大震災の惨状と避難所生活を余儀なくされている方々の実情を知るにつけ、自己の非力さに身もだえする思いです。
ただ、道内から本州に海底ケーブルを使って60万Kwの電力が供給され、少しの節電もこれに直結することから、小生らも、暖房の設定をいつもの半分にするとか、いくばくかの義捐金を送るとかしてお役に立ちたいと願っています。
一方、福島第一原発の事故は未だ収拾のメドが立たず、放射能の爆発的拡散が懸念されています。
機を見るのに長けた諸外国(フランス、スイスなど)は、自国民の退避に特別機の手配をするとか、また、米国は80km圏外への退避勧告を出すなどの対応をはじめています。
この原発事故の対応をめぐっては、種々の問題が指摘されています。例えば、テレビ出演をしている学識者と称する大学教授なども、現場経験がないためか、刻々変化する事態にオロオロするばかりで、的確なアドバイスができていません。
テレビ局側も(彼らの無能振りに)ようやく気が付いたらしく、実践的な経験を持つ実務者を出演させるようになって来ています。
解説に使用される原子炉の構造図ひとつとっても、極端に模式化されているため、視聴者には、なぜ注水ひとつ満足にできぬのかと対応に不信感を抱きます。
しかし、実際の原子炉は、下図で見る複雑な冷却系統を持ち、かつ、これを動かす電力がない高レベル放射能下での作業をサポートする助言は皆無です。
いずれにせよ、私たち日本人には逃げ場はなく、周知を集め、不退転の決意で収束させる以外ありません。上図は東北電力のHPから借用しました。