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ちくわブログ

ちくわの夜明け

意味も無く散策プラン

2005-05-24 05:45:46 | 映画 『延示』
なんだかほとんど製作日誌になりつつあるこのブログ。
でも本当に『寝て起きて製作』の日々なので、これ以外書くことが無いのです。

それでふと旅行したくなりました。私は疲れるとたまに日帰りでどっか行ったりするのですが、製作がひと段落したらまた行ってみようかなと。でもどこがいいんだろう?奥多摩、高尾山、箱根湯本・・・行きたいとこはだいたい行ったなぁ。意表をついて都内とか?下町ぶらっと途中下車の旅。あ、神田の古本屋街を久々に回ってみようかな。あそこは一日いても飽きないです。別に読書家じゃないんですけどね。よし、決めた。神田で古本屋街回って蕎麦食おう。で、時間があったら美味そうな甘味処も探してみよう。

ホントに行けんのかよ・・・。
本日の作業はサイトUP用の予告編制作。だいたい出来ました。あとはスーパー入れるだけです。

夜が明けちゃってる。また朝日見て寝るのか。あ~あ、悪夢楽しみだなっと。
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心配してくれ。

2005-05-23 04:05:23 | 映画 『延示』
朝、起きたらすごく体調が悪かったのでびっくりでした。

まず下痢。起きてすぐ、のっぴきならねぇ状態でした。それに頭痛。脳みその縁に澱のように微かな痛みが溜まっていきます。胃の調子も悪く、ひどくもたれていました。
「あー、ダメだ。俺はもうダメだ」
自意識過剰に自身の痛みを自身に向かってアピールしていると、いつの間にやら回復に向かっていきました。何だかよく分からないけど、何ともなかったみたいです。

こういう時、誰か心配してくれるような人がいれば、思いっきり重病人を演じたりするのですが、今それをやったら一人身のつらさが余計身に沁みるだけなのでよしておきました。
私は心配とか、そういうのをされるのが大好きです。「ああ、こやつは苦しいのにこんなに頑張っているんだな」とか、そんな風に思われるのが大好物です。だから大抵、38度程度の熱なら仕事にも行きます。そんでフラッ、とかよろめきながら仕事します。ここらへんのアピールが甘いと、誰にも心配してもらえないので注意が必要です。
せっかく熱出して仕事来てるんだから、心配されたり「偉いなー」とか思われないと、やっておれません。なのでアピールは確実に、かつさりげなく。これが男の鉄則です。一番さえないのは、自分から言ってしまったり、全く悟られず、「おい、ちゃんとやれ」とか言われる事です。こんな場合、お互い全くメリットが生じないどころか、人間関係にも害を及ぼすおそれがあります。
『感じさせる』。それが出来るか出来ないかがプロとアマの差です。

やっと今日の話。
今日はコンちき宅で『延示』Bパートのキャプチャ作業。半日かかって一応全部終わりました。明日からはBパートの予告編を作る予定です。それに合わせ、HPの『延示』コーナーを大幅リニューアル予定。これまで全くサイト内で取り上げられることの無かった、『延示』のもう一人の主人公、水葉唯に焦点を絞った内容にするつもりです。今週中には多分・・・・。

作業が終わったその瞬間、中学時代の友達から1年ぶりに電話がかかってきました。色々話してて「もうお互い子供がいてもおかしくない歳なんだよねぇ」と。はー。いい加減おっさんだなあ。俺も、もうちょっとぐらい現実見てもいいかなー。

・・・・なんだかしんなりしてしまったっす。でも久しぶりの電話って嬉しいなぁ。そう言えば内定とれたとか。おめでとう!
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『延示』クランクアップ!

2005-05-22 02:15:04 | 映画 『延示』
映画『延示』がクランクアップしました!

今日の撮影は京王多摩川。最後にふさわしくさわやかなロケを、と思い、ここでの撮影を最終日として設定しました。
天候にも恵まれ、撮影は滞りなく終了いたしました。

でもちょっとかわいそうだな、と思ったのが日焼けのこと。あんまりじりじりと日が照っているので、水葉役の長谷川さんが日にやけてしまうのではないかと。「大丈夫ですよ」とか言ってたけど、もし日焼けしてて事務所の人に「ウチの長谷川がヘンな色にっ!!」って怒鳴り込まれたりしたらどうしよう。

撮影終了後、みんなでレストランに行きました。
なんだか頭がボーっとして、ただただ漠然と「ああ、終わったんだな」って感じでした。別段感動もしないし、嬉しくもない。なんだか妙な喪失感と寂寞とした思いに捉われてしまいました。

家路につき一人になると、様々な思いが胸に渦巻き、胸がちょっと苦しくなりました。
「俺、この映画作り終えたら何すりゃいいんだ?」
わー、まじ何すればいいんだろう。路頭に迷っちまいそうだ。なんだか終わらせるのが怖い。もう・・・このまま・・・・僕はこの映画を永遠に作り続けていたい・・・・・。


嘘。上の4行ウソ。ホジホジ(´σ_` )
僕って誰よ、僕って。
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『スター・ウォーズ』と『延示』

2005-05-20 20:31:29 | 映画 『延示』
今日も撮影でした。

役者さんは絡まない撮影で、昨日に引き続きモノレールに乗って車窓からの景観を撮ってきました。
空模様は曇り空でしたが、雲間から伸びる陽光が幻想的で、なかなか綺麗でした。本当はもうちょっと晴れてほしかったのだけど・・・。
何度も往復し、1時間半ほどで撮影完了。

その後コンちき宅へ。明日の撮影のミーティング。
実は実は・・・明日、ついに『延示』クランクアップの日なのです!信じられねぇ・・・。この映画に撮影終了の日が来るなんて・・・。そんなことを話していたらコンちきがこう呟きました。
「何か夢の中にいるみたい。永遠に続くような気がしてたから」
同感。感動とかそんなもんよりもただただ信じられない。よかったな、俺。

ところで昨日、全米で『スター・ウォーズEpi.3』が公開されました。
私は大のスター・ウォーズファンなので、心底日本公開が待ち遠しいです。毎回前売り券は10枚近く買い、先々行上映、初日カウントダウン上映にも足を運びます。DVDもサントラもフィギュアだってムックだって買ってます。ひところはサイン会にもよく行き、主催者に顔を覚えられたほどです。
そんないちスター・ウォーズヲタの私が思うところは、自分が作っている映画である『延示』が、前作『スター・ウォーズEpi.2』公開直後から企画として上がっていた、という点についてです。
一方でルーカスはあれから『Epi.3』という大作をつくりあげ、一方で私達のしてたことって、この三年間でいったい何だったか。

『延示』を企画、製作し、撮影三日目でロケ車が事故る。そのせいで一度製作が頓挫して資金集めのためにバイトに専念、そっから這い上がって撮影再開、Aパート撮影完了、そしてBパートの製作に入り、今月から撮影開始。
頑張れば美談にも出来るけど、要は自主レベルの破壊と再生。おセンチになってられないほど他人には迷惑かけたし、ご協力いただきました。身に覚えのある方には、この場を借りまして深くお礼申し上げます。

あぁ、もっとかっこよく華麗に生きたい・・・。
みんなにチヤホヤされてお金がっぽりでザギンのナオンがチャンネエで。そんな状況で、ふと人生の空しさをかみしめてみたい。

これが完全に無理と理解するまでには、あと5年くらい時間があるような気はする。
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リアリズムの自殺

2005-05-20 00:24:21 | 映画 『延示』
本日は0時明けの夜中から朝まで、撮影しておりました。

まず、登場人物が飛び降り自殺するのですが、その死体の撮影からです。
ここで私が求めたものは、いわゆるひとつの「リアリズム」というやつで、とにかくできるだけ本物の死体っぽくカメラに収めることに努めたつもりです。そのため、コンちきには何度も血糊の試作を作ってもらい、女優さんには髪の毛や服にその血糊がついちゃっても、我慢してポージングしてもらいました。
上手くいったかどうかはともかくとして、プレビューしたところ、ちょっと胸が傷むような画が撮れたことは確信いたしました。かのつげ義春先生が、「リアリズムとは痛みだ」というようなことを言ってらっしゃったので、これはまぁ、成功したと言えるかもしれません。

自分にとっては、遠い世界にいるような、憧れを抱くような存在が「リアリズム」に触れるとき、人は大なり小なり胸に痛みを覚えるものです。そんな私の個人的な感情を大切にして撮ったカットなので、観る人がどう思うかはちょっとこころもとないのですが、そんな実験が出来るのも映画製作の魅力の一つなのでしょう。

その後は始発のモノレール内にて撮影。こちらも順調にとはいきませんでしたが、一通り狙っていたカットを撮影することは出来ました。特にこのシーンでは、映画初出演という『劇団 愛情爆弾』の吉田卓弥さんがほんとによく頑張ってくれました。ほとんど面識がない主人公役の長谷川さんと「いちゃいちゃして」という私の指示によく応えてくれました。
セリフがないシーンなので、実際ほんとに二人が話してるところを撮影したのですが、まるで本物のカップルみたいでした。正直私はジェラシーすら覚えていたほどです。ええ。そんな折、ふと横でカメラを構えている撮影中のコンちきを見ると、彼はニヤニヤとした表情で、非常に不敵な笑みをその顔にたたえておりました。撮影中なので何も言いませんでしたが、すごく気持ち悪かったです。感情移入にも程があると言いたい。

無事撮影は終了し、ひとつ明らかになったことがありました。それは実際に吉田さんと長谷川さんが話していた『会話の内容』です。
よくよく聞いてみると、『尿』の話をしていたらしいのです。吉田さんは撮影後すぐさま駅のトイレに駆け込みました。おしっこしたかったんですね。

そうか、尿の会話をしている二人に俺はジェラシーを感じ、コンちきは感情移入してたわけだ。よく出来た話だな。
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泣かそうと思ったのに。

2005-05-17 04:21:34 | 映画 『延示』
「延示」Bパートの撮影もヤマを越え、ひと安心な今日この頃です。

募集したり、いろいろな方にご協力いただいたりして、一年近くも探し続けたBパートの主人公、「水葉唯」役も長谷川恵美さんというデラべっぴんでカワイコちゃん(両方死語)なタレントさんにお願いすることができました。

さて、いざ撮影するとなってくるとやはり「演技力」を求めたり引き出したりするのが監督の役目なワケですが、Bパートにおいて1カット、本気で泣いてもらいたいくらいの演技を必要とする場面が出てきます。
私はこのシーンの撮影の前日、胃がきりきりするほど悩みました。
「さて、どう泣かせようか」
元々「監督、演出術」などゼロに等しい私が、どうやって悲しくもない局面において、物語中の悲しさを引き出し、それを女優さんのものとさせるか・・・。とりあえず自分で泣いてみる事にしました。その前日観た映画のラストが悲しかったのでそれで泣いてみました。・・・・結構簡単に泣けました。しかし私の場合年甲斐もなく「おふっおふっ」というトドのような嗚咽が入るため、これではいけません。でもしかし・・・これ以外方法がないような気がする。そう思っていざとなったら女優さんの前で泣いてみせる決心をしたのです。
もう嫌われたっていい。カワイコちゃんに嫌われるのは辛いが、いい画を撮るためだ!何度だってNGを出してやるぞ!そうだ、ここで一発ガツンと決めて、「監督の所在」というものを彼女に認識させてやろうじゃないか!(←要はいいところをみせたかったんですね。(´`c_,'`)プッ )

そして撮影当日。
彼女はものの見事に泣きました。・・・・俺、なにも演出してないのに。
いいところ(手腕)を見せるどころか、見せられてしまいました。
脳内に響く彼方からの声。「お前はいらない子だよぉ・・・」

プレビューしてみると、他のカットでも悲しげな演技が必要とされる場合、目を潤ませたりしています。彼女は脚本の「行間を読む」ということを知っていたんですね。

撮影後帰宅し、一晩呻吟しました。
昨日のトドは何だったのでしょうか。
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