カブ110プロの走行距離がほぼ5000kmになりました。
ということで、チェーンの状態を確認です。
チェーンカバーの小窓から見ると、当初より少しだけ下がっているような感じで、持ち上げてみると弛みがやや大きいように思えます。ということでアジャスターを0.5mmばかり後ろに調整しました。 スプロケット軸間距離(約469mmのはず・・)で0.5mmということは、チェーン伸び率としは0.1%になります。 チェーンの伸び限界は一般的に2%といわれており、また摩耗粉の発生も見られないことから、まだまだ大丈夫と思われます。 ただし後輪を回してみるとチェーンの弛みが場所によって、僅かですが大きいところと小さいところがあり、伸び始める兆候なのかもしれません。 最近は雨が多く、先日など延々と続く水溜り(それも海水混じり)の中を走ったというのに、油切れしていないというのは、驚きです。 チェーンにとって水は大敵ですが、チェーンカバーの効果の大きさに感心しているところです。
ところで、使われているチェーンは#420サイズです。 #420のピッチは12.7mmなので、2%まで伸びるというのは、1ピッチあたり約0.25mm摩耗するということです。 この摩耗はピンとブシュの摺動によるもので、潤滑材により抑えられています。 しかし一旦油が切れるとそれぞれの表面が摩耗を始め、表面が荒れてしまいます。そうなると元の状態に戻ることは考えられず、給油の効果も期待できません。 ですからチェーンのメンテナンスとしては、いかに油を切らさないかというのが重要になります。(前回点検時、ローラ部が油切れしていましたが、これは直接伸びには現れません) そこでピン~ブシュ間への注油をすべきだとは思いますが、普通の使い勝手(伸び始めてから注油するというのが一般的ではないでしょうか)での伸び寿命を知るという意味で、そのままにすることにしました。 次回は6000kmくらいかな・・・年末・年明け、それとも春頃にになるかもしれませんが。
カブにはチェーンケースと言う強力な保護機能が有りますけど、さらにチェーンをシール式にしたらメンテナンスの頻度は随分と少なくなると思います。
車両価格UPになるからダメですかねぇ?
でも、仰るとおりでコスト優先ですから却下されるでしょうね。シールチェーン+カバーだと性能がその分大きくなるかといえば、熱がこもる分だけ相殺されて、ひょっとするとコストパフォーマンスは、低下するかもしれません。またカバーを外した場合、カブらしさが無くなってしまうので、これもどうか・・・ということで、なかなか難しいでしょうね。