
・・・つづき
『艦長、やりました。N号が“臭っああ!”とか言ってます。あははは』
「よぉ~し、このまま振り切るぞ」
『艦長ぉ~っ!』
「なんだ、こんどはっ」
『だめです、もう限界です。エンジンから煙が・・・。エアーフィルターも詰まり酸素不足です。日頃の煙草が祟ってます・・・』
「し、しかたがない、減速だ。エンジン冷えるまで・・・腰部着地だ」
と、そのとき艦内を揺るがす衝撃が・・・
「なんだ、今の衝撃は!?」
『N号の平手打ちです。左舷上腕部損傷軽微、指の跡が赤く染まってますぅ』
「おのれN号、ゆるさんぞっ、副長、全速前進だっ」
『だめです艦長、下ろした腰が立ちません。おまけに膝が笑ってます』
「しかたがない、こうなったら”どっこいしょ作戦”だ」
『口蓋部、聞こえるか”どっこいしょ作戦”だ、いくぞ、3、2、1』
《どっ こいしょっ・・・と》
『艦長やりました。立ち上がりました・・・しかし』
「しかし、なんだ」
『次、攻撃したら百倍になって帰ってくるんじゃないっすか?怖いっすよぉ~』
「何が怖いって、ふん・・・しかし、ここは大人の威厳ってやつを見せてやるか、副長ご苦労・・・」
『・・・・』
なんて空想していたら、池に着いた。
