脱炭素電源といったら、太陽光発電や風力発電というよりも、まず原発推進ということです。ウクライナ自身がもう原発大国なわけです。

なので、脱炭素電源といったら、申し訳程度には、太陽光や風力もやるのでしょうが、やはり集めた資金は、ウクライナを大原発銀座にするために使うという構想になっているのではないでしょうか。

そもそもCO2が増えると、地球が熱くなって困ってしまう、だから脱炭素を目指すんだという話は原発推進のために出てきた話ですからね。

また、資金源については、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が、凍結したロシアの資産を全部没収し、これを復興資金に当てればいいではないか、というすごい話をしております。


■搾り取られる日本人の血税

これが合法なのかという話はありますが、それぞれの国は自分の国のことでいっぱい、いっぱいです。日本みたいな国は、岸田さんが国民を増税で苦しめて、そのお金を平気で、各国でばらまいていますし、

財務省の馬鹿官僚もそれに乗せられてやっているので、日本は騙されて巨額のお金を巻き上げられるのでしょうが、他の国は、それほどあまちゃんではありません。

なので、どこから大きな金を持ってこようかといったら、ロシアの凍結資産を使えばいい、というふうになるわけです。なので、復興といっても、必ずしも明るい話ではない、ということになると思います。

もちろん、戦後のウクライナに兵器を売りつけるというのもビッグビジネスになります。

とにもかくにも、あまり話が健全な方向にいってなくて、戦争で儲けた人たちが復興でも儲けようというような国際復興会議だったようです。

このような裏の事情も見ておく必要があると思います。そして、このような時に日本だけが馬鹿を見て、金だけ巻き上げられないように注意しなければいけません。これは岸田内閣である限り無理だと思いますが。

国民の血税をふんだんにウクライナに持っていき、ウクライナの人たちが本当に感謝してくれればいいですが、そうではなくて、おそらく国際的な無国籍的な大企業に大儲けされてしまうようなオチになるのではないかと心配しています。

ここに日本の企業も賢く参加して儲けるというのは、もちろんいいことです。しかし、このような美辞麗句復興会議の陰で行われていることも、十分認識しておかなければいけません。真面目に、額に汗して働く日本人が、ばかを見ないような、しっかりとした外交が日本には必要です。




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