
ウクライナとイスラエル——祖国防衛戦争の行方 :240209情報
最近の国際情勢が緊迫の度合いを強めています。なかでも、ウクライナとイスラエルは第三次世界大戦の発火点になるかもしれないほど事態は切迫しています。現下の情勢について国際政治学者のご意見を伺いました。
この話題はアメリカ大統領選挙が一番大きな要素になるのではないでしょうか。ウクライナ戦争は、徐々にウクライナ側で事実上の徴兵をやらないといけないような状況になってきています。徴兵をやるとなると国民の人気がなくなるので、軍と政治家、ゼレンスキー大統領の間でお互いに責任転嫁をしているという内紛も起きているくらいです。
このこと関して現在27歳以上の人が徴兵されているのですが、60歳までの男子は外国に出ることも禁じられています。今まで27歳だった徴兵年齢を25歳以上に下げようという話が出ているようです。兵隊の数が足りないのは確かであり、ロシアより人口も遥かに少ないから仕方がないのかもしれません。
そして、外国からの武器・兵器などの経済援助も先細りになってきているので、現状維持以上の領土回復は難しいと思います。しかし、即刻終戦というわけにもいかないので、いわゆる低強度戦争(Low-intensity Warfare)という状況が続いていき、やがて平和条約ではない朝鮮戦争型の休戦/停戦条約が結ばれるのではないでしょうか。
しかし、ウクライナ側もロシア側も見ているのは、アメリカの大統領選挙です。これでトランプが当選すれば、一挙に和平ムードになると思います。トランプがそこに持っていくでしょう。ウクライナもこれ以上やっても、若い人たちの死者が出るだけです。それから3月のロシアの大統領選挙に向けて戦果を上げないといけないので、ロシアもドローンやミサイルを北朝鮮から売ってもらっていると言われています。
そのようなものも含めてイランで作ったドローンもあるのではないかと推察しますが、それでウクライナを攻撃してきているのでしょう。
さらにウクライナ政府も腐敗しているので、一般国民としてはもっと辛いところだと思います。そろそろ戦争をやめるという雰囲気には、なってきていると思うのです。東部の方は残念ながら侵略を許してしまうことになりますが、元々ロシア系の人たちが住んでいたところなので、ウクライナとしても奪還するのは難しいです。
しかし、11月の選挙くらいまでは両方とも様子を見ながら戦争が続いていくということになるのではないでしょうか。
それからイスラエルでヒズボラが参戦してきています。ヒズボラはレバノンにあるシーア派の組織です。レバノン南部の親イランの民兵組織「ヒズボラ」の拠点をイスラエル軍が1月6日に空爆しています。これはヒズボラがイスラエル北部に向けてロケット弾40発を発射したことに対する反撃・報復です。
1月2日、レバノンの首都ベイルートでイスラム組織のハマス幹部が無人機攻撃で殺されました。彼をイスラエル軍が殺したわけですけど、その報復にロケット弾40発をヒズボラがイスラエル北部に向けて撃ったのです。それに対する報復としてイスラエル軍がヒズボラの拠点を空爆しました。
現在はガザ地区の北部を制圧して、さらに中部、南部に向けて進んでいます。そして、軍の広報官によると「戦争は2024年いっぱい続く」と言っているのですけど、それくらい続く可能性があるということで敵を脅していると思うのです。それで国民にもその覚悟を求めていて、実際には今の勢いでそこまで続けるというのはイスラエル側で死傷者も出るので容易なことではありません。
イスラエル軍のハガリ報道官が12月23日に動員した予備役の一部撤収を表明して、戦闘は縮小されていくと考えられると言われているのです。1月4日の記事で「ロシアとウクライナが1月3日に大規模な捕虜交換をした。ウクライナから248人、ロシアから230人をそれぞれ相手に引き渡したそうです。捕虜交換は5ヶ月ぶりだったそうで、こういうことが起きるということは派手に戦争を続ける段階になっていないのだと思います。
一方でイスラエル軍のハガリ報道官は今年いっぱい戦争が続くと言っていますけど、動員した予備役の一部撤収を表明したので戦闘の規模が徐々に小さくなるということを示唆しているのでしょう。仮に11月の大統領選挙でバイデンもしくは民主党候補が勝ってしまうと、戦争がなかなか収まらない方向になると思います。
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