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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

朋あり、ご近所より来る

2012年11月30日 | 音楽三昧

昨日、同じ別荘地にお住まいの同好の士がお越しになった。
しかも、音の良いレコードをお持ちになったので、録音してデジタル化することにしました。

レコードは3枚(ジャズ2枚、クラシック1枚)で、いずれも1970年代の制作ですが、中には、演奏を直にカッテングしためずらしいレコードもあります。

早速、録音に取り掛かりましたが、内、2枚は、曲毎の収録時間が記載されていなかったため、ファイルの切り分けに時間を要し、結局、都合、5時間もかかってしまいました。

しかし、それらをNASに収容して試聴してみて、その音のすばらしさに魅了されました。

特に、モラヴィッツがボールドウィンを弾いたドビュッシーがすばらしい。いつもはBGM的にしか聴いていないのですが、「沈める寺」、「月の光」などの名曲が流れると、耳をそばだてて聴きいってしまいました。

それにしても、オーデイオと音楽という趣味を同じくする同好の士がご近所にお住まいとは幸せのかぎりです。

勿論、レコードとファイル化した音源はHDDに収容してお届けしました。


財産

2012年11月21日 | 音楽三昧

以前、デジタル音楽放送(Music Bird)を録音したDATテープが100本ほどある。

録音時間は都合200時間ほど。
CDなら200枚分にもなり、ちょっとした財産だ。

これをこのまま放置しておくのももったいないので、収録内容がわかっているものから、順次ファイル化してNASに取り込むことにした。

昨日午後、2005年11月20日に録音した「オーデイオファイル」という音楽番組4時間分をファイル化した。

この場合、CDのファイル化のように数分で片付けるというわけにはいかず、一旦、DATテープを全部再生して、それをDSD録音機にデジタル接続して録音する。

つまり、4時間分のファイルの作成には、4時間かかるわけで、何とも気の長い話ではある。

その後、録音機に生成された長大なデジタルファイル(3GBくらい)をパソコンに取り込み、編集ソフトで解説部分と音楽部分とに切り分け、それらを再編集してNASに収容する。

こうしておけば、あとは手元のiPadの操作で、いつでもそれを呼び出し演奏することができる。


新着ドーナツ!~田部京子「モーツアルトの20・21番」

2012年11月18日 | 音楽三昧

田部さんのモーツアルトが出た。
この7月にリリースされた新譜です。

下野竜也指揮、紀尾井シンフォネッタ東京との競演で、上野学園石橋メモリアルホールでの収録。純和製のお皿とはめずらしい。

"内面から横溢するロマンティシズの中、古典的な格調さをいささかも失わない至芸!"とのキャッチが踊る。

それにしても、すみずみまで目配ばりのきいた何と静かで濃密なモーツアルトだろうか。

ところで、第1楽章後半で演奏されるカデンツァだが、モーツアルトの時代までは、演奏者が自らの技量と個性を披露する場として、自身がつくったものを演奏していたという。

従って、この有名なふたつの協奏曲にあってもモーツアルトは、カデンツァを残していないのだが、20番は通常、ベートーヴェンの作曲になるものが演奏される。

21番については、田部さんは気に入ったものがないと、ご自分が作曲したカデンツァを演奏してきたが、今回は、それに手を加え、さらに納得のいくものに仕上げたという。この点でも、このドーナツ制作にかける彼女の意気込みが伺えるというものである。

収録曲
 ・モーツアルト ピアノ協奏曲第20番ニ単調 K.466
 ・モーツアルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467

演奏
 ピアノ:田部京子
 管弦楽:下野竜也指揮、紀尾井シンフォネッタ東京

皿番号:DENON COGQ-60 SACD/CD HYBRID


お引越し

2012年11月08日 | 音楽三昧

音楽図書館が手狭になったので引越しをしました。

写真の右端のサーバー(NAS:Network Attached Storage)ですが、500GBのHDDを2TBに増量して、CD6,000枚相当の音楽情報を収容できるようにしました。左端は、専用の電源。中央は、高音質の別棟(SSD-NAS 256GB)です。

導入当初は、500GBもあれば十分と考えていましたが、次々と、BOXセットを収容したりしたものですから、容量が475GBと肥大化し手狭になりました。

現在、CD1,500枚相当の情報が保存されていますが、中身は、CDあり、LPありで、中には、ご近所の方からお借りした落語なども含まれています。

今後、CBS-SONYやフィリップスの音楽全集などを収容する予定です。手持ちのLPも、順次デジタル化して保存します。


My Favorite Doughnuts!~グリモー「皇帝」

2012年10月31日 | 音楽三昧

深い洞察力と哲学的な解釈、懐の深い感情の起伏、全ての瞬間が息づき、閃きに満ちた一心不乱の演奏~

と記されたキャッチコピーだが、これがオーバーに思えない演奏に耳を傾ける。聴くものを引き込む魅力ある演奏だ。

収録曲
・ベートヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
・ベートヴェン ピアノソナタ第28番 イ長調 作品101

演奏
・エレーヌ・グリモー(ピアノ)
・ヴラディーミル・ユロフスキ指揮 ドレスデン国立管弦楽団

随分前になるが、札幌Kitaraでの(彼女の)演奏は、どこか颯爽とした印象であったが、このドーナツでは何か決然とした決意のようなものを感じるから不思議だ。

彼女の美しい容姿を収めた写真の数々、加えて、収録風景を収容したDVDも付いているお買い得版。ご一聴をお勧めします。
ユニバーサルミュージック UCCG9671

蛇足:彼女は著名なピアニストだが野生オオカミの保護に奔走する動物学者でもある。彼女の著書「野生のしらべ」は有名。写真は、ネットから借用しました。

以下はウイキィから~ "両親は、共に大学教授。本人は大学で動物生態学を学ぶ。1999年、ニューヨーク・ウルフ・センターを設立。ニューヨーク州郊外で野生オオカミの保護活動に取り組む。現在はニューヨークでの生活の一方でオオカミの生態を研究しながら、その養育を続けている"


プッチーニ歌劇「トスカ」

2012年10月12日 | 音楽三昧

10日、札幌Kitaraでバーデン市劇場の歌劇「トスカ」を聴きました。



この劇場は、1916年フランツ・ヨーゼフI世即位60周年を記念してウイーンの南25kmに位置するバーデン市に設立されました。この劇団による日本公演は1996年から毎年行なわれ、今年は300回記念の日本ツアーとなっています。

一方、歌劇「トスカ」は、ご存知のように、「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」などと並ぶプッチーニの代表的オペラです。とりわけ「星も光りぬ」、「歌に生き恋に生き」などの名アリアが広く親しまれています。

問題は、kitaraの舞台は狭すぎてオペラの上演には不向きなことと、カーテンがないため銃殺された主人公が暗転後、立ち上がって引き揚げる姿が見えたりで興味を削がれました。

ただ、登場人物の感情を聴衆に訴えかける上で、人間の声はどの楽器よりもつよい力をもっていることを再認識しました。来年(13年10月8日)は、ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」を上演するそうです。


My Favorite Analog!~パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲全集」

2012年09月30日 | 音楽三昧

先日、ドイツから取り寄せたLP(15枚)もあらかた聴いてしまい、何かないかと棚を見回していると、パガニーニの協奏曲全集が目に止まりました。

5枚セットのボックスで、たしか、レコード会社にお勤めだったという方から譲っていただいたものです。レコードは、いずれも一度もトレースされていない新品です。

早速、第6番 ロ短調 遺作から聴きはじめました。
独奏ヴァイオリンはアッカルド。共演はデュトワ指揮・ロンドンフィルハーモニー管弦楽団で、1972年ドイツグラモフォンの制作です。

パガニーニの協奏曲は、第1番以外聴く機会がないのですが、この第6番は、四散した楽譜が古物商のもとで発見されたという曰く付きのもので、作曲年代は1番以前ではないかと言われています。溌剌とした曲想と雄大なスケールで聴くものを圧倒します。

作曲者のパガニーニ自身が天才的なヴァイオリニストだったこともあり、独奏部は、高度なテクニックが要求される華麗な旋律で陶然とさせられます。アッカルドの演奏は、そうした難しさを感じさせない流麗なもので、安心して聴くことができます。


From Deutschland

2012年09月10日 | 音楽三昧

先日、郵便屋さんが何やら見慣れぬ小包を二つ配達して来た。
「そうだ。ドイツから購入したレコードに違いない」と早速、開梱すると、レコードが4箱、都合15枚のLPが出てきた。

ドイツ在住の邦人愛好家が、日本のオークションに「新品レコードはいかが?」と出品していて、これを落札・購入したものだ。(価格:約2,000円/枚・送料込み)

今どき、メジャーレーベルのLPが新品のまま入手できるなんて、いかにもドイツらしいと思い、代金等を本邦の銀行に振り込んだのだが、4日ほどで手元に届き驚いた。

また、荷物の所在は日本郵政のHPで検索・確認できる。ユーパックを追跡するのと同じだ。この点、本当に世界は狭くなっていると思った。送料も2kgまで2,500円で、まずまずと思う。

今回購入したレコード

 ・ブラームス交響曲全集 3LP
 ・チャイコフスキー交響曲全集 5LP
 ・シューベルト交響曲全集 5LP
 ・ヨハン・シュトラウス 喜歌劇「こうもり」全曲 2LP

これでしばらくは楽しめそうだ。


60年前のお値段です

2012年09月05日 | 音楽三昧

新着のCD BOX「MERCURY LIVING PRESENCE(50枚)」の最初の1枚を聴いて驚いた。モノラル録音だが音質は極めて良く、クーベリック・シカゴによる演奏も迫力満点でとても楽しめた。

1951年の録音というから、今から61年も前のものだ。
戦後間もない時代に、このように優れた音質で録音できたことが信じがたい。当時の米国の技術力の高さがうかがえる。

このマーキュリーレコードは、小生らが初めてレコードに接した1960年頃には、すでに「音の良いレコード」として定着していて、これを1枚入手することが、音狂い(オトキチ)のステータスシンボルのようになっていた。

このCD BOXは、米国マーキュリーの創立60年を記念して、350タイトルもの録音の中から選りすぐりの50枚を収めたもので、往年のマーキュリーファンにはとてもありがたい。

それにしても、こんな楽しいCDが1枚180円ほどで手に入るのだから有り難い世の中ではある。


世にも不思議な~

2012年09月03日 | 音楽三昧

暑い日が続いております。
残暑お見舞い申し上げます。

さて、一昨日、ご近所の同好の士(オーデイオ仲間)を訪ねると、「面白いものがある」と、1枚のCDを手渡されました。

そのCDは、最近発行されたオーデイオ雑誌の付録だそうですが、何でもヴァイオリニストがステージ上で(ヴァイオリンを)弾く時に、靴を履いて弾いた時(通常この状態で弾きます)と靴を脱いだ時とで音が変わるのを記録したものだそうです。

まぁ、話半分と思いながら自宅に持ち帰り、ファイル化してサーバーに取り込み聴いてみると~

ヴァイオリニストは、金子飛鳥さんとおっしゃる女性の方で、「今から、靴を脱いで演奏します」、「今度は、いつものように靴を履いて弾きます」との紹介があって、それぞれヴァイオリンが出す音をライブ録音しているのですが、確かに違うのです。

靴を脱いで弾いた方が、より柔らかく繊細な音が収録されているから不思議です。つまり、ヴァイオリンが奏でる音は、単に、楽器それ自体が出すだけではなく、演奏者も楽器の一部として機能しているらしいのです。

厳密に言えば、素足でステージに立つことは、ヴェイオリンに対してより確かな土台を与えることになり、その結果、ヴァイオリン本来の柔らかい繊細な音が出るのではないかと考えられます。


My Favorite Analog!~グローフェ「グランドキャニオン」

2012年08月31日 | 音楽三昧

古き良き時代の米国を代表するグローフェの「グランドキャニオン」を聴いた。演奏は、当時音が良いと評判だったオーマンディ・フィラデルフィア。

勿論、LPなのでダイナミックレンジなどは現在のCDに敵わないのだが、絶頂期のフィラデルフィアの音を楽しむことができる。表題作の他、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」がカップリングされている。

このLPは、CBSソニーの世界クラシック音楽全集(103枚)の中の1枚で、ジャケットに近代絵画の傑作が使われているので楽しみが倍化する。

この絵は、モディリアーニの「子を抱くジプシー女」である。首の長い独特の画風が特徴だ。

一方、この全集は新品のまま保管されていたものを入手したので、いずれも始めて針を下ろすわけで、ノイズがなく極上の再生音を奏でるのがうれしい。


屏風

2012年08月29日 | 音楽三昧

拙宅2Fの書斎は、オーデイオルームを兼ねているのだが、そこにご覧のような屏風が登場した。

左右の衝立状のスピーカーの中央にVの字状に立てた音響板で、こうすることで再生される音楽に立体感が生まれる。あたかもコンサートホールで聴いているかのような感じになるから不思議だ。

つまり、この屏風がないと左右のスピーカーから出る音が相互に干渉して平板的な音になるようだ。この屏風が左右から出る音をある程度分離し、立体感が生まれるらしい。

音響板の表面には凹凸があり、高域部の音を拡散させる作用もある。また、部屋の(左右の)コーナーにも同じような音響板を置いてあるので、それらの相乗効果で心地よい音場を形成するようだ。

もう何十年もオーデイオをやっているが、また新しい発見があり興味がつきない。


新着ドーナツ!~高木綾子「モーツアルト・フルート四重奏曲」

2012年08月18日 | 音楽三昧

高木さんのモーツアルトが出たというので、早速、取り寄せました。
今回は、日頃聴くことの少ない四重奏曲集です。

モーツアルトの時代、貴族階級のサロンなどで気楽に演奏されたようですが、これを聴いても、親密で端正な美しさを感じさせる曲集です。

共演者は、ヴァイオリンが長原幸太氏、ヴィオラが鈴木康浩氏、チェロが上森祥平氏。高木さんと同世代の実力者揃いです。

高木さんは、CDをすでに18タイトルもリリースしている一番人気のフルート奏者ですが、拙宅には、他に「イタリア」と「海へ」の2枚しかありません。

モーツアルトは、この四重奏曲集の他、有名な「フルート協奏曲」がリリースされているようなので、是非、聴いてみたいと思っています。


遠来の友

2012年08月17日 | 音楽三昧

米国の愛好家が所蔵していたピックアップ(音拾い器)が、遥々、フロリダからやって来ました。

日本製ですが、とても高価(12~60万円)で、例え購入するにしても2~3ヶ月待たなければなりません。

そこで、例によって米国のオークションサイトを通して、中古だが程度の良いものを購入することにしました。円高の折、値段もまぁ手ごろ(定価の1/3ほど)でした。

このモデル(LYRA)の特長は、レコードから拾い出してくる音が繊細で音数が多く且つ、ガッツもあるのです。つまり、リッチなオニオンスープを味わうに似た音楽を奏でます。

カルフォルニアの輸入業者から届いた小さな荷物(クロネコ扱い)を解くのももどかしく、早速、プレーヤーにセットして音出しをしてみると、豊麗な別世界が広がりました。

それ以来、遠来の友との交歓が続いています。


My Favorite Analog!~ハイドン「チェロ協奏曲」

2012年08月09日 | 音楽三昧

目下、レコード三昧の日をおくっている。

ハイドンの「チェロ協奏曲」だが、EMIの「THE COLLECTION OF FAMOUS CLASSICAL WORKS(100枚)」のなかの1枚だ。

初め、ジャケットの写真が気になったが何故かわからなかった。
裏面を見ると、「ハイドン博物館」とあったので思い出した。

09年の「中欧5ヶ国旅行」の際、ここを訪れている。

ハイドンが晩年に住み、現在は、「ハイドンハウス」の名称でハイドンとブラームスの業績を紹介する記念館として公開されている。

カップリングは、ボッケリーニの「チェロ協奏曲」。
独奏者は、若くして病(多発性硬化症)に苦しみ亡くなった英国の天才女流チェロ奏者ジャクリーヌ・デュプレだが、共演は、ハイドンがバルビローリ指揮・ロンドン交響楽団、ボッケリーニは、夫君のバレンボイム指揮・イギリス室内管弦楽団だ。

いずれも正統派のきちんとした演奏で好感が持てる。