ちくわブログ

ちくわの夜明け

島国根性

2005-12-03 04:10:53 | 鑑賞
いてえよ、もう。
腹立つわ。


殺陣の効果音録るために体中叩きました。気付いたら本気で痛くなっていたので自分に腹が立ちました。

腹が立つと言えば、カルシウム飲んでるのに、いっこうに効く気配がないのはなぜでしょう。
相変わらずお肌も荒れてるし。やだわ。

こうして、本日はしこしこと効果音録りに励んでいたわけですが、録り終えてからほんっとに久しぶりにVHSビデオを起動させました。
めし食いながら映画でも観よう、ということで。
観たのは渡邊文樹監督作品『島国根性』。

この監督、名前はともかくとして、有名ですよね。
突然、あなたの住んでいる街中に、奇怪な絵柄とキャッチコピーの映画ポスターが貼られていたことはありませんか?
わたしの地元では数年に一回あり、子供のころのトラウマのひとつとして今も深く記憶に残っているのですが、それをやったのがこの監督本人だったんですね。その奇抜すぎるあおり文句(「吐いてもいいけど会場の掃除手伝え」とか)で、怖いもの見たさでやってきた観客から、会場で「金返せ」コールを浴びている様子を、当時のニュースでやったりしてました。
『ザザンボ』『腹腹時計』『バリゾーゴン』とか撮ってます。

今年、数年ぶりに新作を発表されたようです。「日航ジャンボ機墜落事故」をモチーフにした『御巣鷹山』です。
ネットの情報によると、またブーイング浴びたらしいです。すげえなぁ。

で、この映画もはっきり言ってつまらんのです。
技術は稚拙だし、ライティングなんかすごい勢いで適当で、つぶれて映ってないカットとかあるし。
でも観てしまうんですよね。なぜか。
役者さんとかがほとんど出てなくて、普通の日常をストーリーに組み込んで撮っているような演出なので、妙なリアリズムがあるんです。それが心地良くてつい「もう一回」と観てしまう。
ストーリーなんかどうでもよくなってきます。

島国根性に対するアンチテーゼのつもりなのか、主人公たちはことあるごとに全力疾走。ありあまるパワーをその走りで表現しているかのようです。
主演も兼任する渡邊監督なんか、犬より速く走ってます。

最後のプチ『ホーリーマウンテン』みたいなオチは謎ですが。

ちょっと『四季・ユートピアノ』(NHKで80年に制作された名作ドラマ)みたいなノリがあります。フィクションであってノンフィクション風、みたいな。
もちろん、『四季』の方が作品としては素晴らしいですが。


さて、作業再開すっか。
ひとり静かな部屋の中で己が身を叩いていると、「何をしているんだろう、俺は・・・」とみじめにもなってきますが、そんな自分を客観視するもう一人の自分は「いやぁ、俺、けなげに頑張っているなぁ。泣けてくる」と自分のみじめさを噛み締めて自己陶酔してたりしており、さらにその自分を客観視するもう一人の自分によると「おまえ、好きでやっとん違うんか」と超クールな意見が飛び出してきて、もう、本当の自分が誰さんなのかわからなくなってきて、しまいにはどうでもよいので

もう寝ます。
コメント
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