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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

音と心が響きあう~諏訪内晶子さんのベートーヴェン

2008年08月10日 | 音楽三昧

ニセコは、今日も良いお天気です。
オホーツク海高気圧の圏内とかで、とても涼しいです。

諏訪内晶子さんの最新作、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ7番と
9番(クロイツェル)を聴きました。

ご存知の方も多いと思いますが、諏訪内さんは、90年のチャイコフスキ
ー国際コンクールヴァイオリン部門において、最年少優勝を果たした日
本が世界に誇る著名なヴァイオリニストです。

小生も何度か彼女のリサイタルを聴いていますが、その音楽性の豊か
さとテクニックの確かさ、奏でられるヴァイオリンの音色の美しさに魅了
されて来ました。

今回のベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲録音シリーズは、「意=
音と心が響きあう~渾身のラフワーク」とうたわれるように、彼女の演
奏家としての成長を問う意欲作となっています。

従来、彼女の演奏は、音楽もさることながら、どちらかと言えば、音の
美しさを追い求めるかのように感じて来ましたが、今回の演奏を聴いて、
ベートーヴェンの作曲意図をより深く理解しつつ、彼女独自の解釈を元
に、それを意欲的に表現しようと試みているように思いました。

このヴァイオリンソナタ全曲録音では、ムターの演奏が話題となりまし
たが、比較してみると、諏訪内さんの演奏は、意欲的であると同時に音
楽の持つ美しさややさしさにも気を使っているように思いました。
クラシックファンにお勧めの一枚です。

尚、彼女のデスコグラフィーの中から他に2枚ご紹介します。

シベリウスのヴァイオリンコンチェルトです。ニ短調とロ短調の2曲が収
録されています。一度、この美しいヴァイオリンをお聴きになると、一辺
に諏訪内ファンになること請け合います。PHILIPS UCCP-1065

バッハのヴァイオリンコンチェルト第一番と第二番他です。諏訪内さんが
バッハを弾くのが意外でしたが、聴いてみて納得の一枚でした。PHILIPS
UCCP-1114


黒い達磨

2008年07月23日 | 音楽三昧

ニセコのお天気はどうなってしまったのでしょうか。
今日も強い雨が降ったり止んだりの落ち着かない一日でした。

このキノコのような、達磨のような、変な格好の物体は何だとお思い
になりますか?

実はこれ、高音用のスピーカーなのです。

従来のスピーカーは、こんな格好をしていて、真鍮のホーンの中に埋も
れた金属の板が振動して音を出していたのですが、このスピーカーは、
0.006mmという紙より薄い金属の幕(リボン)に、電流を流して音を出す仕
掛けになっています。

つまり、吹けば飛ぶようなリボンが音を出すので、透明度の高い、軽やか
な音がします。例えると、スズ虫の奏でるあの澄んだ音色です。

また、従来、高音は出来るだけ音源が小さい方が、音の広がりが良いと
されて来ましたが、音の存在感が気薄になる弱点がありました。

他方、このスピーカーの場合は、直径70mmの円筒状のリボン全体が振動
して四方八方(360度)に音を出すので、音の広がりの点でも、存在感の点
でも十分性能を発揮します。

この高音用スピーカーを組み込んだシステム(片チャンネル)は、上の
写真のようになります。中央で大きな口を開けているラッパのようなも
のは、中音を受け持つスピーカーの音を拡散するホーンです。言って
みれば、これも変な格好ですね。

まだ導入して日も浅いので、音が十分こなれていないようですが、日を
追うごとにその真価を発揮してくれるものと期待しています。


舘野泉ピアノリサイタル

2008年06月23日 | 音楽三昧

今日のニセコは快晴です。
朝から気温も高く、予報では26℃まで上がるようです。

昨22日、札幌Kitara大ホールで、舘野泉ピアノリサイタルを聴きました。

同氏は、長年にわたる活躍でフィンランド政府から終身芸術家給与を受
ける日本を代表するピアニストですが、2001年、演奏生活40周年記念の
リサイタル中に(脳溢血で)倒れ、右半身不随になるというピアニストとし
て決定的なダメージを負いました。

しかし、2年半に及ぶ苦しいリハビリと心の葛藤を経て、2004年、左手の
ピアニストとして復活、演奏活動を再開し今日に至っています。当年72歳。

今回のリサイタルは、ある私立高校音楽部の同窓会が主催して開催され
たため、聴衆も大半は、同校のOBと在校生で占められ、また、全席自由
ということもあり、いつもとは異なる雰囲気で始まりました。

【プログラム】
・吉松隆:タピオラ幻景Op.92(舘野泉に捧げる)
・間宮芳生:風のしるし-オッフェルトリウム(舘野泉に捧げる)
・吉松隆:4つの小さな夢の歌(三手連弾) 共演:平原あゆみ
  春・・5月の夢の歌
  夏・・8月の歪んだワルツ
  秋・・11月の夢の歌
  冬・・子守唄
・スクリャービン:左手のための2つの小品
  前奏曲
  夜想曲Op.9
・バッハ(ブラームス編曲):シャコンヌ ニ短調BWVlOO4より

演奏は、邦人作曲家2氏に対する委嘱作品から始まりましたが、初めて
聴く曲でもありまた、演奏も左手のみということから、曲に浸りきることが
できませんでした。会場も同様で、いつもなら初めの1・2曲で聴衆との一
体感が生まれるのですが、それもないまま2部に移りました。

2部の冒頭には、舘野氏の心境を吐露するトークがあり、これも初めて
聴く、3手による吉松隆の曲が演奏されました。

次に、自身も一時、練習のし過ぎから右手を痛め、左手のみで演奏して
いたというスクリャービンの作品を聴くに及んで、やはり曲そのものの持
つ芸術性が問題なのだと納得した次第です。

つまり、両手か、左手かなどという表現手段の違いが問題なのではなく、
演奏する曲それ自体が良くなければ、聴衆を納得させることは出来ない
ということです。

演奏の最後はバッハのシャコンヌでしたが、これも長年の風雪に耐えた
クラシック音楽が持つ高い芸術性によって、聴衆を深く感動させるすばら
しい演奏でした。そして、その演奏を称えるブラボーの声と大きな拍手
に包まれました。 


川畠成道ヴァイオリンリサイタル

2008年05月22日 | 音楽三昧

昨夜(21日)札幌コンサーホールKitara大ホールで、川畠成道ヴァイオ
リンリサイタルを聴きました。プログラムは、次の通りでした。

 ・タルティー二      :ソナタ第4番 ト矩調(悪魔のトリル)
 ・フランク        :ヴァイオリンソナタ イ長調
 ・フォーレ        :夢のあとに 作品7
 ・リムスキーコルサコフ:熊蜂の飛行
 ・エルンスト       :夏の名残りのバラ(庭の千草)
 ・グノー          :アヴェ・マリア
 ・サラサーテ       :ツィゴイネルワイゼン

アンコールに、ラフマニノフ「ボカリーズ」、メンデルスゾーン「歌の
翼に」など5曲が演奏されました。

川畠さんは、幼年期の視覚障害を天与の才能と努力で克服し、留学先の
英国王立音楽院を主席で卒業。98年日本デビューを果たし、リリースする
CDがいずれも大ヒットするなど、その地位を固めて今日に至っています。

札幌での公演は、今年で8回目になるそうで、広い層の支持を受け、今回
も会場は、ほぼ満席の状態でした。聴衆は、年配のご婦人方が圧倒的に
多く、五嶋龍君のリサイタルとは異なる雰囲気でした。

演奏は、曲想を生かしつつ、細部までいき届いた気配りをみせる弾きっぷ
りで好感が持てました。特に、エルンストの「夏の名残りのバラ」と、アンコ
ールで弾いたモンティの「チャルダッシュ」が秀逸でした。


美貌の歌姫:アンナ・ネトレプコ

2008年05月15日 | 音楽三昧

5月10日(土) 21時~23時25分、NHKのウイークエンドシアターで放映さ
れたアンナ・ネトレプコの「椿姫」を見ました。

これは、2005年8月にザルツブルグ音楽祭で上演されたものの再放送だ
ったようですが、小生は、今回はじめて鑑賞しました。斬新な舞台造り
(あまり感心しませんが)と当代随一の人気ソプラノ歌手、ネトレプコ の起
用で、当時、大変な評判になったようです。

確かに、彼女の美貌と抜群の歌唱力は、万人を納得させるに十分のよう
です。また、ハイビジョン画像の美しさ にも魅せられながら、あっと言う間
の2時間半でした。写真はTV放送から拝借しました。


LPレコード三昧

2008年05月05日 | 音楽三昧

ニセコは昨夜から強風が吹き荒れています。
周囲の木々の悲鳴で、今朝は早くから目が覚めてしましました。

世の男性諸氏には、何につけ”入れ込む”ことが多いと思いますが、
小生も例外ではなく、このところ、LPレコードに入れ込んでいます。

きっかけは、このアンプ。
LPレコードの出力を補正するイコライザーアンプですが、ELサウンド
いう大阪の小さな会社のアンプがいいというので、借りて聴いて見たら
その音のすばらしさに一目(聴)惚れしてしまいました。

値段も(一般的なこの手のアンプの)半値ほどなので、現有のものを売
却すれば購入できると思い、早速、導入することにしました。

以来3週間。来る日も来る日も、LPレコードの試聴に明け暮れています。

LPは、たぶん700枚くらいストックがあると思うのですが、日頃、あまり
聴いていないので、何がなにやらよくわかりません。それでもあれこれ
引っ張り出して聴いている内に、何が良くて何がダメかもわかってきま
した。

つまり、盤質の良否による音質の良し悪しと、アーテイストによる音楽
の良し悪しがあり、ベストマッチしているものは、アナログレコードの
自然で臨場感に満ちたすばらしい音楽を楽しむことができます。

盤質は、やはり箱物で収集したものが良く、未使用のものが多いので
雑音がなく音楽に浸れます。

例えば、上の写真の右端は、ベートヴェンのヴァイオリンコンチェルトで
すが、ソリストが韓国出身のキョンファ・チョン、キリル・コンドラシン指揮
のウイーンフィルとの競演というめずらしい組み合わせです。演奏もす
ばらしく、クラシック音楽の楽しさを満喫できます。

購入したまま放置してあるレコードが大半ですので、これからせいぜい
アナログ音楽にどっぷり浸りたいと思っています。


14歳の天才少女

2008年04月27日 | 音楽三昧

今日のニセコは雨模様です。
このところの晴天続きで乾燥が進んでいたので、田畑には恵みの雨
です。拙宅では、積み上げた割ったばかりの薪に急いでカバーをかけ
てまわりました。

CS音楽放送ミュージックバードは、この5月に、CH7「THE CLASSIC」で
”カラヤン伝説2008”という特集を組んでいます。これは、カラヤンの生
誕100周年を記念して、世紀の帝王カラヤンの音楽を集中して聴こうと
いう企画です。

そして、その番組誌「CLASSIC」では、カラヤンと縁の深かったソリスト
の紹介も行っています。ゆかりのソリストと言えば、何といっても
ヴァイオリン奏者のアンネ・ゾフィー・ムターですが、彼女が14歳のとき、
カラヤンに見出され競演したモーツアルトのコンチェルトは有名です。

1978年、14歳のムターと帝王カラヤンの競演が繰り広げるモーツアルト
の世界は、溌剌としたとても好感の持てる演奏です。下の写真の左側の
ジャケットがそうですが、カラヤンの(めずらしく)やさしい眼差しの先に、
初々しい少女のムターがヴァイオリンを手に瞑目しています。

とても良い写真ですが、右は現在(44歳の)ムターとCDジャケットです。
このCDは、父君のアンドレ・プレヴィンの指揮で弾いたチャイコフスキー
のコンチェルトです。これも妖艶なすばらしい演奏です。

久しぶりにこのLPを聴きました。現在はCD全盛ですが、こうして聴くLP
の音もすばらしいと思いました。


高木綾子フルートリサイタル

2008年04月01日 | 音楽三昧

今日のニセコは、台風並みに発達した低気圧の影響で強い風が吹いて
います。周囲の立ち木がゴウゴウと音をたてています。

3月26日、札幌キタラ大ホールで高木綾子さんのフルートを聴きました。
高木さん は、現在のクラシック界にあって最も活躍しているフルート奏者
です。その卓越した技術と個性あふれる音色、そしてジャンルを選ばない
音楽性で高く評価されています。ピアノ伴奏は坂野伊都子さん。

CDも次々とリリースしており、著名なギタリスト福田進一さんと競演
した最新作「海へ」も好評のようです。

【演奏曲目】
 ・ドップラー :ハンガリー田園幻想曲
 ・シューマン :子どもの情景
 ・ビゼー   :「アルルの女」よりメヌエット
 ・マスネ   :タイスの瞑想曲
 ・村松崇継 :EARTH
 ・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ・フォーレ  :ファンタジー
 ・フランク  :ヴァイオリン・ソナタ イ長調

比較的ポピュラーな曲が多く、安心して聴くことができました。
ただ、ピアノやヴァイオリンなどのために作曲された曲が多かったので、
編曲の良し悪しも音楽性に影響しているようでした。

その点、やはりフルートのために作曲されたハンガリー田園幻想曲と
アルルの女から「メヌエット」がとても良かったです。アンコール曲は、
カーペンターズのTop of the World 他でした。


魂の音楽

2008年03月12日 | 音楽三昧

3月12日

今日のニセコは快晴で、強い日差しがふりそそいでいます。
朝方はグッと冷え込みましたが、日中にかけて気温も6℃くらいまで
上がってきました。

ノーベル賞作家の大江健三郎氏のご長男、大江光さんは、著名なクラッ
シクの作曲家で、CDを何枚かリリースしていることをご存知の方もおら
れることでしょう。

昨日、CDラックに彼の3枚目のアルバム「新しい大江光」をみつけ、
聴いてみて、その音楽のすばらしさに感動しました。

このアルバムは、98年にリリースされたのですが、その頃購入して何度
か聴いた後、ラックに収めたままになっていました。その緻密で、聴く
者の心に深く訴えかける音楽に酔いしれました。CDの帯には「更に研
ぎ澄まされた、静かな魂の声」とのキャッチが記されていますが、まさ
にその通りだと思いました。

アルバムには、弦楽四重奏や無伴奏ヴァイオリンソナタなど専門的な曲
から、三拍子や5度の音階に特化した曲、叔父の伊丹十三氏の不幸な
死を悼んで作曲されたものなど22曲が、多様な曲想で描かれています。

また、著名なチェリストのロストローヴィチ氏の委嘱で書いた「お話し」と
いうチェロソナタもあります。初演は、サントリーホールでロストローヴィッ
チ氏とピアニストのアルゲリッチさんとで演奏されました。

 CDアルバム「新しい大江光」

   1.秋の三部作(アメリカ、嵐、おさんぽ)
   2.ファンタジーハ短調
   3.シチリアーノ変ホ長調
   4.3つの小品(夢、森、山)
   5.三部形式
   6.ポルカの作り方
   7.じようひん
   8.四月
   9.アイ・ティー・工一・エム・アイ~おもいで
 10.海
 11.ダンス
 12.ジャニー・ボーイ
 13.アンダンテニ長調
 14.象の活躍
 15.弦楽四重奏曲第1番
 16.五度
 17.フルート・ラプソディー
 18.三拍子が好き
 19.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
 20.お話し
 21.二月のレクイエム~武満さんの思い出
   (夜、けんか、さよなら)
 22.長い夏

彼は、生まれながら脳に重度の障害を持ち、言語によるコミュニケーシ
ョンすらままならない中で、何故かクラッシク音楽や童謡、鳥の声にの
み感心を示し、11歳の頃からクラシックの小品を書き始め、歳を重ねる
につれ技術的にも、質的にも高度な作品を生み出してきました。

このアルバムを聴くと、静かな湖底に噴出する湧き水かのような鮮烈
な印象を受けます。また、心からの慰めと励ましを感じます。

もしあなたが、今、失恋の痛手や仕事に行き詰まりを感じたり、育児に
疲れたりしているなら、ぜひ、この音楽をお聴きになってみてください。
人生は、山あり谷ありで、いつもいいことばかりではありませんが、それ
でも、さほど棄てたものでもないかなと元気をもらえるのではないかと
思います。

演奏は、ピアノに田部京子さん、ヴァイオリンに加藤知子さん、チェロに
山崎伸子さんなど、一流のアーティストが参加しています。録音も良い
ので、良質の装置でお聴きになれば、いっそうお楽しみになれます。
写真は、このアルバムから借用しました。


KEIKO LEE My Love

2008年02月23日 | 音楽三昧

2月23日

今日のニセコは変なお天気です。
気温も上がって、湿った雪が降っています。

大阪のメーカーから「試作機を聴いてみて欲しい」とアンプが2台送ら
れて来たので、早速接続して聴いてみることにしました。

さて、何を聴こうかとCDを漁っていると、先日購入した KEIKO LEE の
新作「イン・エッセンス」をまだ、聴いていないことに気付きました。


KEIKO LEE さんは、スウィングジャーナルというその道の専門誌で、
人気女性ヴォーカル部門で堂々11年連続の第1位を獲得している
女性ジャズボーカリストです。
少しハスキーがかったしっとりとした歌声は、とても説得力があります。

小生は、これまでも、

 ・keiko lee sings super standards
 ・Keiko Lee lives at ”BASIE”with Hank Jones
 ・Voices again

など、彼女の実力を伝えるアルバムを聴いてきましたが、昨年秋リリー
スされた今回のアルバムは、吉田次郎のキターなどユニークなミュージ
シャンを加えたニューヨークでの録音ということもあり、陰影に満ちた
すばらしい仕上がりとなっています。

特に、小生らも若い頃、LPレコードが磨り減るほど聴いた、サイモンと
ガーファンクルの「明日に架ける橋」を彼女自身のピアノで歌っている
のですが、これが絶品です。歌詞の持つ説得力が彼女の深いうれいに
満ちた歌声でよく活かされていると思います。機会があれば、ぜひお聴き
になってみて下さい。

    Bridge Over Troubled Water
    明日に架ける橋
    - Paul Simon -

 When you're weary          あなたが疲れ果てて
 Feeling small              へこたれているとき
 When tears are in your eyes      目に涙がたまっているとき
 I will dry them all            私がすべて拭ってあげる
 I'm all your side            あなたの味方よ
 Oh when times get rough       ああ時代が厳しくなって
 And friends just can't be found    友だちが見つからないときも
 Like a bridge over troubled water  濁流に架かる橋のように
 I will lay me down           私はこの身を投げ出すわ
 Like a bridge over troubled water  濁流に架かる橋のように 
 I will lay me down           私はこの身を投げ出すわ

 When you're down and out     すっかり打ちのめされて
 When you're on the street      通りを歩いているとき
 When evening falls so hard      真っ暗な夜が情け容赦なくやってきても
 I will comfort you           私が慰めてあげる
 I'll take your part           あなたの代わりになってあげるわ
 Oh when darkness comes      ああ暗闇が訪れて
 And pain is all around         苦痛があたりにあふれていても
 Like a bridge over troubled water  濁流に架かる橋のように
 I will lay me down           私はこの身を投げ出すわ
 Like a bridge over troubled water  濁流に架かる橋のように
 I will lay me down           私はこの身を投げ出すわ

 Sail on Silver Girl           海を渡っていけシルヴァー・ガール号よ
 Sail on by               ずっと航海を続けるの
 Your time has come to shine     あなたの時代は輝き始めて
 All your dreams are on their way   すべての夢が実現しようとしている
 See how they shine          それがどんなに輝いているかご覧なさい
 Oh If you need a friend        ああもしあなたに友だちが必要なら
 I'm sailing right behind         私もすぐ後ろで航海しているのよ
 Like a bridge over troubled water  濁流に架かる橋のように
 I will ease your mind          私はこの身を投げ出すわ
 Like a bridge over troubled warer  濁流に架かる橋のように
 I will ease your mind          私はこの身を投げ出すわ

という訳で、いつの間にかKEIKOさんの歌声に聞きほれて、アンプの試聴
はどこかに置き忘れてしまいました。写真と歌詞は、同アルバムから借用
しました。


アマデウス

2008年02月17日 | 音楽三昧

2月17日

雪空に時々晴れ間が覗く不安定なお天気です。
午前中、晴れ間をぬって1週間ぶりの買い物にでました。

このところの食品の値上がりで、買い物もそれなりに神経を使います。
この4月からは、小麦の政府売り渡し価格が一挙に30%値上げされる
というニュースが伝わったこともあり、いつも自家製パンに使っている
小麦粉を購入しようとして、「買い貯めしなくて良いのか」という思いに
かられて、苦笑してしまいました。

電気・ガス代も同じ4月から値上げされるようですから、日々の暮らし
が値上げに包囲されてしまう印象があり、庶民の暮らしはどうなってし
まうのでしょうか。

昨夜は、延々と3時間も「アマデウス」(NHK BS2)を見てしまいました。
今まで7・8回も見ていて、筋書きもまた、どの場面にどんな音楽が使
われているかも良く知っているはずですが、それでも、いざあの映像と
音楽が流れだすと、つい引き込まれて、今回も最後までつきあって見て
しまいました。

この「アマデウス」は、1984年ハリウッドで制作され、アカデミー賞の
作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞など、8部門を受賞した
傑作ですが、元々は、天才モーツアルトの死にまつわる謎を、劇作家
のピーター・シェーファーが同時代の作曲家アントニオ・サリエリの嫉妬
と復讐として描いた舞台劇をミロス・フォアマンが映画化したものです。

今回の放送は、通常版に20分の新たな映像を加え、よりわかり易くし
たディレクターズカット版(2002年)を使って行われました。

物語の展開の見事さもあるのですが、何といっても、全編にちりばめら
れたモーツアルトの音楽に魅せられてしまいます。交響曲第25番、ピア
ノコンチェルト第27番、セレナード第10番(グランパルティータ)、オペラ
「フィガロの結婚」や「魔笛」などなど、その美しい音楽(の断片)に聞き
惚れました。

アカデミー主演男優賞を獲得したのは、サリエリを演じたF・マーリー・
エイブラハムですが、奇妙な笑い声をあげる軽薄な人物像を好演した
トム・ハルスの演技も光ります。彼は、この映画のために、ピアノを猛練
習して劇中の多くの場面で代役や吹替え無しで弾いたそうです。また、
この映画の音楽監督をつとめた著名なサー・ネヴィル・マリナーから
指揮法の特訓を受けて、見事な棒さばきも見せました。

最近、パッとしないハリウッド映画ですが、このような力作をぜひ見せ
て欲しいと思います。


「祈りを込めて」森麻季を聴く

2008年02月03日 | 音楽三昧

2月3日

今日は節分です。
老夫婦二人だけですので、いつも小生が「鬼は外、福は内!」と豆をま
きます。そして明日は立春ですね。

首都圏は大雪になっているようですが、慣れない積雪で交通事故など
におあいにならないようお祈りします。

お祈りで思い出しましたが、最近手元に届いた森麻季(ソプラノ歌手)
さんの新しいアルバム「平和への祈りを込めて」聴きました。

このアルバムは、モーツアルト、バッハ、フォーレなどの宗教曲が収め
られていますが、「祈り」をテーマにした森麻季さんの美しく繊細な歌
声を楽しむことができます。森さんは、なぜこのアルバムを制作したか
について次のように述べています。

・ このところ残虐な事件や異常な現象が、日本でも頻繁に起こっていま
 す。そんな状況の下、一人一人の心が穏やかになって、自分のことば
 かりではなく、他の人にも目を向ける優しさを持てるようにと、私に
 できる小さなお祈りとして、宗教曲を録音させて頂きました。

 お祈りの理由はまだあります。
 自分の力ではどうにもならない状態、その究極の形に天災や病気、
 戦争があります。毎年、地震や台風など、たくさんの方が亡くなられた
 り、多くの家屋が倒壊するという悲しいニュースが流れます。一瞬に
 してすべてを破壊する自然の猛威にさらされた方へ、心より祈りを込
 めて。重い病気と闘う方や、それを見守る方へ心より祈りを込めて。

 そして今なお、世界では戦争が終わらないという、恐ろしい現実。そ
 んな世の中が、平和と命を大切にする世の中へと変わるように、心よ
 り祈りを込めて。

このメッセージにあるように、森さんの透き通った清純な歌声は、人々
の日々の暮らしの平安と永久の平和への祈りとなって、聴くものの心に
訴えかけます。いつかご紹介したイタリアオペラのアリア集より人間的
にも大きく成長した歌声を楽しめます。

共演は、金聖響指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢です。録音もよ
く、しっかりしたSACDプレイヤーで演奏されることをお勧めします。


ユンディ・リ ピアノリサイタル

2008年01月17日 | 音楽三昧

1月17日

今日もニセコは大雪です。
昨日、札幌から帰宅すると自宅が雪に埋もれていてびっくりしました。
ウンウン言いながら雪かきをしてようやく屋内に逃げ込みました。

一ヶ月半ぶりのコンサート。
ユンディ・リのピアノリサイタル(15日、札幌kitara)を聴きに行って来ま
した。

ユンディ・リは、ご存知の方も多いと思いますが、中国重慶の出身で
人気、実力ともに世界の若手ピアニストを代表する存在です。2000年
のショパンコンクールに弱冠18歳で優勝し、翌年ドイツグラモフォンと
専属契約を結んで次々とCDをリリースする一方、北米、ヨーロッパ、
日本各地でリサイタルを開催。その正確で流麗なピアニズムで絶賛を
浴びました。また、端正で甘いマスクは「ピアノの貴公子」の愛称を
獲得、女性ファン憧れの的です。

会場は彼の人気を反映して超満員。若い女性ファンが多く、いつに
なく華やかな雰囲気です。

プログラムは、クラシックファンならどなたもご存知の曲ばかり。

 ・モーッァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K-330
 ・ショパン:4つのマズルカ Op.33(第22~25番)
 ・ショパン:夜想曲第2番変ホ長調 Op.9-2
 ・シューマン/リスト:献呈 S.566
 ・ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
        変ホ長調 Op.22
 ・ムソルグスキ:組曲「展覧会の絵」

盛んな拍手でに迎えられて登壇し、一見素朴などこにでも居そうな
感じの青年でしたが、一たびピアノに向かうと印象がガラリと変わり、
鋭いタッチの流麗な音が会場に流れます。速いパッセージも一音
一音はっきりと聴こえ、しかもキラキラと結晶化したような音が響き
ます。

モーッァルトのソナタは、ただ、ちょっときれい過ぎて、旋律に酔うと
いう感じではありませんでしたが、第二曲の「4つのマズルカ」はすば
らしいと思いました。

もともとポーランドの民族舞曲で、リズムもメロディーも奔放な曲です
が、どれもショパンの意図を知り尽くしたような納得のいく演奏でした。
また、民族的色彩もよく表現され、この曲をこれほど見事に演奏する
のを聴いたことはありません。

そしてショパンの夜想曲。甘いメロディーに会場からため息がもれます。
これもすばらしいリストの「献呈」に続いて、ショパンの大曲「アンダンテ・
スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、彼が最も得意とする曲で圧巻
でした。聴衆は華麗でスケールの大きな演奏に酔いしれました。

休憩を挟んで、ムソルグスキの大作「展覧会の絵」が演奏されました。
この曲は、ラベルが編曲した管弦楽曲として聴く機会が多いのですが、
演奏されたのはピアノ曲の原曲で、細部のニュアンスも、また、最終曲
キエフの大門のようにスケールの大きさも求められる難しい曲です。

この難曲も彼のテクニックで無難に弾きこなしているようでしたが、曲の
持つロシア的な暗さや重厚さという点では、少し不満が残る出来だった
ように思います。この点では、ロシア出身のキーシンなどの演奏が一枚
上手のように感じました。

曲が終わって何度か挨拶に出て来ましたが、アンコールなしで会場に灯
が入りました。ちょっと拍子抜けがしてロビーに出てみると、若い女性
ファンの長い長い列が出来ていました。これからサイン会があるとかで
その数ざっと200人ほど。まだまだ増えそうな気配でしたので、この大勢
のファンにサインやら握手やらのサービスを考えると、アンコールは
カンベンしてということのようでした。

宿に向かう雪道で「よかったわ」を連発する家内も、いつになく上気した
顔をしています。どうも「貴公子」の弾く甘いメロデイーに酔うのは何も若い
女性に限ったことではないようです。


前橋汀子ヴァイオリンリサイタル

2007年12月29日 | 音楽三昧

12月29日

どういう訳か、今年は気に入ったアーティストの来演が少なく、しばらく
コンサートから遠ざかっていましたが、ヴァイオリニストの前橋汀子さんが
来るというので聴きに行ってきました。とは言っても先月末のことですが。

前橋さんは、日本を代表する国際的なヴァイオリニストで、その円熟した
技術と卓越した芸術性で多くのファンを魅了してきました。また、ベルリン
フィル、英ロイヤルフィル、フランス国立交等々、世界各国の代表的
オーケストラとの協演などを通して、世界的な評価を得ています。

今回のプログラムは、

 ・クライスラー ジプシーの女
 ・J.S.バッハ シャコンヌ(無伴奏パルティータ第2番より)
 ・フランク ヴァイオリンソナタ イ長調
 ・ブラームス ヴァイオリンソナタ 第3番 ニ短調 op.108
 ・クライスラー ウィーン奇想曲 中国の太鼓
 ・ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女
 ・ファリャ スペイン舞曲第1番

と前橋さんのレパートリーの広さを示す内容でした。

聴衆は、以外にも、概ね6割の入り。
五嶋龍君のリサイタルでは、バックステージを含め、超満員だったのに
比べると何ともさびしいかぎりです。クラッシクのアーティストも、芸術性
より人気に左右されるようです。

フランクのソナタは、日頃、聴きなれないこともあり、もうひとつ乗れません
でしたが、ブラームスのソナタは、その芸術性の高さと古き良き時代の
ドイツの雰囲気を十分引き出す演奏で、とてもよいと思いました。
ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」はおなじみの曲ですが、やはり生で
聴くのがいちばんですね。しっとりした情感あふれる演奏でした。

アンコールは、チャイコフスキーの「メロディ」とサラサーテの「ツィゴイネル
ワイゼン」他でした。久しぶりのコンサートでしたが、やはり生を聴かなきゃね、
と言いつつ宿に向かいました。

来月は、中国の大型アーティスト、ユンディ・リーを聴きに行く予定です。


困った性格

2007年12月28日 | 音楽三昧

12月28日

今日は、朝からはっきりしないお天気です。
昨日までの冷え込みが緩んでボッサ雪が舞っています。

マニヤというのは、たぶん、どの世界でもそうなのでしょうが、より良く
より多くを求めて、際限なく漂流していく性格を持つようです。
オーデイオマニヤの小生も例外ではなく、そこそこの音が出るシステムが
あるのに、例えば、今度はアンプを替えたらもっと良い音になるのでは
ないか、などとあれこれいじり出すのです。

そんなわけで、今回はスピーカーボックス(箱)です。
低音再生用のスピーカー(SP)は、直径40cmもある大きなものですが、
このSPで豊かな低音を出そうと思うと、それなりの大きさ(最低150リットル)
と、吟味した板材とで製作されたしっかりした箱が必要となります。

この年末になって、これはと思う箱が見つかり、購入したのですが、
その搬入やらユニットの入れ替えやらの力仕事を済まして、ようやく新しい
SPから音が出るようになりました。

今度は、こんな格好になりました。

既存の箱は、背丈が高く(1m)、最上部の高音用SP(トウィータ)が
(ログハウスのロフトのため、壁に向かって傾斜して落ちてくる)天井に
つかえそうになっていましたが、今度は、20cmほど低くなったので、
天井との間に十分なクリアランスが確保でき、高音の拡散がそこそこ
うまくいきそうです。これで、音場の形成に不満がなくなると期待して
います。

右側のSPです。左右の間隔は、2m30cmです。
写真の右隅に、機器を乗せたラックの一部が見えます。

先ずは、この状態でしばらくは満足しているでしょうが、いずれ、あれこれいじり
出すでしょうね。何とも困ったものです。