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▲桑名市での「議会改革のフォーラム」に参加しました。

 5月27日、午後1時から「第二回・市民と議員の条例づくり交流会議in東海」~その議会改革は誰のため~ が開催され、私も実行委員として参加しました。実行委員は東海3県の若手議員が多く、ひょっとして私は長老だったかもしれません。

 要点をipadで記録に残しました。一読いただければ幸いです。

●最初に、実行委員長である児玉先生(三重大・副学長)が挨拶
・選挙のない時に政治に関わることが大切
・市民の人と一緒に議論して行くことが大切
・議会基本条例を」作ることは悪いことではない。しかし、書いてあることが本当にできるかが大切。
 理念条例だから、本当にやるきがあるのか、本当にやるためのしくみがあるかどうかが問題
小泉改革でよくなるのではないか?民主党でよくなるのではないか?橋下でよくなるのではないか?と市民は思ってきた。
 →よくなるわけがない。
国民が参加することが大切なのだから。
・市民に一番身近な地方議会が変わることが大切

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廣瀬克哉先生の講演
  (法政大学法学部教授/自治体議会改革フォーラム呼ひ?かけ人代表)

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・議会基本条例が全国で 266本できている。
・地方自治法改正により
        議会の招集=議長が招集できる
        通年議会開催ができる
・今の社会に於いて、首長と議会との対立だけではいけない。
・専決処分などひどい行動の候補者が落選したものの、大きな票を得たのは記憶しておくべき。
・決めたことへの責任を感じていないのが議会

・今までは汚職などの問題が起きたところで議会改革が進んできた。
    → 問題がきていないところでも改革が進んでいる

・定数や報酬の削減(市民からの支持がえられる)
  → しかし、それでよいのか?(専業にするのか、兼業にするのかも含めて考えるとき)
  
会場からの質問
1.地方分権で国政との分離はだいじょうぶか?
        回答:条例による上書き権などができていきたが、
    実際にはごく一部の限定的になこととどまっている。
2.選挙のありかた
        回答:一部の議員が共通マニフェスト(この政策は共同で)
            政策集団ごとに選べるとよいが人の顔がみえなくなるというデメリットもある
3.総合計画のありかた
        回答:こうなるといいよねという内容ではなく、実効性ありのものにしていくべき。
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対談(廣瀬先生=コーディネーター、三谷三重県議会議会改革推進会議会長、横井名古屋市会議員)
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●三谷(三重県議会で改革を中心になってすすめた)
    ・北川知事の改革により、議会も頑張るようになった。
    ・質問のしかたは 丁寧な通告をやめて、一問一答
    ・傍聴を制限するような会議はやめる

    こうしたことをしながら議会基本条例をつくった。
 その結果
    ・会期が長くなった(100日ちょっとだった)
    → 議会を年2回にして240日
    → 通年で開催すれば、専決処分の問題もおきない。
    → 通年で開催すれば、災害時に休会中ということはない
    ・参考人が当たり前になった。
    ・委員会の開催日数も、2~2・5倍になった
    ・費用の面でも工夫をしている
    ・現在、さらに議会基本条例の見直しもしている
        ・文書質問制度(質問主意書)をつくろう
        ・議会の議決責任をどうするか?を検討する
        ・通年に開催にするか?を検討
        ・議員報酬をどうするか?を検討( 議員報酬の額に根拠がない。)
            調査会を設置し、専門家に検討をしてもらった
     →知事の7割くらいが相当ということで、値上がりの答申がでてしまった
        ・定数と選挙区
            人口減少するのだから少なくて良いというは危険な考え方
            まずは必要な議員数を考え方、そのあとで財政的な事情を加味していくべき
●横井市会議員(名古屋市会)
    ・外圧的に議会改革をした名古屋市である
    ・河村市長は、議会を対立軸に置いて市政をやりやすくしている。
    議会の課題
    ・市民からみて、議会の役割がわからない。
    ・市民の不安に火をつけたのが河村市長
    ・有識者に児玉先生に入ってもらい、すべての議論を公開で開催。
    ・市民に身近で、意見を聞く機会ももうけた。
    ・市民からの信用されること=情報公開。議員ごとの賛否も掲載。
    ・議員提案条例をつくってきている。
    ・子ども議会をする(議員が答弁する)
    ・対立構造がなくなったらどうする?

●ディスカッションでは・・・
・政策を軸とした取り組みについて
    宮城県と三重県が議員提案条例制定のトップ
・政策作りをしての感想は?
(三谷)システム化ができているが、以前は会派が出すと他会派から
        攻撃を受けると言った不毛の状態だった。
        会派の代表でつくるようになった、事務局も充実させた(法がわかる人)。
(横井)条例提出競争になっている
      → 地方自治法(常任委員会で条例をつくることができる)

・大都市での住民との意見交換は?
(三谷) 課題の現場で県議会を開催している
        学校で県議会を開催している
         現場で特別委員会
        行政用語などをなくした広報媒体づくり
(横井)市民への情報発信
            議長が記者会見
            報告会、委員会もインターネット公開

共通話題
●条例をつくるとき、各派代表者会議=小さな会派もはいっている
会派の役割=議会としての意見をまとめ上げるために働け!
    少数会派を大切にすべき
    特別委員会等を設置すべき
       
● 市民によりみえる議会にをすることが、緊張感が持続できる。
  市長の独裁を防ぐのは議会しかない。職員は左遷されるから強く言えない。
  三重県では諮問機関に廣瀬先生も入ってもらって改革を進めた。
        三谷「全部オーブンが原則。会派や個人の思惑は働かなくなる。」
   
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みつこの感想
全体会のあと、私は第一分科会に参加し、議会広報を市民に身近な物にするためにとりくんだ「さいたま市議会のとりくみと、議会改革が進んでいる流山市議会の取り組みの事例を聞きました。
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 議会広報は大変かた苦しいものになっています。専門用語をなくしたり、表紙をみじかなイラストにしたりと企業が入ってつくられていました。

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 また、流山市ではUstreamをつかって、数万円で議会中継をしている事例も説明があり、どのようなものを使ったかの機種まで資料でいただきました。愛西市議会でしっかりと活用していこうと思います。
 また、議員個人の活動と議会という機関としての役割は全く違った物であり、このあたりの認識を一致させることは大変かもしれません。しかし、議会改革は、議員みんながやる気にならないとできないこと。あきらめずにこれからもがんばっていきたいと思います。

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