新着のCD BOX「MERCURY LIVING PRESENCE(50枚)」の最初の1枚を聴いて驚いた。モノラル録音だが音質は極めて良く、クーベリック・シカゴによる演奏も迫力満点でとても楽しめた。
1951年の録音というから、今から61年も前のものだ。
戦後間もない時代に、このように優れた音質で録音できたことが信じがたい。当時の米国の技術力の高さがうかがえる。
このマーキュリーレコードは、小生らが初めてレコードに接した1960年頃には、すでに「音の良いレコード」として定着していて、これを1枚入手することが、音狂い(オトキチ)のステータスシンボルのようになっていた。
このCD BOXは、米国マーキュリーの創立60年を記念して、350タイトルもの録音の中から選りすぐりの50枚を収めたもので、往年のマーキュリーファンにはとてもありがたい。
それにしても、こんな楽しいCDが1枚180円ほどで手に入るのだから有り難い世の中ではある。