ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

とっても・・・

2011-05-25 19:24:05 | Weblog
車の取っ手の
木目塗装を施したことを
先日のブログで
お伝えしましたが、
今度は
家の扉の取っ手。


オシャレな
扉のようです。

新築だそう。

っが、
扉を開けたときに
外壁へぶつけてしまい
取っ手に傷が。


下地まで
見えてしまっているが
一見、
そんなに目立たない。

だが、
オーナーにとっては
だいぶ気になるらしく
ウチに
補修を依頼しにきた。

よく見ると
あちこち
小さな傷もある。

こーゆーメタリック系は
単にタッチアップすると
余計に汚く見える。

ゴールドの缶スプレーでは
目が細かすぎるし
色合いも異なる。

やっか。

まず、
傷にパテ。

パテの硬化を待つ間に
調色。

こーゆー
ゴールドメタリックは
一般に言う
“黄土色”
から作ります。

ウチの場合は
自動車鈑金で使用される
2液ウレタン塗料を使用。

合わせる元の色にも
よりますが、
黄色100に対し
赤0.3くらい
黒0.2くらい。

ソコソコの
色合いになったら
メタリックベースを
混入。

実際のところ、
正直言うと、
メタリックは
同じ色が出せません。

たとえ同じ塗料でも
異なる日時に
塗装した場合、
メタリックの微粒子が
気温・湿度・気圧などで
全く異なる立ち目になり
光の反射の具合で
ちょっと違う色に
見えてしまいます。

メタリック系の
車なんか見ると、

「あ、あの車、ドア交換したな」

とか、

「フェンダー塗り替えたな」

なんてのが
すぐわかりますよね。

だから
メタリック系の塗装は
値が張るんです。

さ、
調色の仕上げ。

「もー少し赤を足したいな」

っつう、
少しくすんだくらいが
ベスト。

業界(!?)用語で
「のぼる」
と言って、
乾燥した頃には
塗膜が赤みを増します。

のぼってくる色は
数色あります。

そのうち、
赤や黒は
ほぼそう言えます。

そこは“カン”です。

こっからは
腕の見せ所。

パテを磨ぎ、
局所へ薄く吹きつけ。

硬化したら
局所を少し広めて
再度吹きつけ。

それを
2~3度繰り返す。

少し
ぼやけた感じでOK。

続いてクリア。

単にクリアだけでは
テッカテカで
ビッカビカな
安っぽい感じに
なってしまうので、
調色したゴールドを
クリアに少しだけ混ぜて
母材全体に
仕上げの塗装を
施します。

こーすることによって
塗膜に深みが増します。

母材の色合いを
損なうことなく、
仕上がりました。


傷跡も
全くわかりません。


オーナーにも
ご満足いただけました。

ただ、
今後はドアか外壁に
ストッパーを取り付けて
いただければ…。



っつうか、
俺は一体
何屋なんだ?

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