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▲自治体議会政策学会主催の「持続可能な社会と自治体の役割」の講座を受講しました(in東京)

 5月12日10時~13日の15時まで、永田町にある町村会館で5コマの連続講座を聴いてきました。とにかくとても勉強になりましたので、自分が関心を持ったところだけですが書き留めておこうと思います。13日の講座のあとは、代々木にあるオリンピック青少年会館で全国地方自治体議員行財政研究会に参加し、14日の午後まで「介護」の勉強もしてきました。政務調査費がないので、効率よく勉強に行かないと・・・(^^;)

 最初に学会代表の竹下譲代表挨拶があり、「議員は住民の声を聞くだけではいけない。長期スパン、長期の見通しの仕方などを学ぶべき」との言葉が印象的でした。

第1講義 「エネルギー永続地帯」と「食料自給地帯」

◆講師 千葉大学 法経学部教授 倉阪秀史氏

●自分自身のテーマは、
    ものをうる経済からサービスをうる社会への転換
    太陽のエネルギーだけで生きていける社会づくり
●今後のエネルギーをどうするか?
 化石燃料の価格は高くなっていくだろう。
 1.5度から2度の範囲で地球全体の温度アップを抑える長期的目標が国際的に決まった。
 原発は枯渇生資源に依存したものである(原子力は、せいぜい70年くらいのもの)。
 高速増殖炉もうまくいっていない。
→ ほっておいても、短期的に天然ガスにシフトしていく
→ そうしながら、再生可能エネルギーを考えねばならない
●日本の人口減少期
    このことは、地域の経済の弱体化に密接に関係している
    人口減少が大きい=高齢化が進むのが密接に影響

しかし・・・
再生エネルギーが、地域の収入源になるのでは?

●再生可能エネルギーとは、
    天体エネルギーによって日々更新される性質をもつもの。
●日本は資源がないと言われてきたがうそ!
 再生可能エネルギーエネルギーがたくさんある。
    ・太陽光
     技術がある。2005年に補助金を打ち切りドイツに抜かれたが・・・
    ・水力発電
    雨が降るから水力がある。
    2mの落差あれば水力発電できる。数十センチでもOK
    ・地熱は世界第3位
    ・風力発電
    できるところは限られている。
     海道・東北に使いきれないほどある。
    ・バイオマス
    木質系が可能性がある。
    ・今後、潮流の力を借りることもできるだろう。
  ・電力でなくてもよい。熱を利用しよう。

「永続地帯」のHphttp://sustainable-zone.org/でデータをみてみよう

●地域の電力は地域の人たちでつくろう!
 ・企業が着ると自然を乱す
 ・市民の出資などで
 ・市町村でのノウハウを持つのが困難かも?まずは県が指導すべき
●人口が減る中どのように経済の発展をはかるのか
    メンテナンスがキーワード

みつこは思いました
 原発を、再生可能エネルギーに転換する手法も具体的に示され、大変興味深い講座でした。地域には地域にあった再生可能エネルギーがあります。私たちの地域は0m地帯で傾斜がほとんでありません。となると、効率は他のエネルギーより悪いですが、太陽光かな?と思いました。
 次のステップでは、地域の人たちによる電力会社づくりをどうしたらよいのか・・・そんな勉強ができればと思っています。

第3講義 「市民討議会で民主主義の再生」

◆講師 別府大学文学部教授 篠藤明徳氏

●地域では復旧できない規模の崩壊であり、県や国の政策待ちの状態が復旧を送らせている。
・地域のための復興か?政府のための復興になっていないか?
=中心的なもの(県や国)に頼る構造になっている
=中心も周辺を動かすような動きができていない
・国で復興予算をつけてばらまいて・・・復興が進むわけではない。
・専門家、化学は解決策を持っていないのが今回の問題
・マスコミの報道は、混乱させるのみ。
→中心(県や国)もマスコミも解決に力になってくれるわけではない。
●東日本の問題は、地方自治を問われている。
→1年経って何もできていなのが現実。

日本は、東京が中心でその他は地方。
  しかし、ドイツは自分のまちが中心(地図もそのようにつくる)

・ドイツはは民主主義を作ろうとしていたが、生まれたのはヒットラーだった。
→代表制民主種がきちんとしなければお化けが生まれる
→政党が搾取しているという声があがった。
→リーネル先生の考え方、本当に使われると思わなかった。
→日本では、JCが使うようになった
・河村・橋下旋風
    有権者= 期待もあれば、これでよいのかの思いもある
・多数決は、全員の意見ではない。時間が経つと少数派の意見の方がよかったのではないかということもある。過程的な討議・熟議が大切なのが民主主義。

●市民による討議
・無作為抽出市民の討議が大切
・有償ですべき
・メンバーを変えながら討議していく内にみんなが意見をいうようになる。
・議会にも説明、提案をする。
    2004 市民の政治学 (岩波) 討議デモクラシーの挑戦 篠原一

みつこは思いました

 こうした手法を、行政の計画作りに取り入れるとよいなあと思いました。取り入れている自治体もかなりあるようです。
 公募という手法には限界があり、偏りがでてくるというデメリットがあります。無作為抽出と公募をうまく使っていくとよいと思います。

第4講義 「廃棄物処理と放射能汚染の課題」

◆講師 東京農工大名誉教授 瀬戸昌之氏
  NPO法人堆肥化協会理事長
●廃棄物の基本
・循環できるものは循環させ、できないものは封じ込めよ。
・生ゴミは、人にとってはごみ。でも生物にとっては餌。
・「いらないという者といるという者=生物間でやりとりで循環する。
●日本のゴミ処理の課題
・地球ができたときCO2で充満していた。→カリウムが吸収して石灰岩ができた。
・燃やして埋める。(日本独特)。世界2500機 うち1300機(自治体のみ)が日本
・焼却炉の排ガスの成分
    規制されている汚染物質はきわめて少ない。
    多くの物質を散らしているのが焼却炉
・焼却炉の周辺の健康被害
    横浜の堺区:焼却炉のやめたら小児喘息が激減した
    多摩地域 :セメントにする前の小児喘息はきわめて少なかった
・常に漏れる管理型処分場の汚水
    きちんと機能している最終処分場はない
・ごみを燃やして埋めるのにどれだけかかるか
     10万円(トン当たり)
●生ゴミの使い方順
    1、できたての生ゴミは、豚の餌
    2、腐りがある=堆肥化
    3、腐っていてどうしようもない=メタン発酵
●有機堆肥
    団粒構造ができる
    農作物=品質向上(ミニトマトの甘み)
    レタス=切り口の腐りが少ない
    団粒構造=災害にも強い
●生ごみ量=2000万トン 全部農地に使えないと言っているがウソ!
    堆肥     200万トンができる   
    農地1haに10tくらい必要
    日本の農地は500万トン
    =実際には足りない
●生ゴミはには塩分があるからダメ!のウソ
●埼玉県 小原町 堆肥がたりない
● やれば得するというインセンティブが必要
@調べよう
    事業系ゴミのコストとゴミ種
    安い値段で引き受けるので、堆肥かも広がらない

東日本ガレキ問題
●環境大臣が、広域処理をしないと処理に12年かかると言っていることのウソ!
・岩手県のガレキ= 450万トン  40万トン(昨年度の年あたりの焼却能力)
・2割が焼却不適物。
    450万トン × 0.2 ÷ 40万トン → 2年ちょっとでは?
・放射能は、がれきの表面を測ってもだめ
・管理型処分場やぶれているところがない。接着部分はすぐはがれる。
●雨ざらしにして土壌汚染をするより、屋根をつけて保管すべき。
 屋根をつけたら1キロx1キロx高さ4.5m

@義援金はどこへいった?

みつこは思いました

 放射能に対する認識はさまざまです。
 しかし、ゴミ量や処理量、そしてコストについては多くの人たちが同じ認識をもてると思います。私も、岩手県のガレキ処理計画をもとに算出してみましたが、環境省の説明はつじつまがあいません。のちほど、自分の計算式についてもブログにアップしようと思います。
 この講座には、岩手県の議員の方も参加していらっしゃって、質問の時間に講師に対し「あなたのすべての話は、岩手県を愚弄している」と発言されました。講師が「では、2つでもよいので具体的に愚弄している点を述べてください」とおっしゃると、しどろもどろではっきりと指摘ができないといったことがありました。会場からは批判の声も上がり、お昼休みに各地の議員の方々とお話をさせていただきましたが、ガレキ問題に疑問を持っている人のほうがかなり多いのが現状です。しかし、反対すると市民からの攻撃が・・・というのが本音では?と思いました。
 私は、数字やデータ分析をしっかりと行い、感情や人気取りで判断せず、自分の考えを述べていこうと思っています。

第5講義 「水はだれもの」

◆ジャーナリスト 橋本淳司氏
●森林荒廃の影響
・人工林が保水力を失う
    ・湧き水、井戸の渇水
    ・皮の水量の低下(川に水がない)
    ・外国資本による水源の買占め

みつこは思いました
 水脈地図などを頂き、感動!
 私たちの地域は、井戸を掘ると地盤地下すると言われていますが、ほんとかな?と疑問を持っています。佐織地区の水道をまもるために勉強してみようと思います。

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