田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

泊反原発集会

2012年09月23日 | ドラミング

昨日、街に住む知人の車に便乗して反原発集会に参加した。
集会は、泊村の泊原発ゲート前広場で行なわれ、主催者発表で600人が参加した。

正午頃、会場に着くと、学生グループが拡声器をつかって演説をしているかと思うと、他方ではホークソングが大音響で流れるなど、屋台こそ出ていないが、ちょっとした縁日のようだ。

その内、遠くの駐車場に車を停めた人々が、プラカードやのぼりを持って続々会場へ入ってきて集会らしくなった。

主催者を代表して岩内町の斉藤武一さんがギター片手に登壇。ホークソングに似せて、自らの30年にわたる反原発活動を披露すると大きな拍手がわいた。

続いて、「福島女の会」の代表という女性が、福島事故の実態と被災者救援活動について報告。「美しい北海道を福島のように放射能で汚染させてはいけない」と反原発運動の必要性を訴えた。

その後、各界の挨拶とメッセージの朗読が続き、最後に、集会の決議文を北電の広報担当者(とまりん館々長)に手渡すと、会場から期せずして「再稼働反対!」の大きな声が沸きあがった。

主催者によると、泊原発のお膝元で反原発の集会が催されたのは初めてだそうで、その点、北電にはかなりのプレッシャーになったと思われる。今後もこうした活動が大きく広がって、原発のない北海道になって欲しいと思った。

蛇足:集会の決議文(全文)

「9・22子どもたちの未来に原発いらないっしょ in とまり」決議

福島第1原発事故から1年半が過ぎました。

炉心溶融という極めて深刻な事故による放射能の流出は現在も続き、政府の言葉とはうらはらに事故収東の目処さえたっていません。放射能汚染は森羅万象すべてを危険にさらし、この先の世代をも永く脅かし続けます。

事故で故郷を追われた人は16万人に達し避難生活はなお続きます。さらに汚染地域にとどまらざるを得ない無数の人々がいます。被曝しながら収束作業を担う原発労働者がいます。憤怒、喪失、疲弊、分断、離散と、取り返しのつかない事態が深刻化しています。

このように原発事故は、「地元」と称される立地自治体の範囲を遥かに超え、一地方、一国、さらには、末代にわたり生きとし生けるもの全てに災厄をなしているのです。

しかるに、野田民主党政権は大飯原発の再稼働を強行し、全国の原発の再稼働を目論んでいます。すでに明らかなのはこの夏、猛暑だったにもかかわらず、大飯原発の再稼働がなくても、電気は足りていた、という事実です。次の矛先は冬に最大電力需要がある北海道です。

政権は、北電泊原発の再稼働を全国の原発再稼働の突破ロとしたいのです。私たち北海道民は泊原発の再稼働を断じて許さず、その再稼働を押しとどめることをもって、この国の全ての原発の停止を実現する突破ロにすることができます。強く泊原発の再稼働に反対します。

◎政府に求めます。
・福島原発事故の責任を明らかにし、猛省の上に立って原子カムラそのものの原子力規制委員会の人事を撤回することを。
・即時に脱原発の政治決断を下すことを。
・なによりも大飯原発を即時停止することを。

◎北海道知事に求めます。
・泊原発の再稼働を承認せず、廃炉にすることを。
・大間原発の建設を中止させることを。
・幌延を核のゴミ捨て場にさせないことを。
・北海道条例第108号(北海道省エネルギー・新エネルギー促進条例)の行動計画をすすめ脱原発とエネルギーチェンジを達成することを。

◎北海道電力に求めます。
・ヤラセの上に建つ泊原発の廃炉を是認し、廃炉に向けた工程表作成を開始し、なかでも放射性廃棄物の処理計画を明示することを。
・同時に廃炉までの安全を担保する、原子力防災対策にただちに着手することを。

子どもたちの未来のために、泊原発の再稼働に反対します。
子どもたちの未来に泊原発はいりません。