
コラム(228): 小池都知事は最良の選択をした
「築地は守る、豊洲を活かす」と小池都知事が方針発表をしました。メディアや評論家はそれぞれの思惑で批判的な意見を展開していますが、どれも本質を捉えることができないと思います。
問題点の指摘ばかりの評論
現代という時代は激しい変化がつきものです。しかし、物事を過去からの延長線上でしか考えられない人びとは変化に対応する柔軟な考えを持ちません。その典型がメディアや評論家と言われる人で、昨日の言葉で今日を語り、昨日の言葉で明日を批判することが仕事だと思っています。これまで築いてきた自らの立場を守るために、いま起きている変化を直視することから逃げているのです。
とかく多くの知識を獲得したと自認している者ほど、創造性よりも問題点の指摘にエネルギーを集中させます。
今回の小池都知事の市場問題の決断を深く考えもせず「具体性がない」「素人考え」「遅すぎた」など、具体的な経緯を無視した乱暴な意見を言う人たちが後を絶ちません。しかし、移転問題の経緯をきちんと検証している人から見ると、極めて正当で公平な結論を導き出したものであることは間違いありません。
批判はなにも創造しない
批判ばかりする人の最大の過ちは、未来への認識力が欠けていることです。未来に予期せぬ変化が訪れる以上、浅薄な予断で判断し、批判してはなりません。わずか5年先の未来であっても、人口動態は変化し、需要への考え方も変わり、なによりも、人びとの意識、感じ方、考え方は変化します。変化が起きることを考慮せず、現状の考え方で判断し、批判することは愚かであるとしか言いようがありません。
自民党都連サイドが小池都知事を批判し続ける理由は、現状を変更させられることへの反発、すなわち、利権を断ち切られることへ恐怖心から批判を強めています。
小池都知事の判断を支持
都民の安心や安全が確保できなかった豊洲市場と、老朽化著しい築地市場という二つの閉塞状況に風穴を開けたのは小池都知事の決断でした。前知事や元知事ではこうした決断はできませんでした。
他の知事では豊洲移転に関わる不透明な利権問題を放置したり、安全対策を全くしないまま移転していたはずです。また、築地の跡地利用についても、丁寧な検討をせずに安易に売却すればよいとの結論になっていたはずです。しかも、他の知事では、安全性をないがしろにするため、安全が保障されないままの食材が、都民の食生活を脅かすことになります。さらに、他の知事では、おびただしい金額の税金が利権や無駄な経費に流れ、金に卑しい体質がこれからもずっと続くことになります。
筆者は都民の一人として小池都知事の方策に全面協力していくことこそ、都民としての矜持を示すものだと確信しています。
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